とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第2ステージ第11節 アルビレックス対グランパス

 ようやく長いトンネルから抜け出した! よかった! さすが闘莉王の力! とは言ってもまだ16位には変わりはない。しかもまだ勝ち点差4。次節勝利してもまだ抜け出せない。これまでがどれほど深い闇だったかがわかる。でもこれでようやくかすか前方に光が見えてきた。ここで気を緩めず、さらに力を振り絞ってくれ。今日のゲームのように。闘莉王とともに。

 グランパス闘莉王が復帰してCBを竹内と組む。右SBに磯村、左SBに古林。田口をアンカーに右IHハデソン、左IH小川。3ボランチで守備を固める。そして右FW矢野と左FW永井。CFは川又。対するアルビレックスも先週の天皇杯から大きくメンバーを変えてきた。レオ・シルバと野津田のダブルボランチに、右SH小泉、左SH指宿。FWに山崎とラファエル・シルバ。しかし攻撃時は左SH指宿が中へ絞り、左SBコルテースが高い位置に上がる。

 序盤からアルビレックスが細かいパスをつないで押し込んでくる。12分、右SH矢野のクロスから左IH小川がミドルシュート。初シュートはグランパスが放ったが、アルビレックスが10分までに3本のCKを続け、12分にはCKから右SH小泉がミドルシュートを放つ。しかしグランパスも14分、CB闘莉王の見事なサイドチェンジから、右FW矢野が落とし、右IHハデソンから右に展開。右SB磯村のクロスを左FW永井がヘディングで戻して右FW矢野が走り込む。

 その後もアルビレックスが細かいパスをつないで攻めてくるが、グランパスも落ち着いて守り、次第に押し返していく。そして27分、中盤でCH田口が鋭い出足からボールを奪うと、左FW永井がミドルシュート。これで得たCKを田口が蹴ると、CF川又がヘディングシュート。ネットに突き刺さり、グランパスが先制点を挙げた。

 アルビレックスも38分、FWラファエル・シルバがドリブルで駆け上がるが、CB闘莉王が気迫のスライディング。PA前のファールでイエローカードをもらう。野津田のFKは壁にはね返されたが、CB西村のクロスはCB闘莉王がわずかに触ってクリア。続くCKをニアで田口が触って、ファーに流れたところを左SBコルテースがシュート。しかしGK楢崎が抑え込んだ。気迫のプレー。アディショナルタイム2分にはCHレオ・シルバミドルシュート。3分にはFWラファエル・シルバミドルシュートを放つが、枠を外す。前半はグランパスが1点リードで折り返した。

 後半に入ってもアルビレックスがパスをつないで押し込む展開は変わらない。2分、CH野津田から右に展開。右SH小泉が戻すと、野津田のスルーパスにFWラファエル・シルバが走り込む。シュートはわずかに枠を外した。直後にはグランパスもCF川又のポストから左IH小川が左に流し、左FW永井がミドルシュート。しかしわずかにポストの右に外れる。5分、CF山崎がするするとドリブルで仕掛ける。6分にはFWラファエル・シルバミドルシュート。11分、CHレオ・シルバのスルーパスに左SBコルテースが抜け出してクロスを入れるが、GK楢崎が抑える。アルビレックスが一方的に攻め込む。グランパスは両ウィングも下がって4-5-1。いや6-3-1と言ってもいい位。引き過ぎではないか。21分には左SBコルテースのクロスに左SH指宿がヘディングシュート。GK楢崎がキャッチする。

 グランパスは22分、左SHに小屋松を投入。永井をワントップに上げる。さらに26分にはハデソンに代えてFWシモビッチを入れて、4-4-2の布陣にする。アルビレックスはCF山崎に代えて成岡を投入する。28分、野津田のFKはGK楢崎がセーブ。そして33分、久しぶりに攻め込んだグランパスは田口のCKにCB竹内がヘディングシュート。フリーだったが、枠を捉えられない。残念。

 アルビレックスは34分、野津田を下げて右SH伊藤を投入し、攻撃力を上げる。グランパスもカウンターで応酬。39分、GK守田にFW永井が詰めて、クリアボールを永井が拾い、クロスにFWシモビッチがヘディングシュート。しかしDFが競ってブロックする。43分にはGK楢崎のフィードにFWシモビッチが競ると、こぼれ球をFW永井が追いかけ、GKをかわしてシュート。しかしDFにクリアされる。

 アディショナルタイムは5分。グランパス闘莉王を中心に必死に守る。アディショナルタイム4分にはFW鈴木のクロスにFWラファエル・シルバがシュートを放つが、DFがブロック。さらにCB西村のスルーパスに左SBコルテースが走り込むが、右SB磯村がスライディングしてクリアする。そしてタイムアップ。田口が倒れ込む。闘莉王が抱き合う。ついにグランパスが19試合ぶりの勝利を挙げた。必死で掴み取った勝利だった。

 しかし最初に書いたように、まだまだ降格圏内脱出には遠い。こんな勝利をまだたっぷり4試合は必要だろう。そしてその中には上位チームにも何とか一矢を報いる必要がある。そこまで選手たちの集中が続くか。闘莉王が戻って選手の気持ちは高まってきた。あとは勝利あるのみ。残り6試合。すべて勝つつもりで戦っていけ。切れるな。粘り強く。闘莉王と一緒に。