今年はTVでなでしこリーグ中継がなくなり、新聞でしかその結果を知ることができない。と思って今、確認したら、INAC TV WebでINAC神戸レオネッサのゲームは無料放送をしていた。これは次からチェックしよう。それはさておき、なでしこ欧州遠征だ。今回はオランダとベルギーと2試合。特にオランダにはアルガルベ杯でも敗戦し連敗中。しかも来月にはヨーロッパ選手権がオランダで開催されるというのでモチベーションは高い。ほぼベストメンバーが先発した。対する日本はベテランと若手、そして中堅とバランスの取れた先発陣。CBは19歳の市瀬が熊谷（26歳）とコンビを組み、左SB鮫島（29歳）に対して右SBは22歳の大矢。さらにボランチは猶本（23歳）が阪口（29歳）とコンビを組む。SHは左中島（26歳）、右籾木（21歳）。そして2トップは田中美南（23歳）と菅澤（26歳）。
序盤、ホームのオランダが積極的に攻めてきた。これを落ちついて対応すると、4分、CH猶本が倒されそうになりながらふんばってスルーパス。左SH中島が抜け出すが、シュート姿勢のところに右SBファンルンテレンの足が伸びる。その後は日本も押し返し、次第に互角の展開となってくる。9分には右SB大矢から左サイドに大きなフィード。左SH中島が走り込んで、中へ左SB鮫島が走り込んでくるが、DFにブロックされた。しかしいいフィードだった。
14分にはCH阪口の縦パスに右SH籾木が抜け出し、GKの上を越えるループシュート。しかしやや大きかった。オランダも15分、CCFミーデマが強烈なミドルシュートを放つ。ポストの右。23分にも右SHファンデサンデンがミドルシュートを放つが、GK山下がキャッチした。日本も29分、左SB鮫島がミドルシュート。32分には左SH中島がつないで、左サイドまで走っていた右SH籾木がミドルシュート。DFに当たってはね返りをCH阪口がボレーシュートを放つが、これはFW田中に当たってしまった。
34分にはFW田中が左に流して、左SH中島のクロスに右SH籾木が走り込む。フリーかと思ったら、足を取られて転倒してしまった。残念。38分には右SB大矢のフィードからFW菅澤のスルーパスにFW田中が走り込み、クロス性のシュート。しかしGKカーツがセーブする。前半終了間際の44分にはCB熊谷からCH猶本へのパスをCHグローネンがカット。CFミーデマがミドルシュートを放つ。GK山下がキャッチした。前半はスコアレス。ほぼ互角。日本はチャンスを作るも決めきれなかった。
後半に入っても日本がパスをつないでゲームを支配する。5分、中島のCKにFW菅澤がニアに走り込みヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。13分には右SB大矢の仕掛けからクロスをFW菅澤がシュート。しかしポストの右。右SB大矢はなでしこリーグ2部愛媛FCの選手ながら、なかなかいい。直後の14分、FW菅澤とCH猶本に代えて横山と中里が入る。猶本は上手いが、阪口と似たタイプ。坂口とは運動量のある中里の方が合っているかも知れない。坂口の後継者という位置付けだが、もう少し身体の強さが欲しい。
15分、さっそくFW横山がFKを蹴る。これは枠を外したが、17分、中盤でCH阪口からパスを受けると、DFを背負いながら前を向いて、ミドルシュート。これが見事に決まり、日本が先制点を挙げた。坂口が呆れた感じで称賛の言葉をつぶやいていた。
19分には左SH中島のスルーパスに走り込んだFW田中がクロス。だがDFがクリア。オランダは20分、FWミーデマらを下げて、FWロード、CHフォルケルツマ、右SBファンデルモストを投入する。日本は24分、左SH中島に代えて長谷川を投入。26分、オランダはCHフォルケルツマの縦パスに右SHファンデサンデンが走り込み、クロスにOHマルテンスがシュート。しかしGK山下がスーパーセーブを見せる。日本守った。
32分には右SB大矢のクロスを左SH長谷川が落とし、CH阪口がミドルシュート。そして33分には右SH籾木に代えて隅田。FW横山以外は日テレベレーザの攻撃セットだ。その後、CB市瀬が負傷して、高木と交代。大きなケガでなければいいが。オランダは終盤、長身のデッカーをFWに上げて攻めてくる。40分、CHファルケルツマがミドルシュート。41分にはCHファルケルツマの縦パスにFWデッカーが走り込む。右SB大矢がナイスタックル。クリアする。44分には左SH長谷川のクロスからFW田中がシュート。田中美南はこのゲームでもよく収めてポストプレーで戦ったが、シュートは少なかった。仕方ないとは思うが、やはりゴールがほしいだろう。
結局そのままタイムアップ。1-0で日本が勝利した。内容的にはほぼ互角。だが、日本はやりたいことはかなりできていたのではないか。次はベルギー戦。FW横山が相変わらず力強い。来月にはフランクフルトへレンタル移籍するという。ゲーム後、オランダの選手とコミュニケーションを取っていたのは、移籍後のことでも話していたか。ブンデスリーガでの活躍を期待したい。
