とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

京都と奈良県今井町、飛鳥キトラ古墳の旅(その1)

 先週木曜日から妻が友人と一緒に有馬温泉に出かけた。旅館に一泊して翌日は宝塚へ出て宝塚劇場を観劇。そして大阪で一泊。大阪では夜にあべのハルカスの展望台から夜景を眺めて、そして土曜日の昼に京都駅で落ち合った。こちらは土曜日の朝に娘と一緒にクルマで京都駅に向かった。

 11時半位に合流して京都駅ビルで食事。ランチでもどこも値段が高いけど、9階の市場小路は9種類のおばんざいを揃えた松花堂が1,620円。京生麩と湯葉のおばんざいプレートが1,498円とまだお値打ち。しかもなかなかおいしかった。

 友人とは京都駅で別れ、私は所用でいったん京都大学へ。仕事が終わった後に、二条城付近で妻・娘と待ち合わせ。地図ソフトで検索したら、歩いても1時間弱とわかり、まだ時間があったので歩き出した。途中、京都御苑の豊かな自然に惹かれて、御所まで寄り道しようと北上。気が付いたら京都御所の北端まで歩いていた。結局、二条城まで1時間近くも彷徨うことになったが、それでも楽しかった。都市の真ん中にこれほどまでに広い空地と緑を抱える京都の豊かさを改めて感じた時間だった。

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 夕食は四条烏丸四条河原町の間にある生麩カフェにしようとクルマで向かった。狭い道を通り、何とかコインパーキングを見付けて駐車。目的の「ENGAWA cafe」に行ったが、残念ながら予約でいっぱいで入れなかった。そこからまた娘が一生懸命検索。そこで見付けたのが「おうちごはん 中島屋」(ouchi-nakashimaya.com/)。何とクルマを停めた駐車場の向かい側。そこも座敷は予約で埋まっていたが、カウンター席で7時までならと座らせてもらった。居酒屋スタイルで、飲み物の後、メニューに書かれたおばんざいなどを注文するが、それがどれもおいしかった。特にホタテ缶が入ったポテトサラダが秀逸。

 ホテルは四条烏丸の糸屋ホテル。まだ新しく、特に浴室が洗面・トイレとは別に確保されているのがうれしい。また夜はラウンジでソフトドリンクのサービスがあり、ゆったり京都の旅行本などを見ながら雑談にふけった。難点はWifiの電波状態がイマイチだったこと位か。

 翌日はおばんざいの朝食(これもおいしい)後、一路、奈良県今井町へ向かう。ここは私が学生時代に卒業設計の対象とした街で、1993年に重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。私が学生の頃はまだ地区内の町家はどれも古く寂れていたが、重伝建地区指定後20年以上も経つとさすがに多くの建物が修復・整備され、すばらしい景観を見せている。

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 市営駐車場に停めて最初に、今井まちなみ交流センターが入る旧高市郡教育博物館へ入り、観光案内などをもらって町を歩き始めた。ちょうど子供たちが山車の上に載って、大人たちが引いていく「だんじり」の山車が練り始めたところで、その後ろを追う形で町を歩いたので、雰囲気もかなりよく楽しめた。町の西端の今西家まで歩き、帰りはまちづくりセンターに寄って話をしたりしながら戻った。

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 お昼は地区内のそば屋「粋庵」でランチ1000円。ブログでは12時には売り切れのこともと書いてあったのでドキドキしたが、何とかまだ残っていて食べられた。もりそばが特においしかった。そして町の東側の通りを歩いて駐車場に向かっていると、75歳前後の老人二人に話しかけられた。「どこから来たんだ」から始まり話していると、何と一人は町の町会役員などを務めている方で(たぶん澤井さん)、「春日神社にもっと豪壮なだんじり山車があるから見てくるといい」と勧められた。「今井町には土産物店がほとんどないけど、それがとてもいいです」と話すとうれしそうに頷いてくれた。本当にいい町だ。

 (その2)へ続く。