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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

「産む家族」と「育てる家族」

 日本の人口減少が進んでいる。その要因として女性の晩婚化・非婚化が挙げられる。また、子育て環境が十分整わない中で、出産を忌避する夫婦も多いと伝えられる。政府は女性の社会進出を促そうとしているが、出産をすれば最低数ヶ月は仕事ができないし、子供が成長する過程では学校行事などで仕事を休まなければならないことも多い。保育所には子育ての外部化という側面がある。出産はしたけれど、家族が崩壊してまともに子育てができない悲惨な例も報道される。その場合には児童養護施設等が子育てをすることになる。一方で、欧米では同性婚を認める国や州が増えている。日本でも世田谷区で同性カップルを公認する仕組みを始めた。家族の形が大きく変わろうとしている。

 そこでふと考えた。同性婚カップルは子育てをしないだろうか。アメリカの芸能人で養子を迎えて子育てしている話を聞いたことがある。さらに想像を膨らませると、女性の友人同士が同居し、子供を育てるということはないだろうか。「産む家族」と「育てる家族」を別に考えてもいいのではないだろう。

 そもそも「家族」って何だろう? 現在、家族の多様化が言われている。「夫婦と子供」、「三世代同居」の世帯は急速に減少し、「夫婦のみ」世帯や「単独」世帯が増えている。「片親と子供」世帯もじわじわと増加中。また「夫婦と子供」世帯でも、子供の年齢が40歳以上といった高齢世帯も多い。それで国勢調査を見ていると、「兄妹姉妹のみから成る世帯」という項目がある。また、「非親族を含む世帯」という項目がある。これらもじわじわと増加してきている。これまで家族は血族により構成されると思い込んできた。しかし今後は、必ずしも血縁:婚姻関係になくとも、単に複数(または単数)の人間が同居(生活)する場として捉えることも可能ではないだろうか。

 そう考えると、様々な家族の形が想像できる。「同性婚夫婦」はもちろん、「同性婚者が子供を育てる家族」や「片親と友人たちが同居して子供を育てている家族」など。さらには、「血縁関係にない複数の大人が集まって子供を育てる家族」や「子供のない夫婦が一時的に子供を預かり育てる家族」なども考えられる。いずれも「育てる家族」のかたちだ。逆に、「産む家族」の側ももっと自由になれる。最初から子育ては「育てる家族」に委ねて、「産むだけの夫婦」や「産む女性とその親だけの家族(父親はいない)」、「妊娠期だけ集まって妊婦を支援する友人家族」なんてことも考えられるかもしれない。

 今の常識では、夫婦が結婚して、子供を産んで育てる、と考えているが、「産む」と「育てる」を切り離して考えると、いろいろな家族のかたち、産む体制や育てる体制が考えられる。家族のかたちをもっと自由に考えることで、日本の少子化対策に対しても大きな成果が期待できるのではないかな。