とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第25節 リバプール対トッテナム

 チェルシーから勝ち点差9と離されつつも2位を行くトッテナム。優勝のためにはぎりぎりの状況。対するリバプールは年明け後、5戦未勝利。トッテナムとの勝ち点差4の5位に留まっているものの、こちらもホーム・アンフィールドでこれ以上の敗戦は許されない。トッテナムはいつもの4-2-3-1に対して、リバプールはヘンダーソンをアンカーに置く4-1-3-1。右SHにマネが戻ってきた。

 序盤から高い位置でのプレスをかけるリバプール。6分には右SHマネのパスカットから右IHララーナの縦パスにマネが走り込み、ドリブルを仕掛ける。トッテナムのクリアをCHヘンダーソンが拾い、右SBクラインのクロスにCFフィルミーノが飛び込む。リバプールが前から積極的に追い込んでいく。リバプールのシュートは11分。右SBウォーカーのクロスに右SHエリクセンミドルシュート

 だがリバプールの勢いが凄まじい。13分、右IHララーナから右に展開。右SBクラインのクロスにCFフィルミーノ。DFのブロックにこぼれたボールを左SHコウチーニョがシュート。これもDFがブロックする。そして16分、中盤から左IHワイナルドゥムのスルーパスに右SHマネが抜け出し、GKと一対一からシュート。リバプールが先制点を挙げる。さらに直後の18分、トッテナムのCBダイアーに右SHマネが絡んでボールを奪うと、そのままドリブル。右に流して、右IHララーナのシュートはGKロリスがセーブ。はね返りをCFフィルミーノがシュート。これもGKロリスが弾くと、今度は右マネがシュート。あっという間にリバプールが2点をリードした。

 22分にも右SBウォーカーのバックパスを右SHマネがカットしてシュート。飛び出したGKロリスに当たって、かろうじてポストの右に外れた。さらに23分には右SHマネが強烈なミドルシュート。GKロリスがファインセーブで弾き出す。24分、右IHララーナのミドルシュートはわずかにバーの上。

 リバプールも26分、左SBデービスのスルーパスに左SHソンフンミンが抜け出して、GKと一対一になるが、シュートはGKミニョレがファインセーブでブロックした。27分には左SBデービスのクロスをOHアリがヘディングで折り返すが、CBルーカスがクリアする。リバプールのCBにはマティブとルーカスが入っている。ボランチのイメージが強いルーカスだが、CBをやるようになったというのは感慨深い。

 それにしてもリバプールの勢いが止まらない。31分にはDFラインに縦に入ったパスをカットしてそのまま縦へ。OHフィルミーノが左に流し、左SHコウチーニョがシュートを放つが、GKロリスがナイスセーブ。37分、左IHワイナルドゥムがヒールで縦に送ったパスに右IHララーナが走り込み、クロスから右SBクラインがシュート。42分にはCKからCBルーカスがヘディングシュート。前半はリバプールが押しっぱなし。トッテナムは何もできないうちに2失点。2-0で前半を折り返した。

 さすがに後半はリバプールのペースも落ちるかと思ったが、やはりプレスは早い。11分、右SHエリクセンのFKにCFケインが抜け出してネットを揺らし、トッテナム反撃かと思ったが、明らかなオフサイドリバプールのプレスの前になかなかゴールに迫れない。しかしその後はさすがに疲れたか、お互いラフなプレーが多くなり、たびたびファールで止まり、カードが乱発される。トッテナムは23分、右SHエリクセンに代えてウィンクスを投入。

 26分、左SBミルナーのFKにCBマティブがヘディングシュート。GKロリスがキャッチ。29分、右IHララーナのパスから左SHコウチーニョミドルシュート。わずかにポスト左に外れる。32分にはトッテナムがCHデンベレに代えてシソコ。リバプールは左SHコウチーニョを下げて左IHジャンを投入。ララーナを左SHに回す。さらに37分にはCBルーカスに代えてクラバン。奮闘ご苦労さま。トッテナムも左SHソンフンミンに代えてFWヤンセンを投入。2トップにして反撃を試みるが、結局そのままタイムアップ。リバプールがゲームを通して圧倒し、2-0と快勝した。

 リバプールはすごい勢いだった。トッテナムは何とかゲームを落ち着かせようとしたが、リバプールの勢いの前に結局、終始、後手に回り、そのまま終わった。幸いチェルシーもバークリーに引き分けたため、トッテナムと首位との勝ち点差は10。マンチェスターシティが勝利したため、2位に浮上し、首位との勝ち点差は8。チェルシーが圧倒的にリードとはいうものの、2位以下は6位マンUまで勝ち点差4の中にひしめいている。最終的にどうなるか。CLやEL出場権を目指した戦いが続く。