とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第15節 ライプチヒ対ヘルタ・ベルリン

 ブンデスリーガはウィンターブレイク前最後のゲームが行われ、リーグ前半の目玉となったライプチヒバイエルンと対戦して敗戦。結局、勝ち点差3の2位で折り返すことになった。そのゲームはまた来週、放送があるようだが、その前の第15節、3位ヘルタ・ベルリンと対戦したゲームをようやくビデオ観戦した。

 今季、初めてライプチヒのゲームを観る。ヘルタは原口が右SHで先発したが、カルーが復帰して右サイドに移ってから、ヘルタ全体の調子が落ちているようだ。ヘルタはシーバーがイビシェビッチと組んで2トップで先発。だがそんな攻撃的な布陣もライプチヒの攻撃サッカーの前では全く意味をなさなかった。ライプチヒの布陣は攻撃的MFであるフォルスベリとザビッツァーが左右に張ることなくトップ下を自由に動き回り、4-2-2-2とも言われているらしい。

 序盤からライプチヒが前からプレスをかけるだけでなく、密集を作ってヘルタを自陣に押し込んでいく。7分には右SH原口のファールからFKを献上。左OHフォルスベリがミドルシュートを放つ。さらに直後には右OHザビッツァーから左に展開。左IHフォルスベリのスルーに左SBハルステンベルクが駆け上がりシュート。GKヤーシュテインがナイスセーブで弾き返す。ヘルタは11分、右SBバイザーが負傷で早くもペカリークに交代。CBのランクカンプとブルックスのケガで代わりにルステンベルガーとヘゲラーという本来ボランチタイプの選手がCBを務めている。さらなるDF陣のケガに今後が心配。

 ライプチヒは20分、CHケイタのドリブルから右IHザビッツァーがミドルシュート。さらに24分にはCHケイタからのスルーパスにFWポウルセンが走り込み、クロスをケイタがシュート。これもGKヤーシュテインがセーブした。それにしてもライプチヒのプレスが早い。ヘルタはDF陣がボールを持ってもライプチヒの二人のFW、ポウルセンとベルナーが迫ってくるので、GKに戻すか、大きく前に蹴り込むことしかできない。そしてまたライプチヒがボールを回収し、攻めてくる。原口も落ち着いてボールを持つことができず、仕掛けることもできない。

 26分、左IHフォルスベリがミドルシュート。GKヤーシュテインがナイスセーブで弾いたところをまたフォルスベリがシュート。ヘルタは全く機能しない左SHカルーとFWシーバーを入れ替えて、何とか打開を図ろうとするが、全くのライプチヒ・ペースでゲームは進む。そして40分、CBオルバンから右に展開。右IHザビッツァーからの戻しのパスをCHデンメが縦へ。さらにCHケイタのスルーパスにFWベルナーがうまく左に切り返してシュート。これが決まり、ついにライプチヒが先制点を挙げた。前半はこれで終了。

 ヘルタは後半頭からカルーに代えてOHダリダを投入。4-2-3-1にして中盤で何とか攻撃の核を作ろうとする。一方のライプチヒはCHケイタに代えてカイザーを投入。こちらはケガの様子。ケイタがいなくなって中盤からの持ち上がりはなくなったが、プレスの早さは変わらない。カイザーが下がり目で守ることで逆に両SBが前半以上に高いポジションを取るようになった。

 8分、フォルスベリのCKを右SBベルナルドがヘディング。さらに左SBハルステンベルクがヘディングシュートを放つが、GKヤーシュテインがセーブする。それでも後半に入り、ヘルタが少しずつ前を向いてパスを回せるようになってきた。と思った17分、フォルスベリのCKからCBオルバンがヘディングシュート。ライプチヒが追加点を挙げる。戦意喪失状態のヘルタ・ベルリンライプチヒは22分、左SBハルステンベルクに代えて右SBシュミッツを投入。ベルナルドを左SBに回す。

 25分、左IHフォルスベリのドリブルからFWポウルセンがシュート。34分にはフォルスベリのCKを右SBシュミッツが折り返し、FWポウルセンが胸トラップからボレーシュート。GKヤーシュテインがファインセーブ。原口はここで交代。代わりにエスバインが右SHに入る。すると36分、ダリダのCKから右SHエスバインがボレーシュート。しかし大きく枠を外す。その後もヘルタは最後まで決定期をつくることができず完敗。2-0でライプチヒが勝利した。

 噂に違わず、ライプチヒはすごい。あそこまで前線からボールを追い、全員で密集を作って追い込めば、相手チームはなかなか攻撃の暇も作れない。第14節ではインゴルシュタットが完全に守備ブロックを引いて勝利したが、中途半端な攻撃力では全く太刀打ちできない。しかし第15節では首位決戦でバイエルンが3-0で勝利したという。フォルスベリが一発レッドで退場したとも聞くが、いったいどうやったらライプチヒに勝てるのだろうか。バイエルン戦の放送を楽しみにしたい。