とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第6節 バイエルン・ミュンヘン対ケルン

 今季も開幕5連勝と序盤から首位を独走するバイエルン。しかしケルンも今シーズンはここまで4勝2分。無敗で3位につける。特に大迫は2ゲーム連続でゴールを挙げる活躍ぶり。そのプレーに興味があった。バイエルンシャビ・アロンソをアンカーに、ベルナトとラフィーニャが左右のSBとして、左右のSHコマンとロッベンや左右のIHレナト・サンチャス、キミッヒと自在にポジションをチェンジして攻撃を形作る。トップはレバンドフスキが先発した。

 序盤から圧倒的にバイエルンが攻めていく。3分には右SBラフィーニャミドルシュート。だがDFがブロックする。ケルンは立ち上がりこそ4-4-2の布陣だったが、前半5分位には両WBが深く下がる5-3-2に変更。レーマンをアンカーに右IHヘーガーと左IHヘクターが左右のWBラウシュ、リッセとうまく連携してバイエルンのサイドからの攻撃に対応する。それでもバイエルンの攻撃は強烈。16分、右SHロッベンがドリブルからミドルシュート。わずかにポストの右。19分、右SHロッベンの落としから右SBラフィーニャミドルシュート

 しかしケルンは守っているばかりではない。23分、バイエルンのCKから右WBリッセが前線にフィード。FWモデストの落としからFW大迫がミドルシュートを狙う。この時間帯辺りから左サイドのラウシュとヘクターがポジションチェンジ。ラウシュを前に出した。25分、ロッベンのCKからCBフメルスがヘディングシュート。

 30分、右SHロッベンのドリブルから右IHキミッヒがパスを受けたところをCBハインツが倒す。レバンドフスキのFKは壁に当たってはね返された。36分には左SBベルナトの落としからCHシャビ・アロンソミドルシュートバイエルンが攻め込んでいく。しかしケルンの守備は堅い。加えて常にカウンターもチラつかせる。大迫はポスト役としてしっかりとボールを収めて、攻撃に形を与える。

 そして40分、左IHレナト・サンチェスから左に流したボールに右WBリッセがチャレンジ。しかし、左SBベルナトがリッセをかわして駆け上がると、クロスに右IHキミッヒがダイビングヘッド。これが決まり、とうとうバイエルンが先制点を挙げた。45分には左SHコマンから左に流して左SBベルナトがクロス。CFレバンドフスキがアクロバティックなカンフーシュート。枠は捉えられない。大迫も41分、クロス。42分にはCKからニアでフリックするなど、積極的にボールに触り、役割を果たしている。前半1-0、バイエルンのリードで終わった。

 バイエルンは後半頭、右SHロッベンに代えてミュラーを投入する。ロッベンの体調を考えてのことか。ミュラーロッベンとは違って比較的中に絞って位置取りをすることが多く、レバンドフスキとポジションチェンジすることも多い。後半1分、左IHレナト・サンチェスがミドルシュート。GKホルンがセーブする。後半立ち上がりのケルンは両WBが積極的に前に上がって、3バックの布陣。4分には右WBリッセのFKからFW大迫がヘディングシュートを放つが、枠を捉えられなかった。

 バイエルンは5分、右IHキミッヒのサイドチェンジから左SBベルナトのクロスにFWミュラーがシュート。6分、左IHレナト・サンチャスのドリブルから左に流して、左SHコマンのクロスにCFレバンドフスキがヘディングシュート。そして10分、CHシャビ・アロンソのCKにCBハビ・マルティネスがヘディングシュート。ポストを叩く。

 この間、FW大迫はとにかく収まる。そしてうまくさばいて攻撃にリズムを作っていく。16分には右IHヘーガーに代えてエズチャン。左IHに代えてツォラーを投入。攻撃的な布陣とする。するとその直後の18分、右WBリッセのクロスにFWモデストが足を伸ばしてジャンピングシュート。ゴールに押し込み、ケルンが同点に追い付いた。

 バイエルンも25分、左SHコマンと左IHレナト・サンチェスを2枚代え。ベルナトを左SHに上げて左SBにアラバ。左IHにビダルを投入する。しかし26分、右IHエズチャンのスルーパスにFW大迫が抜け出してシュート。ネットを揺らしたがオフサイドの判定。少し早く出ている。残念。バイエルンは31分、シャビ・アロンソのCKから右SHミュラーがヘディングシュート。32分にもシャビ・アロンソのCKから右SHミュラーボレーシュート。しかしこれをGKホルンがスーパーセーブ。ポストに当たって、DFがクリアした。

 ケルンも38分、FW大迫のスルーパスにFWモデストが抜け出すが、オフサイド。42分、左SHベルナトのミドルシュートはポスト直撃。45分、右SHミュラーのクロスに左IHビダルボレーシュート。ケルンは43分、FW大迫を下げてルドネフスを投入すると、アディショナルタイムの47分、FWルドネフスのスルーパスに左IHツォラーが抜け出してGKと一対一。しかしシュートはわずかにポストの右に外れた。そしてタイムアップ。首位攻防のゲームは1-1。ドローで終わった。

 しかしケルンは本当によくやった。運に恵まれたところもあったが、あわや勝利という場面もあった。そして大迫の活躍。これまで2ゴールは運じゃない。しっかりチームの一員としてポスト役をこなし、ゲームを作り、シュートを放っている。バイエルンでなければもっとシュートも打てていただろうし、ゴールもあっておかしくない。ケルンもチームとしてよくまとまっている。ドルトムントが破れて2位に浮上したが、まだまだ活躍してリーグ序盤を盛り上げてくれるだろう。大迫が代表に呼ばれるのも遠くないはずだ。