とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1第2ステージ第12節 ベルマーレ対アビスパ

 年間順位17位と18位による最下位対決。なんて見ている場合じゃない。時々流される他ゲームの結果を気にしつつ、今後グランパスが対戦する両チームのプレーぶりを見ていた。

 開始1分にも満たない時間。アビスパが攻め込み、右SH平井からのスルーパスにOH三門が駆け上がると、クロスがCH下田の左手に当たってPK。これを左SH金森が決めてアビスパが先制点を挙げた。

 その後もアビスパが積極的。5分、CHダニルソンのFKにCH冨安がヘディングシュート。アビスパダニルソンと17歳冨安をボランチに並べ、三門が上がり目の4-2-3-1。ベルマーレは3バックを予想していたせいか、マークのズレなど対応に追われ、序盤は押し込まれる展開が続く。だが12分、左FWウェズレーのキープから左WB菊池が抜け出すと、クロスに右FW高山がシュート。GKイボムヨンがわずかに触り、右に外れる。続くCKからCH下田のクロスに左FWウェズレーがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。

 すると15分、左サイドを崩して切れ込んだSH平井が遠目から見事なミドルシュートを決める。アビスパが追加点。序盤で2-0と突き放した。その後もアビスパが前から積極的にプレスをかけていく。特にCHダニルソンが効いている。25分には右WB駒野のCKに左SH金森がニアに飛び込んでヘディングシュートを放つが、枠を外れる。26分にはCF城後がミドルシュートを放つが、これもわずかにポストの左。

 ベルマーレも27分、左CB三竿のクロスを右CB岡本がヘディングで折り返し、左FWウェズレーがシュート。DFブロックのこぼれ球を右FW高山がシュートをするが、左に外れた。アディショナルタイム、左CB三竿のFKもポストの右へ。ベルマーレも終盤、反撃をするが、ゴールは入らず。2-0で前半を折り返した。

 するとベルマーレは後半の頭からCHを19歳神谷に交代する。後半は序盤、お互いゴール前まで攻め込みチャンスを掴むが、シュートは打てない。9分、CF城後のクロスに右WB駒野がミドルシュート。DFがブロック。ベルマーレは10分、CF藤田祥史に代えてジネイを投入。ウェズレーをFWに上げて高山を左WB、菊地をトップ下に回す3-5-2。11分、CH下田のクロスにOH菊池がシュート。しかしゴール前で大きくふかしてしまう。

 22分には右WB藤田征也に代えて左CB島村を投入。三竿をCHに上げて、下田を右WB。アビスパも平井に代えてCFウェリントンを投入する。運動量が落ちたアビスパに対してベルマーレが必死に攻めていく。24分、OH菊池のクロスをCB島村が落とし、CFジネイがヘディングシュート。しかしうまく合わせられない。36分、右WB下田のクロスにCFジネイが走り込むが、CB實藤がよく競ってシュートを打たせない。37分、OH菊地のミドルシュートも枠の外。アビスパは28分、右SB駒野に代えて古部。39分には城後に代えて邦本を投入。何とか運動量を確保して守ろうとする。

 38分、右WB下田のクロスをFWウェズレーがオーバーヘッドで折り返し、CFジネイがヘディングシュート。しかしポストにはね返される。ウェズレーのシュートも枠の外。アビスパは中盤でダニルソンがよく効いている。アディショナルタイムにはCH神谷のフィードからCFジネイがシュートを放つが、GKイボムヨンがセーブした。結局最後までゴールならず。アビスパが2-0で勝利した。

 これで順位は得失点差でアビスパが年間17位に昇格したが、15位との差は勝ち点差8。依然厳しい状況は変わらない。というか、この内容では両チームともほぼ残留は無理だろう。問題はその上の16位にいるグランパス。昨日はガンバに後半で突き放されて1-3の敗戦。だがアルビレックスも負けてくれたおかげで依然勝ち点差4。残り5試合、ヴィッセルを除いては下位チームとの対戦が続く。ベルマーレアビスパともにやはり降格圏内のチームという感じだが、グランパスも大して変わらない。特に攻撃力、決定力の点で見劣りがする。最後は気持ちの勝負か。その点で闘莉王の存在が効いてくる? といいのだけれど、精神力に期待するというのも何だかな。闘莉王以外の選手が自信を取り戻してくれるといいのだが。次のベガルタ戦には絶対勝ちたい。