とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天皇杯4回戦 レイソル対ベルマーレ

 J1リーグは第2ステージが終わり、あとはチャンピオンシップを残すのみ。J1リーグ最終戦、グランパスが完敗を喫したベルマーレはまだ天皇杯も残っている。レイソルは開幕3節でメンデス監督の更迭を決め、下平監督になって以降4連勝。すばらしいゲーム内容にこのまま上位へ進出するかと思ったが、夏場には失速。結局、年間順位8位に終わった。春以来、久しぶりにレイソルのゲームを観る。ベルマーレはアンドレ・バイアと石川をCBに並べる4-4-2。ボランチ菊池大介菊地俊介を並べた。レイソルも同じく4-4-2。FWに田中と武富を並べ。右SBには増嶋が入った。

 序盤からお互い激しいプレスの応酬。特にレイソルの運動量がベルマーレを上回る。11分、左SHクリスティアーノのクロスをCB中谷が落とし、CH大谷が走り込んでシュート。バーを叩く。そして25分、クリスティアーノからの大きなサイドチェンジを受けた左SB輪湖が右SB奈良輪を前に細かくフェイントをかけて右足を振り抜くと、きれいにゴール右サイドに飛び込む。レイソルが先制点を挙げた。

 その後はレイソル・ペース。ベルマーレはようやく42分、左SB三竿のクロスから右SB奈良輪がシュートを放つが、右SB輪湖がブロックした。輪湖と奈良輪の闘いは輪湖の完勝だ。前半はこのまま折り返した。

 ベルマーレは後半、三竿を左CBに下げる3-5-2。菊池大介を左WBに開き、菊地俊介がアンカー。その前に高山と藤田征也を並べ、ジネイと山田の2トップは変わらない。後半も序盤からお互いプレスが早い。そして7分、左サイドやや遠目のFKを左CB三竿が蹴ると、CBアンドレ・バイアが胸で落としてCFジネイがシュート。これが決まり、ベルマーレが同点に追い付いた。

 するとゲームはベルマーレ・ペースになっていく。11分、FKの流れからCH菊地俊介ミドルシュート。さらに右WB奈良輪のクロスからCFジネイがヘディングシュート。その直後、レイソルは左SB輪湖が足の不調を訴え、山中に交代する。17分、CH大谷のフィードにFW田中順也が走り込み、クロスに右SH伊東純也がヘディングシュート。しかし山なり、GK梶川がキャッチする。22分には左SHクリスティアーノのFKからCB中谷がヘディングシュート。しかし枠を外す。

 すると23分、ベルマーレは右CB石川がひらひらとドリブルで上がると、FWジネイとパス交換。ジネイから左IH高山が落としてFW山田がつなぎ、右IH藤田征也のクロスに左IH高山がシュート。なんとベルマーレが勝ち越し点を挙げた。その直後には藤田征也に代えてFW大槻を投入。山田を右IHに下げる。25分、CB中山のクロスに左SHクリスティアーノがヘディングシュート。しかし次第にレイソルの運動量が落ちていく。

 28分には左WB菊池大介に代わりCH長谷川アーリアジャスールを投入する。レイソルは31分、右SB増嶋に代えて右SH大津を投入。伊東純也を右SBに下げる。しかしなかなかペースが上がらないレイソル。逆にベルマーレは勢い付く。37分、FWジネイの落としから右IH山田がスルーパス。FW大槻がシュートを放つ。直後にはCH菊地俊介に代わり右CB島村を投入。石川をCHに上げる。

 そして40分、ベルマーレがカウンター。FWジネイがポストになってCH長谷川にボールを預けると、そのままドリブル。そして丁寧にスルーパスを出すと、FW大槻がシュート。ダメ押しの3点目を挙げた。レイソルは45分、左SB山中のクロスからFW武富が折り返すと、FW田中順也がシュート。しかしGK梶川がファインセーブ。こぼれ球に右SH大津が飛び込むが、GK梶川も身体を張って、シュートはポストに当たる。結局そのままタイムアップ。3-1。ベルマーレが見事な逆転勝利でベスト8進出を決めた。

 どうしてベルマーレが降格してしまうのだろうかと思うような見事な内容だった。たぶん運動量の多いゲーム運びが夏の暑い時期に停滞してしまうのかなとも思うが。それとジネイの加入が大きい。次はアルディージャだ。J2に落ちてもきっと1年で帰ってくるのではないか。そんな勢いがベルマーレにはある。闘莉王も小川も退団が決まり、久米社長も退任。チーム崩壊状態のグランパスに比べれば、本当にうらやましい限りだ。