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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

事故死

 先週突然、友人の母が亡くなったと通夜と告別式の案内があった。告別式に駆けつけると、友人曰く、事故死だと言う。昨日、友人がお礼に訪れて、その顛末を話してくれた。突然の死で彼もまだ心の動揺が収まらないようだった。

 友人の実家は呉服屋で、弟が跡を継ぎ、母親は弟家族と一緒に暮らしていた。弟は彼の友人とともに三重県へ旅行中で、店は母親と弟の奥さんが店番をして開いていたが、母親は体調が悪いと少し早く店を離れ、裏の居宅へ下がっていった。30分ほどして奥さんが閉店の始末をして裏へ行くと、照明はつけっ放しで物音が聞こえない。それで探すと、浴槽に身体を半分沈めて倒れていた。しかも家中、血だらけ。あわてて救急車を呼ぶとともに、警察にも通報した。

 警察の検分が終わって言うことには、居間で倒れて、床に頭を打ちつけ、出血に驚いて浴室まで辿りついたところで息を引き取ったということらしい。事件性はないと言われたとのこと。居間には血を拭こうとした跡があり、浴室まで点々と血が滴っていたと言う。奥さんは今でも浴室に入れないそうだ。友人は「なんで浴室なんかへ行ったんだ。すぐに電話するなり、店に声をかければよかったのに」と憤っていたが、同居している高齢者でもこういう事故がある。ましてや独り暮らしの高齢者ならどうなっていたことか。

 私も母を数年前に亡くし、今は父が実家で独り暮らししている。幸い妹が徒歩10分圏内に住んでおり、妹やその子どもたちがしょっちゅう出入りしているが、それでもみんなが帰った後に事故があれば発見は翌日以降になるだろう。死ぬ時はどうせ一人とは思うものの、早く見つければ助かることも多い。

 一昨年には、父から突然、妹あてに「胸が苦しい。死んでしまう」と訴える電話があり、あわてて駆け付けたことがあった(「ICUに初めて入室。これは快適だ!」参照)。最近は高齢者による運転事故のニュースが多く報道されるが、その度に父ではないことにホッとする。これからはこうした事故死が少なくない時代になるのだろう。いや自分だって、いつこうして事故で死ぬのかもわからない。身近で起きて改めてそう実感した。