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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ観戦レシピ

 粕谷秀樹と言えば、プレミアリーグの解説でおなじみだが、本を出すのは初めてだと言う。そうだったのか。でも楽しい。今シーズンのプレミアリーグは下記にも引用したように、一流の名監督が一堂に集結した。いないのはアトレティコシメオネくらい? そして実際ここまで圧倒的に面白いゲーム、そして順位争いも非常に面白いことになっている。監督の能力は認めつつも内紛などの懸念から、粕谷氏はそれほど高い評価をしていなかったチェルシーが、その予想を裏切って、3バックに変更してからここまで非常にいい調子で首位を入っている。しかしスパーズもシティもアーセナルもこのままでは黙っていないだろう。これからますます面白くなる今シーズンのプレミアリーグ

 本書はプレミアリーグが開幕してしばらくした9月初旬の発行だが、12月になった今読んでも全く古くならない。それはリーグの展開が面白いこともあるが、本書に盛り込まれたトリビアや粕谷氏の見方が面白いこともある。プレミア愛、サッカー愛に加え、ユナイテッドへの愛情も人並み以上。だが愛すればこそ言いたくなる愚痴・批判・悪口。でもそれはサッカーを、リーグを、チームを愛すればこそ。そんな愛に満ちた本だ。

 ライアン・ギグスの不倫問題? 知らなかったなあ。/カンビアッソとの出会いがドリンクウォーターの覚醒を生んだ。 そうだったのか。/そんな選手トリビアからポジション別プレミアリーグガイド。クラブ別プレミアリーグガイドと縦横無尽にプレミアリーグを解剖する。第5章は「監督の思考」。ファン・ハールの傲慢さ、ラニエリの人の良さ。そしてモウリーニョの計算尽くされた言動。それらもとても興味深い。今シーズンのプレミアリーグは本書を片手に観戦すれば楽しさはまた倍増だ。

 

プレミアリーグ観戦レシピ

プレミアリーグ観戦レシピ

 

 

○ショートパスを軸とするポゼッションだけでは、ロングフィードが基本のカウンターだけでは、4バックだけでは、チャンピオンズリーグで成功を収めることは不可能です。プレミアリーグのチームは、戦略・戦術が硬直化しているような気がします。・・・ただし、16-17シーズンは復活元年になりそうな気配です。リバプールのクロップ、スパーズのマウリシオ・ポチェッティーノ、シティのジョゼップ・グアルディオラチェルシーのアントオ・コンテ、ユナイテッドのモウリーニョと、世界が一目置く監督がプレミアリーグに終結しました。(P38)

アイスランドで生まれ育ったシグルズソンにとって、「ロンドンは大きすぎた」(本人談)ようです。サイクルの早い生活環境にも嫌気が差し、わずか2シーズンでスウォンジーに戻ってきました。「なんだか落ち着くね。やっぱり、スウォンジーは素敵な街だ」。静かな暮らしが戻ってきた安心感が影響したのでしょうか、シグルズソンはリラックスしてプレーしています。・・・華やかな大都市で暮らすか、田舎を選択して落ち着いた毎日を送るか。難しい二者択一。・・・いま、フェリペ・コウチーニョも思案中です。(P154)

○14-15シーズンのヨーロッパリーグ、対アステラ・トリボリス戦では、一発レッドとなったウーゴ・ロリスに代わり、GKを務めてもいます。ハットトリックを決めていたにも関わらず……。そう、まだ絶対的な存在ではなかったのですよ。この、フィールドプレーヤーとしてはありがたくない起用法からわずか2年。ケインのジャンプアップは目覚しいものがあります。(P166)

○レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は、メディアと良好な関係を築きました。記者会見は常にリラックスしていて、笑いがこぼれます。・・・ラニエリはいいやつだ」/多くのメディアが好意を抱いていましたね。・・・「COme on Jamie,we need you! I need you!」。ヴァーディーを叱咤激励したひと言です。十分ですよね。(P251)

○自分が認めた男へのリスペクトは決して忘れず、ジェラードがリバプールを退団したとき、熱いメッセージを捧げています。/「ジェラードは大好きな”敵”のひとりだった。”敵”という言葉は、私が使えるフットボール用語で最も好意的な表現だ。イングランドではジェラードこそが敵だった。スティーブン・ジェラードという唯一無二の存在が、私をより高みに導いてくれたことは間違いない。[モウリーニョの言葉](P256)