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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第3節 FC岐阜対松本山雅

 前節グランパス戦ではグランパスを圧倒するパスサッカーを魅せたFC岐阜。第3節松本山雅との対戦では、ゲーム内容よりもユニフォームの色が酷似して後半からユニフォームを着替えたことが話題となった。どちらにも興味があったので、DAZNで観ることにした。ホームのFC岐阜はいつもの濃い緑色。対する山雅はグレーだが、濃い目の色で、確かに色調が似ている。

 でも色調って何だ?と思ったので、少し調べると、色には、色相・明度・彩度の3属性があり、このうちの明度と彩度を合わせたものを色調(トーン)と呼ぶそうだ。下に「web creators manual」から抜粋したトーン・イメージを掲載するが、両チームはどちらも「grayish」または「dull」だった。こうして見ると確かに、違う色でも色調が同じだと、区別が付けにくいのがよくわかる。

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 それはさておき、先発は、FC岐阜は前節と同じ、風間をワントップに据える実質ゼロトップの4-2-3-1。対する山雅は高崎をワントップに工藤とセルジーニョがシャドーに控える3-4-3の布陣。序盤からFC岐阜がボールをキープして、パスを回す展開。しかしシュートを打つのは松本山雅。6分、右FW工藤の縦パスに走り込んだ左WB石原のクロスを右WB田中隼磨シュート。続くCKからCHパウリーニョミドルシュート。GKビクトルが弾くと、さらに攻勢から左FWセルジーニョミドルシュートを放つ。

 FC岐阜も11分、左SB福村の上がりからクロスのこぼれをOH永島がゴール前に落としのパス。しかしこれが山雅の選手へのパスとなって山雅がボールを前へ運ぶ。しかしこの永島のパスが、ユニフォームが似ていて相手を誤認してパスをしたものと訴え、主審がゲームを止めた。中断すること4分、この時は、アウェイの山雅側に代わりになるセカンドユニフォームがないということでそのままゲーム続行となった。

 そして再開直後のFKをCHパウリーニョが横に流すと、CH岩間が縦にフィード。右CB後藤がヘディングで落としたボールをCB飯田がゴールに押し込んだ。山雅が先制。中断明け直後でFC岐阜の選手に若干集中力が欠けていた状況があったかもしれない。画面では16分だったが、正式には中断時間4分を差し引いて12分のゴールとなった。

 その後もFC岐阜がパスを回すが、松本山雅がしっかりとプレスをかけてゴール前にパスを入れさせない。32分、CF風間のFKも壁に当たってGK村山がキャッチした。40分にはCH庄司の縦パスをCF風間が落とし、左SB福村がミドルシュート。枠を捉えられない。前半はこのまま1-0。山雅のリードで折り返した。

 後半になってもゲームのペースは変わらない。FC岐阜がパスをつないで、山雅がブロックをつくって守る。7分にはCF高崎に代えて山本を投入。ポストタイプの高崎よりも抜け出しのスピードがある山本の方が、FC岐阜相手にはより有効と判断したのだろう。8分にはスローインをCF山本がヘディングで落として右FW工藤がシュートを放つ。GKビクトルがセーブ。9分にもCF山本がルーズになったボールを前に運び、抜け出してシュートを放つが、サイドネットに突き刺さってゴールはならず。

 FC岐阜は15分、CF風間に代えて山田を投入。ボールサイドに顔を出した風間とは違い、山田にはボールの反対側へポジションしろと指示を出したそうだが、展開はあまり変わらない。26分には左SH古橋に代えて右SB阿部を投入し、大本を左SHに上げた。31分、CH庄司のFKから右SB阿部がヘディングをするが、シュートか、ゴール前に落としたのか。いずれにせよ、DFがクリアする。

 32分、山雅は左FWセルジーニョに代えて安川。守備を固める。FC岐阜は39分、OH永島に代えてFW難波を投入。40分、CBヘニキがミドルシュート。43分、CHシシーニョPA内に入り込みシュートを放つが、DFがブロックする。45分、右SH田中パウロの縦パスからCHシシーニョが縦に入れて、右SB阿部の落としを田中パウロシュート。しかし枠を外す。アディショナルタイム3分、CHシシーニョのクロスをCBヘニキがヘディング。FW難波が追いすがるが、ラインを割る。さらに4分、右SH田中パウロの右サイド突破から、戻したボールをCBヘニキがゴール前にクロス。FW難波がヘディングでつなぎ、右SB阿部がヘディングシュートを放つが、無理な体勢でゴールは捉えられず。結局、最後まで山雅に守りきられてゴールならず。1-0で山雅が勝利した。

 終わってみれば、ボール支配率はFC岐阜が71%。成功したパスの数はFC岐阜が925本に対して山雅は245本。しかしシュート数はFC岐阜9本(枠内1本)に対して、山雅は12本(4本)。結局、ゲームは支配したものの、ボールを持たされていただけで、勝利に結びつくサッカーはできなかった。FC岐阜のパスサッカーは、グランパスのように同じようなパスサッカーを志向するチームには有効でも、山雅のように守りを固めてカウンターやセットプレーを狙うチームには難しいということだろうか。もっと流動的に動いて、もっと相手の守備に綻びを作れるような展開にしないと、難しい。パスはつないでもワンタッチパスは少なく、みんな2タッチで同じようなリズムでパスをつないでいたような気がする。アーセナルのようなこんなサッカーは嫌いではないが、やはりメッシのような強烈な個性があってこそ成り立つのかもしれない。FC岐阜の今後の成長を見ていきたい。