とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第17節 マインツ対ケルン

 武藤が久しぶりに復帰した。しかも先発出場。すっかりケルンでレギュラーを確保している大迫に対して、武藤がどんなプレーを見せるのか。とにかくケガなくプレーしてくれればいい。そんな思いで観始めた。

 ケルンはモデストをワントップに大迫はクレメンスと並んでシャドーストライーカーという位置付け。3バックだが守備には5バックになって、大迫も左SHの位置まで下がる5-4-1の布陣。攻撃時もサイドに大きく開いてプレーすることが多い。対する武藤はデブラシスと並んで2トップ。マインツはマッリがホッフェンハイムに移籍し、コルドバも出場停止。ここは武藤ががんばらねばならない状況ではある。序盤は両者、互角の戦いが続く。

 10分、ケルンのCHヘクトールからFW武藤がボールを奪い、右SHエツナリがドリブル。ミドルシュートを放つが、GKケッスラーがナイスセーブを見せる。13分には左SHサンペリオが横にドリブル。ミドルシュートはこれもGKケッスラーがナイスプレーで弾き返す。武藤は15分ポストプレー。18分にもCHヘクトールからボールを奪ってポストプレーをするなど、前線から中盤まで大きく動き回り、よく走っている。25分には左サイドのスペースに走り込んで、中盤からのパスを呼び込み、前線で拠点を作るプレーを披露する。

 ケルンは33分、CFモデストがミドルシュート。これがチーム初めてのシュートだった。しかしその後は次第にケルンも攻めていく。36分、クレメンスのFKにFW大迫がDFの間に走り込んでの向きを変えるヘディングシュート。いいシュートだったが、GKロスルがキャッチした。マインツも40分、右SHエツナリの縦パスからCHラッカがミドルシュート。さらに42分には右SHエツナリのクロスにFWデブラシスがオーバーヘッドキックでゴールを狙う。GKケッスラーがキャッチ。ケルンも45分、CHヘーガーのクロスにCFモデストがヘディングシュートを見せるが、枠を捉えられない。前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入ると、お互いさらに攻撃的になり、ゴール前に入っていくことが多くなる。4分、マインツはエツナリのCKにFWデブラシスがヘディングシュート。GKケッスラーがナイスセーブ。ケルンも6分、FW大迫が左に流し、左WBラウシュのクロスにCFモデストが飛び込むが、わずかに届かない。7分、左SHサンペリオのスルーパスにFW武藤が抜け出しGKと一対一に。しかしGKケッスラーの飛び出しが早く、武藤のシュートはGKにぶつけてしまう。はね返りをFWデブラシスがシュートをするが、サイドネットにかかる。

 後半になって大迫はモデストの近く、中でプレーすることが増えてくる。18分、CFモデストの落としにFW大迫が走り込み、折り返してCKを奪う。22分にはCHヘーガーがミドルシュートマインツも23分、右SBブロジンスキのクロスにFW武藤が走り込むが、ケルンのCB二人が挟み込み、自由にさせない。倒された武藤はPKをアピールするが、これは取ってもらえない。しかしこうした経験を積み重ねていくことは成長につながる。26分、右SBブロジンスキのスローインから右SHエツナリがシュートを放つが、枠は捉えられない。

 お互い中盤の守備が次第に緩くなり、オープンに攻め合うことが多くなってくる。29分、ケルンは右FWクレメンスをビッテンコートに交代。メインツも32分、左SHサンペリオに代えてFWブティアーノを投入。デブラシスを左SHに下げる。38分、左WBラウシュのスローインにFW大迫がうまくDFをかわして抜け出しGKと一対一。しかしシュートはGKロスルが身体に当てる。44分、FW大迫が走り込んでの横パスに右FWビッテンコートがシュート。しかしわずかにポストの右。結局ゲームはスコアレスドロー。だがお互い攻め合い、なかなか面白いゲームだった。

 武藤は後半44分にCHグバミンに交代。しかし久しぶりの先発出場で後半44分までプレーできたのは良かった。しかもよく動き回り、チャンスもあった。武藤はきっと後半戦、これまでの休養を取り戻す活躍をしてくれるだろう。そして大迫は前半やや下がり目のポジションながら、よくがんばっていた。守備もでき、ポストプレーもでき、スルーパスも出せて、ゴールも奪える。そんな大迫のマルチぶりはケルンの中でも貴重な存在だ。だがこれからも後半のようにモデストの近くでプレーし、早く次のゴールを期待したい。二人のいいプレーが見られて、非常に満足したゲーム観戦だった。

PS.以上は土曜日に貯めておいたビデオを観た感想。昨日には第18節が行われ、大迫が2ゴール1アシストの活躍を見せたとのこと。これからもやってくれると確信した。がんばれ、大迫。