とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第14節 マンチェスター・シティ対チェルシー

 首位チェルシー対3位マンチェスター・シティ。いやそれよりも、コンテ監督対グアルディオラ監督と言った方が適切か。今シーズン、プレミアリーグを楽しませている名監督同士の対戦だ。3バックにしてから完璧な7連勝。それでも前節トッテナム戦は7試合ぶりに失点して、2-1と逆転で勝利したチェルシー。このゲームではマティッチがケガで欠場。代わりにセスク・ファブレガスが入った以外はいつものメンバー。対するマンCはストーンズを中央に、右CBオタメンディ、左CBコラロフ。右WBにナバス、左WBにサネ。フェルナンジーニョギュンドアンボランチで並び、アグエロを中央に、シルバとデブルイネが左右に開く3トップ。チェルシーに合わせて3-4-3の布陣を組んできた。

 序盤、お互い互角の展開が続く。15分、右FWペドロの落としから左FWアザールがシュート。わずかに右に外す。マンCも21分、左CBコラロフがドリブルで上がり、CFアグエロミドルシュート。GKクワトロがナイスセーブを見せる。そして25分、デブルイネのFKにCHフェルナンジーニョがヘディングシュート。ネットを揺らすが、これはオフサイド。すると直後の25分、チェルシーもCHセスク・ファブレガスのフィードに左FWアザールが抜け出し、GKブラボもかわすが角度がなくなり、クロスはDFにクリアされる。

 お互い激しくも巧いプレーの応酬に、主審の微妙な判定も加わって、ゴール前でギリギリの攻防が続く。34分、FWシルバが中へドリブルをしながらフィード。左WBサネの落としからCFアグエロがシュート。しかし右CBアスピリクエタがよくブロック。43分、右FWデブルイネのクロスにCFアグエロがヘディングシュート。44分、右FWデブルイネの縦パスに抜け出した右WBナバスがクロスを入れると、CFアグエロが落としてCHギュンドアンがドリブル。PA内でCHカンテが倒したかと思われたが、主審はPKを取らない。そして45分、右WBナバスに対する左WBアロンソの詰めが甘く、クロスを入れられると、CBケーヒルがオウンゴール。意外な形でマンCが先制点を挙げると、前半はこのまま終了した。

 後半もマンCが攻勢をかける。3分、左WBサネがドリブルで持ち込み、右に流して右FWデブライネがシュート。しかしGKクルトワは一対一となっても動かない。見事に足を伸ばしてセーブした。チェルシーも4分、右WBモーゼスのスルーパスにCFジエゴ・コスタが走り込んだシュートを放つが、ポスト右に外す。

 5分、チェルシーは右FWペドロに代えてウィリアンを投入する。前半に痛めた足に不調を訴えたか。すると7分、右FWウィリアンは中へのドリブルからミドルシュートを放つ。マンCも8分、左WBアロンソからのバックパスをCFアグエロがかっさらいシュート。しかしCBケーヒルが戻ってクリアする。さらに12分には見事な連係プレー。左FWシルバから右に展開し、右WBナバスのクロスにFWデブルイネがシュート。しかしバーに当てる。まるでクリアみたい。これで流れが変わった。

 15分、CHセスク・ファビレガスが中盤深い位置から長いフィード。走り込んだコスタが胸トラップでDFをかわしてシュート。これが決まり、チェルシーが同点に追い付いた。勝ち越したいマンCは17分、右FWデブルイネの縦パスからCFアグエロがシュート。しかしGKクルトワがナイスセーブ。21分、右FWデブルイネのクロスにCFアグエロの前で右WBモーゼスがクリアする。マンCは24分、左WBサネに代えてクリシーを投入する。そして25分、CHギュンドアンがドリブルでチェルシー・ゴールに迫る。しかし上がり過ぎ。ライン際まで上がってクロスのクリアを左FWアザールが拾うと、縦パスをCFコスタが前に運んで右へ展開。右FWウィリアンが抜け出してGKブラボを抜くシュート。カウンターでチェルシーが勝越し点を挙げた。

 反撃したいマンCは31分、CHギュンドアンに代えてヤヤ・トゥーレ。さらに33分にはCBストーンズに代えてFWイヘアナチョを投入。4-4-2に変更する。しかし却ってバランスを崩してしまった感じでなかなかチャンスが作れない。43分、FWイヘアナチョがミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。そして45分、押し込まれた展開からCHセスクが落とすと、左WBアロンソにフィードを指示。これに走り込んだ左FWアザールがゴール前に迫り、シュート。ダメ押しの3点目を挙げた。

 アディショナルタイム48分には右FWウィリアンがミドルシュート。GKブラボがナイスセーブ。51分にはCFアグエロのドリブルをクリアしたCBダビドルイスに対してアグエロが危険なタックル。一発レッドカードをもらうと、両チームの選手が集まってトラブル。セスクを突き飛ばしたフェルナンジーニョまでレッドカードをもらって2人が退場。そしてその直後、タイムアップとなって2-1、チェルシーがマンC相手に見事な逆転勝利を挙げた。

 やはり強い。前節に続いて先制点を挙げられたが、それでも落ち着いている。このゲームではマティッチに代わりに出場したセスク・ファブレガスがよかった。ロング・フィードからのアシストが一つ。3点目もセスクのアシストのようなものだろう。そしてペドロの代わりに入ったウィリアンもゴールを挙げて、次第に戦力に厚みが加わってきた。いよいよ盤石の度合いを上げていく感じのチェルシー。いったいこの連勝はいつまで続くのか。しばらくチェルシーの勢いを止めるチームは現れそうもない。