とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セリエA第22節 インテル・ミラノ対ペスカーラ

 久し振りに長友が出場したというのでゲームを観戦した。相手は最下位に沈むペスカーラ。先月末に入籍した長友の結婚祝いでピオーリ監督が配慮したのではないかとも思わないではないが、長友自身はいきいきとプレーをしていた。ポジションはいつもの左SB。CHにガリアルティーニという若い選手が入っていたが、それ以外はまあ聞いたことのある選手。でもすっかりマリオとイカルディのチームになっている。対するペスカーラは初めて見る選手ばかり。昨季2部で得点王のラバドゥーラを抜かれ、今季チーム得点王のカプラーリもケガで欠場ではやはり苦しい。CFバエベックが積極的に攻めていくが、すぐにインテルに押し込まれる。

 13分、OHマリオのCKからCHガリアルティーニが右に戻して、マリオのクロス、さらにガリアルティーニのクロスにCBミランダがヘディングシュート。これはポスト左に外したが、インテルが攻め込んでいく。長友も積極的に前に上がる。23分、ペスカーラは右FWカスタノスがドリブルからミドルシュート。GKハンダノビッチが弾いたところを左FWベッレが押し込むが、これはオフサイドペスカーラは基本的にカウンターで攻めていく。しかしオフサイドの直後、次はインテルがカウンター。OHマリオがドリブルで運び、ミドルシュート。これはGKビッサーリがナイスセーブで弾いたが、続くCKからCHブロゾビッチのクロスに右SBダンブロージオが飛び込んでシュート。インテルが先制点を挙げた。

 さらに32分、左SHペリシッチミドルシュート。34分、OHマリオのCKからCHガリアルティーニがヘディングシュートとインテルが攻め立てる。長友も積極的に上がるが、仕掛ける場面は少ない。クロスのチャンスはあっても精度を欠いて、ペスカーラDFに止められる。それでも36分、ペスカーラの右FWカスタノスが自陣PA付近でボールを持つと、左SB長友がプレスをかけて、こぼれ球をOHマリオがシュート。GKビッサーリが弾き返すと、さらにマリオがシュート。今度はGKビッサーリがキャッチした。

 37分にはOHマリオの縦パスをCFイカルディが落として、CHブロゾビッチがミドルシュート。きれいな展開だったが、GKビッサーリがナイスセーブで弾き出す。そして43分、OHマリオからCFイカルディが左に展開。左SHペリシッチのクロスをマリオが押し込み、インテルが追加点を挙げた。2-0。前半はこのまま折り返した。

 後半に入っても、インテル・ペースは変わらない。2分、右SHカンドレーバミドルシュート。8分にはCHブロゾビッチがミドルシュートを放つ。ペスカーラも12分、CFバエベックのFK。14分にはCFバエベックのシュートのこぼれを左FWベッレが狙うが、これもDFにブロックされた。そして28分、ペリシッチに代わって投入されたばかりの左SHエデルがカウンターで持ち上がると、CHブロゾビッチのスルーパスにCFイカルディが抜け出して、ゴール前に流した横パスをエデルがシュート。インテルがダメ押しの3点目を挙げた。もっともイカルディのポジションはほぼオフサイドに見えたが。この後、ペスカーラに3点を返す余裕はない。ゲームはそのまま時間が経過し、3-0でインテルが勝利した。

 40分、サントスが交代出場した時は長友が交代かと思ったが、代わりに下がったのはダンブロージオ。長友は久し振りに90分間フル出場して勝利に貢献した。もっとも攻撃面で光ったプレーはなし。守備でもペスカーラの選手に抜かれて、手を使って倒し、イエローカードをもらっていた。だが一方で大きな破綻はない。攻撃面での無理な仕掛けはないが、守備面では安定している。常に周囲を見てバランスを取り、フリーランニングを惜しまない。そういう意味では実力の劣る相手には安心して見ていられるが、上位チームに対してはもう一つアドバンテージがほしいといったところか。それでもインテルにとっては安定感という点で手放せない選手と言えるかも。平愛梨との新婚生活の安定のためにも、今しばらくはインテルで籍を確保しておきたいところだ。