とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第2ステージ第14節 グランパス対アビスパ

 次はグランパス戦。アビスパ相手に信じてはいたけれど、ウェリントンが復帰し、昨シーズンまでグランパスにいたダニルソンもいる。けっして侮れる相手ではない。グランパスはイスンヒをアンカーに田口とハデソンを並べる4-1-4-1の布陣で先発した。

 序盤はいかにも降格圏内を争いチーム同士のゲーム。お互いミスが多く、なかなかチャンスがつかめない。7分、グランパスはCFシモビッチの落としから右SH小川が中へパス。CH田口が右に流してシモビッチがシュート。DFがブロックする。12分には右SB磯村の縦パスに右IHハデソンが走り込み、中へのパスに右SH小川がシュート。次第にグランパスがチャンスを掴んでいく。

 そして18分、中盤深い位置から右IHハデソンが縦パス。CFシモビッチが落とすと、ハデソンが右SH小川に預けてさらに前進。戻しのパスを受けて思い切ったミドルシュート。これが見事に決まり、グランパスが先制した。するとすぐにアビスパが反撃をする。特にCFウェリントンが強い。だが左IH田口がよく戦う。ゴール前ではCB闘莉王が待っている。

 23分、アビスパはCHダニルソンのCKにCFウェリントンがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。逆にグランパスは26分、CHイスンヒがDFのパスをカットして左SH永井につなぐと、大きなサイドチェンジから右SH小川がミドルシュート。一時の低迷期に比べ、迷いが見られず、思い切った攻撃ができている。31分には左IH田口のFKにCFシモビッチがヘディングシュート。

 そして36分、左IH田口のスルーパスに左SH永井が走り込むと、先にDFが触ったものの、永井が奪って抜け出しシュート。グランパスが追加点を挙げた。39分には右SB磯村の縦パスに右SH小川がDFを背負って抜け出し、クロスをGKイボムヨンがはね返したこぼれ球をCFシモビッチがヘディングシュート。DFがクリアする。さらに42分、今度は左サイドから。左SB古林の縦パスに左SH永井が抜け出してクロス。右IHハデソンがミドルシュートを放つ。アビスパアディショナルタイム2分、右SH城後の落としから右SB駒野がクロス。左SH金森がヘディングシュートをするがGK楢崎がナイスセーブで弾き出した。前半は2-0、グランパスのリードで折り返した。

 後半頭からアビスパはCH冨安に代えてOH為田を投入。三門ボランチに下げる。しかしアビスパが攻撃する前の2分、左SH永井がドリブルでCH三門、CHダニルソンと抜いて、CB實藤の寄せが甘いところを思い切ったミドルシュート。これがゴール左隅に決まり、グランパスが3点目を入れる。4分には左IH田口もドリブルからミドルシュート。そして8分のダニルソンのFKはGK楢崎がキャッチした。

 すると10分、今度は右サイドから。右SB磯村がCHイスンヒとのワンツーでPA内に切れ込むと、ミドルシュート。バーに当たってはね返りを左SH永井がボレーシュートを叩き込む。グランパス、4点目。永井はJリーグ初めてのハットトリックを記録した。

 アビスパは12分、左SH金森に代えてOH平井を投入。だがなかなか攻められない。逆にグランパスは26分、CFシモビッチがヘディングで落とすと、右SH小川がドリブルで仕掛けてシュート。サイドネットを揺する。アビスパも30分、CH三門のクロスをCFウェリントンがヘディングシュート。GK楢崎がファインセーブ。こぼれ球にOH平井が詰めてシュートを放つが、大きく外した。直後には右SH城後に代えて邦本を投入した。

 33分、右SH邦本の縦パスをCFウェリントンが落とし、OH平井がボレーシュート。しかしGK楢崎の正面。その後、グランパスは35分FW川又、38分CB酒井、そして40分には左WB高橋を投入する。布陣は5-3-2。守備を固める。しかしいい時は何でもうまく回転する。41分、田口のCKにCB酒井がニアに飛び込みヘディングシュート。ダメ押しの5点目を挙げた。

 アビスパも44分、右SB駒野がドリブルで上がってクロスにCFウェリントンがシュート。しかし右SB磯村が身体を張る。はね返りを左SB亀川がシュート。しかし枠に飛ばない。アディショナルタイムには右SB駒野がFK。だがGK楢崎がナイスセーブ。そしてタイムアップ。あれだけゴールが取れず苦労していたのが嘘のよう。グランパスが5得点で快勝した。

 しかも無失点。アビスパが不甲斐なかったとは言え、これでヴァンフォーレを抜いて降格圏内を抜け出す15位に浮上した。次は代表戦を挟んでジュビロ戦。絶対勝利が必要なゲームだ。実は職場のジュビロファンの女性が一昨日、ヤマハスタジアムジュビロアルビレックスの観戦に行った。絶対勝てよと言ったのに、終了間際に勝ち越し点を食らっての敗戦。降格はジュビロがけっこう苦しくなった。また今後の対戦相手を見るとアルビレックスが苦しい。まだまだ最終戦まで厳しい残留争いが続く。