とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第16節 バイエルン・ミュンヘン対ライプチヒ

 初昇格ながら今季ブンデスリーガに旋風を巻き起こしているライプチヒ。リーグ4連覇を達成し、今季も首位を行く王者バイエルン。お互い11勝3分1敗と同じ勝ち点で並ぶ首位決戦だ。前節のヘルタ戦でも相手にまったくサッカーをさせずに勝利した勢いのあるライプチヒが王者バイエルンを相手にどんなプレーをするか。結果は先に知ってはいたが、それでも楽しみにした一戦だ。ライプチヒの先発は前節と同じ。一方、バイエルンチアゴ・アルカンタラをトップ下に置く4-2-3-1。右SHロッベン、左SHドグラス・コスタが先発した。

 序盤、ライプチヒが積極的に攻めていく。4分、右SHザビッツァーの縦パスにFWベルナーが走り込み、クロスにFWポウルセンが飛び込んでいくが、わずかに届かず。6分にもCHケイタがドリブルで持ち上がってスルーパスにFWポウルセンが走り込み、DFをかわすがトラップが大きく、ゴールラインを割った。

 バイエルンは序盤こそライプチヒの攻撃を見極めていたが、次第にパスを回して主導権を握っていく。14分、左SHドグラス・コスタが仕掛けてDF二人を抜き、クロスを入れるがGKグラーチが何とか抑える。そして17分、右SHロッベンの縦パスに内側を走って右SBラームが上がっていくと、クロスにCFレバンドフスキがシュート。ポストを叩いたはね返りをOHチアゴ・アルカンタラが押し込んでバイエルンが先制した。やはりここ一番での圧倒的なスピードと連携はすばらしい。

 続く18分にも右SHロッベンが仕掛けて、CFレバンドフスキのクロスに左SHドグラス・コスタがシュート。ポストを叩く。ライプチヒが人数をかけて囲んでも、それを抜け出していく個人技がある。ライプチヒは21分、CHデンメのミドルシュートがこのゲーム初のシュートだが、GKノイアーが正面でキャッチした。

 そして25分、CBオルバンからCHケイタへのパスをCHビダルが狙う。奪ったボールをCFレバンドフスキが右に流すと、OHアルカンタラもさらに右へ。そこへ長駆CHシャビ・アロンソが駆け上がりシュート。2点目を挙げた。守備でもGKノイアーが見せる。29分、フォルスベリのCKをCBオルバンがドンピシャのヘディングシュート。しかしGKノイアーがファインセーブ。続くCKをDFがクリアすると、右SBラームがドリブルで駆け上がる。追いかけた左SHフォルスベリがスライディングで止めると、決定機をファールで止めたということで一発レッドカード。ライプチヒが一人少なくなってしまう。しかもゲームメーカーのフォルスベリ。これでほぼ勝負は決まった。

 あとは悠々とバイエルン・ペース。45分にはCBフメルスのフィードに走り込んだ左SHドグラス・コスタにPA内でGKグラーチが衝突。このPKをレバンドフスキが決めて、バイエルンが3-0とリードした。

 後半に入ると、ライプチヒはCHケイタに代えてカイザーを投入。ベルナーをワントップに4-4-1の布陣。対するバイエルンも右SHロッベンに代えて左SHリベリーを投入。コスタを右SHに回す。後半はバイエルンが攻めて、ライプチヒがひたすら守る展開。7分、右SHドグラス・コスタのスルーパスにCFレバンドフスキがシュート。GKグラーチがナイスセーブ。9分、OHアルカンタラのFKに右SHドグラス・コスタがボレーシュート。20分、レバンドフスキが左SHリベリーとのワンツーで抜け出しシュート。GKグラーチがわずかに触って弾き出す。25分、OHアルカンタラのミドルシュートもGKグラーチがナイスセーブ。

 バイエルンは22分、左SBアラバに代えてベルナ。さらに30分、CHビダルに代えてキミッヒを投入する。ライプチヒも14分、ワントップにゼルケ。37分にはMFバークを投入。若い選手を起用して経験を積ませる。41分、右SHドグラス・コスタのFKはGKグラーチがナイスセーブ。42分、CHシャビ・アロンソのスルーパスに抜け出した左SHリベリーのシュートは強烈にバーを叩き、はね返る。その後もバイエルンライプチヒ・ゴールを攻め立てるが、無理をしない。ライプチヒもひたすら守ってそのままタイムアップ。首位決戦は予想外に3-0。バイエルンの実力をまざまざと見せつける結果で終わった。

 フォルスベリが退場した以降は全く勝負にならず、それはしょうがないが、その前の2ゴールでもバイエルンの技術の高さを見せつけた。やはりバイエルンは強い。一方、ライプチヒはフォルスベリを出場停止で欠く今後の数試合をどう凌ぐか。これから約1ヶ月のウィンターブレイクに入るが、他チームもライプチヒ対策の検討に余念がないだろう。ライプチヒが後半戦、どんな活躍を見せてくれるのか。長谷部や大迫、原口も活躍し、今季のブンデスリーガはとっても楽しい。