とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第7節 トッテナム対マンチェスター・シティ

 グアルディオラ監督の下、開幕6連勝と快調に首位を独走するマンチェスター・シティポチェッティーノ監督が率いて今季3シーズン目となるトッテナムは昨シーズン3位。そして今シーズンも4勝2分とここまで無敗で2位につける。リーグ序盤の楽しい首位決戦だ。マンCはコンパニーに加え、デブルイネもケガで欠場。対するトッテナムもケインがケガで出場ができない。代わりにソンフンミンがCFで先発出場を続けるが、リーグ戦でここまで4得点と期待を上回る活躍を見せている。このゲームでもキックオフ直後にミドルシュートを放つなど、積極的な姿勢が目に付いた。

 トッテナムはワンヤマをアンカーに置く4-1-4-1。前の5人は随時流れの中でポジションチェンジを行う。マンCは4-2-3-1。フェルナンドとフェルナンジーニョボランチに並べ守備を重視するが、トップ下のシルバがボールに触る場面も少なく、攻めに迫力を欠いた。前半4分。CFアグエロから右に展開し、右SHナバスのクロスにOHシルバが走り込むが、シュートは空振り。絶好機を逃してしまう。

 すると9分、トッテナムは左SBローズのクロスに左SBコラロフがクリアミス。オウンゴールトッテナムが先制点を挙げた。その前をヨンフンミンが走り込んだとは言え、難しいクロスではなかった。空振りをして軸足に当たったボールがゴールに転がり込んでいった。さらに10分にはOHアリの縦パスに走り込んだソンフンミンがニアに積極的にシュート。GKブラボが弾き出す。21分、OHエリクソンのFKはわずかにポスト左に外れた。

 とにかくトッテナムのプレスが早い。対するマンCはなかなか攻撃ができない。28分、CFアグエロミドルシュートを放つが、これが最初のシュートだったかもしれない。31分にはアグエロのFKがゴールを脅かすが、GKロリスがナイスセーブ。トッテナム・ゴールに近づけない。そして37分、トッテナムが中盤でボールを奪うと、ラメラ、ソンフンミン、アリを駆け上がり、ソンフンミンのスルーパスからアリがシュート。見事なショートカウンターから追加点を挙げた。前半は2-0。トッテナムのリードで折り返す。

 後半になってもトッテナムの積極的なプレスと攻撃は変わらない。1分、ソンフンミンのミドルシュートはポストのわずかに左。2分にはCHワンヤマがミドルシュートを放つ。GKブラボがファインセーブで弾き出した。マンCは後半頭から左右SHのナバスとスターリングのポジションをチェンジする。5分、CHフェルナンジーニョのスルーパスにCFアグエロが走り込んでシュート。しかしGKロリスがナイスセーブを見せる。なかなか攻撃が形にならないマンCは8分、CHフェルナンドを下げてOHギュンドアンを投入。マンCも4-1-4-1に布陣を変更する。

 13分、GKブラボからOHギュンドアンへのパスをCHワンヤマがカットして、右SHシソコが中に折り返すと、OHエリクセンミドルシュート。19分には、右SBウォーカーがOHエリクセンに預けて駆け上がると、右SHシソコのスルーパスを受けてOHアリにパス。堪らずCHフェルナンジーニョが倒してPKを献上する。しかし左SHラメラが蹴ったPKはGKブラボがナイスセーブで弾き返した。トッテナム3点目はならず。

 マンCは21分、左SHナバスに代えてイヘアナチョを投入。25分には右SHスターリングがミドルシュートを放つが、GKロリスがキャッチする。さらに30分、OHシルバのスルーパスに左SHイヘアナチョがシュート。GKロリスがナイスセーブ。33分、OHギュンドアンミドルシュート。35分、左SBコラロフからOHギュンドアン、OHシルバとつないで抜け出したCFアグエロがシュート。滑り込んだDFに当たってコースが変わったが、GKロリスがスーパーセーブ。どうしてもマンCはゴールが入らない。47分にもアグエロがシュートを放つ場面があったが、GKロリスがセーブ。そしてタイムアップ。2-0。トッテナムが快勝したゲームだった。

 序盤はソンフンミンの積極的な攻撃が目を惹いたが、チーム全体として最後まで高い位置からのプレスは衰えることはなかった。フェルトンゲンとアルデルウェイレルトのベルギー・コンビによるCBも非常に堅く、その前のアンカー、ワンヤマもよく効いていた。そして奪ってからのショートカウンター。攻守の切り替えも早く、マンCの攻撃陣がほとんど機能しない。アグエロの個人能力頼みになっていた。しかしまだリーグ序盤。今シーズンはこれからどんな好ゲームが観られることだろう。楽しみにしたい。