とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第1節 鹿島アントラーズ対FC東京

 いよいよJ1リーグが始まった。今季はグランパスがJ2に落ちて、個人的にはやや寂しいが、J1チームの戦力を見るとどこも楽しい。ジュビロの俊輔、セレッソの清武、そしてCF大久保、左SH永井、CH高萩、左SB太田、GK林と加わったFC東京が、開幕戦でCHレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオール、GKクォン・スンテと補強をしたアントラーズと対戦する。アントラーズは先週のフジゼロックススーパー杯、そしてACLと公式戦で連勝してこのゲームを迎えた。この好調な昨季王者に対して、新生FC東京がどんな戦いを挑むのか。楽しみな一戦だ。

 序盤からお互い積極的に前に出ていく。FC東京は4分、右SB室屋のミドルシュートが初シュート。7分、右SB室屋のフィードを左SH永井が落とし、OH東が右に流して、CF大久保がシュート。GKクォン・スンテが弾き出す。FC東京が積極的に攻めていくが、アントラーズは早いプレスで対抗。がっぷり四つといった感じでゲームが進む。

 28分、FC東京のCH橋本をFWペドロ・ジュニオールが倒して得たFKを左SB太田が蹴るが、壁に当たる。前半は太田からのセットプレーが続く。37分、CH高萩のミドルシュートはGKクォン・スンテが正面でキャッチする。39分、右サイドから右SB室屋が絶妙なクロス。OH東、そして左SH永井が飛び込むが、わずかに届かない。アントラーズは43分、FC東京のCKからカウンター。左SH土居のスルーパスにFWペドロ・ジュニオールがドリブルで抜け出すが、ゴール前でDFがクリアした。前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入るとアントラーズが積極的に攻め始める。FC東京は日本代表CBの守りからカウンター。左SH永井が走るが止められる。するとアントラーズも逆にカウンター。9分、CHレオ・シルバがドリブルでボールを運び、左SH土居が左に流すと、FW金崎がループシュート。しかし金崎の位置がわずかにオフサイド。11分、アントラーズは右SB西に代えて左SB三竿雄斗を投入する。山本が右SBへ。12分、FC東京のCKからゴール前でルーズになったボールをCB森重がシュート。GKクォン・スンテが弾き返す。

 アントラーズはFWペドロ・ジュニオール、そして左SH土居がいい。14分、左SB太田のCKにニアにOH東が飛び込み、左SH永井が落として、CF大久保がシュート。しかし枠を外してしまう。すると続くゴールキックからCH高萩が落としたところをFWペドロ・ジュニオールが奪って、左SH土居のスルーパスペドロ・ジュニオールがシュート。GK林がファインセーブを見せる。18分には左SB三竿のフィードにFWペドロ・ジュニオールが走り込み、クロスにFW金崎が飛び込むが、これもわずかに届かない。

 直後、FC東京は右SH河野に代えて左SH中島を投入する。永井が右SH。23分、PA右サイドでCF大久保をCHレオ・シルバが倒してFK。左SH中島が蹴るが、ゴール前を抜けていった。アントラーズはその直後、CH小笠原に代えて永木を投入。さらに31分、右SH遠藤に代えて鈴木優磨を投入した。FC東京も33分、OH東に代えてCF前田。大久保をトップ下に下げる。

 そして36分、FW前田とOH大久保でポストプレーの交換からこぼれ球をCH橋本が左に展開。左SH中島が深い位置から彼らしいミドルシュートを放つ。GKクォン・スンテが弾いたところに右SH永井が走り込み、その前に走り込んだ左SB三竿が痛恨のオウンゴール。ついにFC東京が先制点を挙げた。40分にはアントラーズも左SB三竿のCKからヘディングでつないで、CB植田がジャンピング・ボレー。だが枠は捉えられない。その後もFC東京がしっかりと守ってアントラーズを近づけない。1-0。開幕戦、FC東京が勝利して、幸先のいいスタートを挙げた。

 しかしいいゲームだった。お互い、メンバーも充実し、いいチームに仕上がっている。開幕戦ではレッズも敗戦し、今シーズンは何やら混乱の予感。面白いゲームがたくさん観られるといいな。