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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

クラブワールドカップ準決勝 アトレティコ・ナシオナル対アントラーズ

サッカー

 アントラーズが日本のチームとして初めてクラブワールドカップの決勝に進出することになった。開催国枠としての出場だし、他のチームは長期の移動の末の時差ぼけ等もあるだろうから、そのままアントラーズの実力というわけにはいかないが、これまでの2ゲームと同様、前半はセーブして、後半で攻勢をかける、90分間を考慮したゲーム運びにはアントラーズらしい勝負強さが見える。このゲームでもこれまでと同様、金崎をベンチに温存して、赤崎と土居の2トップで先発した。さらに永木をベンチで休ませ、サンダウンズ戦を休んだ小笠原が先発した。

 序盤はお互い攻め合いつつも様子を探る展開。だが10分過ぎ辺りからナシオナルが次第に攻勢をかけてきた。11分、OHトーレスの縦パスに走り込んだCFボルハのクロスにCHウリベがシュート。GK曽ヶ端がナイスセーブを見せる。13分にはトーレスのCKにCHウリベがヘディングシュート。これもGK曽ヶ端が弾き出す。直後にはアントラーズもCH柴崎から左に展開。左SB山本のクロスを左SH中村が右に流して、右SH遠藤がミドルシュート。しかしこれは枠を捉えられない。

 18分、右SH遠藤から中へのパスをDFがカットして横へパスをするが、今度はCH柴崎がボールを奪い、DFの間を抜いて前に仕掛ける。しかしシュートは飛び出したGKアルマーニのセーブに弾き返された。しかしここからナシオナルが全開。22分、OHトーレスから右に展開して、右SHベリオのクロスにCFボルハがボレーシュート。これはGK曽ヶ端が正面で抑える。23分、OHトーレスのループ性のスルーパスにCHウリベが走り込み、ループシュート。しかしわずかにポストの左。24分には右SBボカネグラのクロスにCFボルハがDFと競って、こぼれ球を左SHジョン・モスケーラがシュート。バーに当たってはね返されると、右SHベリオがシュート。しかしCB昌子がブロック。さらに続くOHトーレスのCKにCHウリベがヘディングシュート。GK曽ヶ端がキャッチした。

 そして33分、中盤深い位置からCH小笠原がFK。ボールはそのままラインを越えたが、主審が不審な行動。何かと思えば、ビデオ・アシスタント・レフリーの映像を見てPKスポットに指をさす。FKの際に右SB西が右SHペリオに足をかけられていた。このPKを土居が決めて、アントラーズが先制点を挙げる。足がかかっていたことは事実だが、ボールの軌道とは関係のないところ。これでPKを取られるのはやや可哀想な気もした。

 これで勢い付いたアントラーズは35分、柴崎のCKにCB植田がヘディングシュート。GKアルマーニがファインセーブを見せる。思わぬ形で先制点を奪われたナシオナルは前半終盤に向けて大攻勢をかける。43分、OHトーレスの縦パスを受けた右SHベリオがうまく前を向いてシュート。再びGK曽ヶ端がナイスセーブ。45分には、CHウリベのクロスをCFボルハが落としてCHウリベがミドルシュート。わずかにバーの上。アディショナルタイム46分、CHウリベが右に展開。右SHベリオのクロスにCFボルヘがヒールでシュート。しかしGK曽ヶ端がセーブした。さらに49分には左SBディアスのクロスに左SHジョン・モスケーラがヘディングシュート。バーを叩く。前半はナシオナルが攻めてきたが、アントラーズがしたたかに守り、1点リードで折り返した。

 後半に入り1分、FW赤崎がカウンターからドリブルを仕掛け、ミドルシュートを放つ。積極的なアントラーズの攻撃の狼煙を上げる。9分には早くもFW赤崎に代えて金崎を投入。さらに13分にはCH小笠原を永木に交代する。14分、OHトーレスのスルーパスからCFボルハがドリブルで仕掛けてシュート。GK曽ヶ端がセーブ。15分、ナシオナルはCHアリアスに代えてゲーラを投入。19分、OHトーレスミドルシュート。しかし枠を捉えられない。アトレティコ・ナシオナルのスピードが段々と落ちてくる。22分には左SHジョン・モスケーラに代えてダホメを投入した。

 23分、左SBディアスのクロスのこぼれをOHトーレスミドルシュート。コースが逸れたところを左SHダホメがシュートするが、これも枠を捉えられない。攻めるナシオナル。守るアントラーズ。だがアントラーズの守りの方が落ち着いて、安定している。ナシオナルは次第に疲れも出て、プレーが遅く、精度もなくなってくる。33分、CHゲーラがドリブルで仕掛けてシュートを放つが、CB昌子がブロックした。

 そして38分、中盤でCH柴崎の縦パスを左SH土居がポストになって、リターンを受けて柴崎が駆け上がり絶妙なクロス。右SH遠藤が走り込んでGKアルマーニをかわすと、悠々のヒールキックでゴールに流し込む。アントラーズ、追加点。さらに40分、右SH遠藤の縦パスにFW金崎が走り込むと、クロスに代わったばかりの鈴木優磨が押し込んで、ダメ押しの3点目を入れた。そしてタイムアップ。3-0。アントラーズが南米王者を圧倒して、日本勢として史上初、決勝進出を決めた。

 前半はいったいどうなることかと思った。だがGK曽ヶ端を中心にしっかりと守り抜くと、VARによるPKでの先制点が効いた。あとは焦るナシオナルをアントラーズらしく落ち着いていなし、そしてダメ押し点。完璧なゲーム運びでアントラーズが勝利した。決勝の相手はレアル・マドリード。まさか勝てるとは思わないけど、このゲームのように慌てさせる展開になると面白い。まず守りから。そして金崎投入により攻撃。そんなアントラーズのペースがすっかり自信となって身に付いた感がある。日曜日のゲームが楽しみだ。