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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アルガルベ杯順位決定戦 日本対オランダ

 5位・6位を決める順位決定戦。日本はノルウェイに勝利しグループBを2勝1敗。一方、オランダも中国、スウェーデン、オーストラリアという難しいグループを2勝1敗で通過してきた。一昨年12月にオランダで行われた親善試合以来の対戦だが、日本のメンバーは大きく変わった。当時は出場していなかった田中がFWに座り、途中出場だった横山も先発している。長谷川は今大会で最も結果を残した選手。CB中村楓も落ち着いた守備で存在感を示した。今大会最終戦で日本の先発は今回召集された中でのベストメンバーが並んだ。

 開始1分、CBファンデルフラフトのフィードに右SHファンデサンデンが走り込み、クロスにCFミーデマがシュート。DFがブロックしたが、右SHファンデサンデンの速さは脅威だ。日本も8分、CH阪口のスルーパスに抜け出したFW横山がシュート。DFのクリアを右SH中島が拾ってクロス。CBファンデルフラフトのクリアはあわやバーに当たる。11分には右SH中島のCKにCB熊谷がヘディングシュート。

 しかし先制点はオランダが挙げる。13分、CKにGK山下が飛び出したが触れず。ファーサイドにいたCH阪口に当たって中にこぼれたボールをCHデッケルがシュート。ネットを揺らした。GKが飛び出すなら、触らなければいけなかった。そして18分、右サイドのスローインからCFミーデマが縦にパス。右SHファンデサンデンがドリブルで抜け出し、クロスにOHマルテンスがシュート。オランダが追加点を挙げる。右SHファンデサンデンのスピードに右サイドが完全に崩された。

 しかし日本も29分、CH阪口の縦パスを左SH長谷川が下がって受けて縦に送ると、FW横山が思い切ったミドルシュート。これが決まり、日本が1点を返した。これで落ち着いたか、その後は日本がゲームのペースを握り、落ち着いて攻め出す。24分、右SH中島のCKからDFのクリアを左SH長谷川がミドルシュート。28分、FW横山の落としからCH川村のスルーパスに右SH中島が抜け出してシュート。サイドネットに突き刺さる。30分、CH阪口からの大きなサイドチェンジに走り込んだ右SH中島がゴール前にクロス。FW横山が走り込むが、シュートが打てない。

 31分にはCH阪口の長いスルーパスにFW横山が走り込むが、オフサイド。この大会を通してオフサイドの判定が厳しい。他の選手のポジションと混同してミスジャッジするケースも多い。日本が攻勢の時間帯を決めきれずにいると、33分、オランダはCKから左SHファンデドンクの落としにヒールシュートを打たれる。GK山下がナイスセーブ。直後のCKからヘディングシュートも打たれ、GK山下がキャッチ。やはりセットプレーは日本の課題だ。前半は2-1、オランダのリードで折り返す。

 後半頭から日本はCH川村に代えて宇津木、右SB高木に代えて佐々木を投入する。オランダはケガのCBファンデルフラフトに代えてCHフルーネンを投入。デッケルをCBに下げる。後半になるとCH宇津木が積極的につなぎ、日本が連動した攻撃を見せるようになってくる。しかし13分、右SHファンデサンデンの落としからOHマルテンスのパスにファンデサンデンが走り込む。クロスに左SHファンデドンクがシュート。枠は外したが、オランダの速い攻撃には前掛かりになった日本もなかなか付いていけない。

 16分、FW横山の縦パスを受けたFW田中がうまく反転して前を向く。たまらずCBファンデンベルフが倒してイエローカード。2枚目で退場となる。人数有利を生かして攻める日本。20分、左SH長谷川が左に流して、左SB鮫島のスルーパスにFW田中が走り込むと、クロスをファーサイドから右SH中島が戻すと、FW横山が走り込む。DFのクリアにCH宇津木がミドルシュート。しかし枠を外す。23分には左SB鮫島がDFを抜いて左サイドを駆け上がると、クロスにFW田中がDFを競ってターンをしてシュート。しかし枠を外す。FW田中は27分にもCH阪口のロングフィードに抜け出すが、GKフルツの飛び出しにわずかに届かない。

 オランダは23分、左SHファンデドンクをCBファンデンビュルフに交代。日本も29分、中島、長谷川の両SHに代えて右SH中里、左SH籾木を投入する。30分、CB中村のフィードを左SH籾木が落として、左SB鮫島が走り込む。ライン際までえぐって戻したパスにFW横山がミドルシュート。しかし枠を捉えられない。そして32分、CH宇津木から左に展開。左SH籾木のクロスにFW田中がヘディングシュート。しかしこれがうまく当たらず、CBファンデンビュルフに当たる。オウンゴール。日本がようやく同点に追い付いた。

 日本は37分、FW田中に代えて増矢を投入。直後FWミーデマがドリブルからミドルシュート。日本が勝ち越しを狙って攻め続ける。43分にはOH増矢の落としからFW横山がミドルシュート。しかしGKフルツがセーブする。そしてアディショナルタイム3分、FWミーデマが一人でドリブルを仕掛ける。止め切れない日本。最後はCB中村が抜かれてゴール前に走り込まれると、ミーデマのキックが滑り込んだCH宇津木の足に当たってゴールに転がり込む。オランダがゴール。そしてタイムアップ。オランダが3-2で勝利した。

 日本は2点ビハインドの後はゲームを支配しながら、同点に追い付いた末に最後は失点して敗戦。アルガルベ杯は12チーム中、6位という結果に終わった。ロングパスや速い攻撃に守備を崩され失点する場面もあったが、攻撃の連携も次第に取れてきた。田中美南に最後までゴールがなかったのは残念だが、田中自身のプレーは悪くなかったし、横山のシュート力もよかった。そして今大会一番の収穫が長谷川唯。早い攻守の切り替えで攻守に貢献。ゴールも2点取った。またベレーザのヤングコンビ、中里と籾木も気後れしないプレーを披露。この年代のレベルの高さを見せ付けた。しかし惜しむらくは体格がない。このゲームでは坂口と川村、宇津木がカバーしたが、若い年代で体格のいい中盤の選手が欲しい。GKは山下が積極的なプレーを見せたが、ミスも多い。中村や高木は落ち着いたプレーを見せたが、最後の場面など、やはり中村にはミーデマを止め切ってほしかった。

 色々と課題も見えたアルガルベ杯。結果は6位と満足いくものではなかったが、収穫の多い大会だった。TV席で解説をしていた岩清水もまだ老け込む年ではないし、若手では猶本や京川らも日本で待っている。さらに多くの選手を試して、じっくりと実力を高めていってほしい。そしてそのためにも今季のなでしこリーグに期待したい。ところで宮間はどうするのだろうか。まだまだがんばってもらいたいのだが。