とんま天狗は雲の上

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セリエA第4節 インテル対ユベントス

 今シーズン初めてセリエAのゲームを観る。昨シーズンまで5連覇を果たしたユベントスは今シーズンも3連勝と好調なスタートを切った。しかしポグバも移籍。GKも含めた後ろの4人は変わらないものの、ピルロビダルもいなくなって、いったいどんな中盤・どんな攻撃をしているのか。新加入のイグアインのプレーぶりも楽しみだ。

 対するインテルは3日前のEL、イスラエルのハポエル・ベア・シェバにまさかの敗戦。このゲームに先発した長友の出場はなかったが、イカルディをワントップに左SHエデル、OHバネガ、右SHカンドレーバを並べ、ボランチにはメデルとマリオ。イタリア・ダービーと銘打つものの3年間勝利なし。しかしホームで思った以上に気持ちの籠ったゲームを展開した。

 序盤から激しい中盤での戦いが続く。ユベントスもFWディバラはよく動いていたものの、他のメンバーに精彩がない。次第にインテルがペースを掴んでいく。15分にはCHメデルがミドルシュート。しかしユベントスも20分、右SBリヒテンシュタインのクロスからFWディバラがシュートを放つ。しかしこのゲーム、インテルの出足が早い。メデル、マリオの中盤でしっかりとプレスをかけ、左SHエデル、OHバネガの運動量も多い。23分には左SHエデルがドリブルからミドルシュートを放つ。

 ユベントスは34分、FWディバラが右から左へ大きくサイドチェンジ。左WBアレックス・サンドロのクロスに右IHケディラがヘディングシュート。しかししっかりと叩けず、GKハンダノビッチがキャッチした。するとその直後にはインテルが中盤深い位置からのFKにCFイカルディが走り込み、CBキエッリーニと競り合いながら奪い取ってシュート。ポストに当たってわずかに右に外れる。その直後の25分、ユベントスはCBベナティアが足の付け根を痛めてバルザーリと交代した。

 37分にはFWディバラの戻しからCHプヤニッチがミドルシュート。わずかに左に外す。インテルも38分、CHマリオの縦パスに左SHエデルがヘディングシュート。前半はがっぷり四つという感じでスコアレス。勝負は後半に持ち越された。

 後半もインテルの方がプレスが早く、押し込む展開。だがユベントスの守備も堅い。なかなか決定的なシーンは作れない。10分、CHメデルの縦パスをCFイカルディが落とし、OHバネガがDFと競ったこぼれ球を左SHエデルがシュート。18分にはCHマリオがドリブルで持ち上がり、CFイカルディが右に展開して、右SHカンドレーバボレーシュート。わずかに左に外れる。

 すると21分、ユベントスの左WBアレックス・サンドロがDFと競りながら左サイドを抜け出すと、クロスを右WBリヒテンシュタインがシュート。ユベントスが先制点を挙げた。しかしインテルも負けていない。その直後の23分。左サイドでCKを得ると、OHバネガのクロスにCFイカルディが高いヘディングシュート。ゴールに叩き込み、インテルが同点に追い付いた。

 インテルはその直後の24分、左SHエデルをペリシッチに交代。さらに30分には足を攣ったCHメデルに代えてフェリペ・メロを投入する。ユベントスも29分、ついにイグアイン投入。しかし33分、左IHアサモアのバックパスを右SHカンドレーバが奪うと、クロスにCFイカルディが走り込み、飛び出したGKブッフォンの手前でボールをキープしてファーサイドへクロス。左SHペリシッチがヘディングを叩き込み、インテルが逆転ゴールを挙げた。

 その後、インテルは左SBを若いミアンゲに交代。35分にもCHマリオのドリブルから左に流して、左SHペリシッチがシュート。GKブッフォンがナイスセーブ。ユベントスも35分、CBキエッリーニに代えて左SHピアッツァを投入。アサモアボランチに下げる4-4-2で攻めてくる。36分、左SBアレックス・サンドロのクロスにFWイグアインがヘディングシュート。38分、PA手前のFKをCHプヤニッチが蹴るが、バーの上を越える。インテルはその後、アディショナルタイムにOHバネガが2枚目のイエローで退場となるが、最後まで堅い守備で守り切る。2-1。逆転でインテルが勝利。久しぶりにイタリア・ダービーを制した。

 ここまで1勝1敗1分とけっしていいスタートではなかったインテルだが、デブール新監督のやりたいサッカーがようやく見えてきた。この勝利で今後の戦い方にようやく明るい光が見えてきた。長友は、若いミアンゲの出場もあったが、今シーズンもこのチームでそれなりに使われ、戦っていくだろう。そしてユベントスも今シーズンは絶対的ではない。今シーズンのセリエAはこれまでと違って接戦になっていくかもしれない。