とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

電車内で、一人で会話するバカ

 最近、街を歩いていると、独り言を話しながら歩いている若者が時々いる。何だろうと思ってよくよく見ると、ハンズフリーのヘッドセットをして、スマホで話している。本人はそれほど大きな声で話しているつもりはないのかもしれないが、これがけっこうよく聞こえて、気になる。スマホや携帯電話を耳に当てて話していれば、何をしているかすぐにわかるが、ヘッドセットだと「何を独り言を言っているんだろう」とまずは不審に思う。

 先日は電車を待つホームで一人、話をしている人がいて、電車が到着したらそのまま乗車し、車内でもそのまま話を続けていた。ある程度混んだ状況で、私の真後ろに立ってしゃべっているものだからうるさくて、うるさくて。でもそういう若者に限って、ヒップホップ系のラフな服装をしており、注意をして逆キレされると怖いので、我慢した。

 電車内では「車内での携帯電話による通話はご遠慮ください」という放送がされることが多いし、最近は、そんな人も少なくなった。たいてい、携帯電話が鳴って受信しても、「ごめん、今、電車に乗っているから、また後でかける」などと小声で言って電話を切っている。一方、ヘッドセットで堂々と話をしている若者には、自分が携帯電話で話をしているという自覚がないのだろう。困ったもんだ。

 もっとも、携帯電話で話そうが、友達同士で話をしようが、他の乗客にとっては同じことで、通常はじっとそば耳を立てて会話を聞いている。本を読んでいるときには、携帯だろうが、友達同士の会話だろうが、集中力を削がれることには変わりない。ただ、ヘッドセットを利用する人の場合、混んだ車中では、他人の耳の近くで話をされると非常に不愉快。先日はまさにそういうシチュエーションだった。やはり車中でヘッドセットによる会話はやめてほしい。

 先日、私がつり革につかまって立っているその近くの席で、外国人と高齢者と女子大生が会話をしていた。高齢者の方が外国人に声をかけ、さらに女子大生まで会話に加わって、「日本で何をしているのか」とか「大学では何を学んでいるのか」などと話していたので、初対面でたまたま相席になっての会話だと思われた。私は本を読みながら、彼らの会話を聞くともなしに聞いていたが、この時は、聞いている私もホンワカとした気分になって楽しかった。

 中高年のおばさんがけたたましくしゃべり合うのはさすがにきついけど、車内では沈黙を守れというつもりはない。ただ、他人に聞かれているという自覚だけは持っていてほしい。たぶんヘッドセットをしていると、そういうことも思わなくなるのだろう。