とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コンフェデレーション杯 グループA第1戦 ポルトガル対メキシコ

 コンフェデレーション杯が始まった。NHKは全試合生中継だそうだが、さすがにそんなには観られないが、面白そうなゲームはチェックすることにしよう。ということで、グループAの初戦の一つ、ポルトガル対メキシコのゲームから観始めた。ポルトガルはユーロで優勝した時と同様、クリスティアーノ・ロナウドとナニの1トップ。4-4-2で組んできた。対するメキシコはたぶん3-5-2。2トップはヒメネスを中心に、エルナンデスが自由に動く。

 序盤からメキシコが積極的に前からプレスをかけていく。6分、左IHグアルダードのFKは壁に当たって、CBレイエスがシュート。ポルトガルも17分、右SHクアレスマミドルシュート。ポスト右に外す。そして21分、右SHクアレスマが倒されて得たFKをFWクリスティアーノ・ロナウドが蹴るが壁にはね返される。これをCHモウチーニョがフワッと縦に入れると、CBペペが落として、ロナウドミドルシュート。バーを叩いてはね返ったボールを今度は左SHアンドレ・ゴメスがミドルシュート。これがゴールに転がり込んで、押されていたポルトガルが先制した。と思ったら、主審がVideo Assistant Refereeと交信。判定はモウチーニョのパスを受けたペペのポジションがオフサイド。ゴールが取り消された。昨年のクラブワールドカップから本格的に採用されたVARだが、だいぶスムーズになったし、何より正しい判定がされることはいいのではないか。あのペペでも文句は言えない。

 23分、右SHクアレスマのダイナゴナルなパスから左SHアンドレ・ゴメスがシュート。はね返りをクアレスマがシュートするが、GKオチョアがセーブした。メキシコも30分、FWエルナンデスが倒されて得たFKを右WBベラがシュートするが、わずかに右に外れた。序盤はメキシコ・ペースだったが、次第にポルトガルも慣れてきて、互角の攻め合いが続く。33分にはCHウィリアンの縦パスを右CBサルセドがクリアしようとヘディングするが、これがゴールに向かって飛ぶ。GKオチョアがファインセーブで弾き返した。

 そして34分、右SBセドリックのフィードに右CBサルセドのヘディングはかぶって届かず。FWクリスティアーノ・ロナウドが拾ってドリブルで前に運ぶ。3人のDFを十分引き付けてから右へパス。フリーの右SHクアレスマがGKもかわしてシュート。今度こそポルトガルが先制点を挙げた。38分、右WBベラのクロスにFWエルナンデスがヘディングシュート。メキシコも全然気落ちしていない。40分にはFWナニのスルーパスをFWロナウドがヒールで落として、右SHクアレスマがシュート。これはポスト右に外す。

 すると42分、左に開いたFWヒメネスのクロスを左SBラファエル・ゲレイロがクリアミス。こぼれ球を拾った右WBベラのクロスにFWエルナンデスがダイビング・ヘッド。メキシコが前半のうちに同点に追い付いた。アディショナルタイムには右WBベラがドリブルで上がり、中へのパスをFWヒメネスがクロス。FWエルナンデスがシュートするが、ふかしてしまう。前半はメキシコが押していたが、お互いDFのミスから1失点ずつ。1-1で折り返した。

 後半もお互いに攻め合う互角の展開。メキシコは後半、サルセドを右SBに上げて、4-3-3。エレラをアンカー、CFヒメネス、右FWベラ、左FWエルナンデスの3トップ。13分には右FWベラをジャバンニ・ドスサントスに交代する。ポルトガルも同じく13分、FWナニに代えてジェルソン・マルティンス。CHモウチーニョに代えてアドリアン・シウバを投入する。ウィリアンをアンカーに下げ、ロナウドをワントップにする4-1-4-1の布陣に変更。さらにメキシコは22分、右SBサルセドをアラウホに交代した。

 24分、メキシコの左SBラジュンのFKはバーの上。34分にはCFヒメネスに代えてペラルタをCFに据える。35分、CFロナウドの落としから左SHクアレスマミドルシュート。GKオチョアが正面でキャッチ。直後、メキシコも右FWジョバンニ・ドスサントスミドルシュート。右に外す。37分にはポルトガルも3枚目の交代。左SHクアレスマに代えてFWアンドレ・シウバを投入し、再び4-4-2に戻す。

 40分、左SHアンドレ・ゴメスのクロスにFWアンドレ・シウバがヘディングシュート。GKオチョアがファインセーブで弾き出す。そして41分、FWロナウドの縦パスから右SHジェルソン・マルティンスが仕掛けると、クロスのこぼれを右SBセドリックがシュート。ついにポルトガルが勝ち越しに成功した。反撃するメキシコは43分、右SBアラウホのクロスをCFペラルタがポストになって、右FWジョバンニ・ドスサントスの落としをFWエルナンデスが受ける。が、トラップが長い。クリアされる。44分にはポルトガルもFWクリスティアーノ・ロナウドのドリブルから左に流して、左SHアンドレ・ゴメスのパスから右SHマルティンスが反転してシュート。わずかにポストの右。

 そしてアディショナルタイム1分。CHエレラのFKをCHウィリアンがわずかに触ってクリア。続くCKをジョナサン・ドスサントスが蹴ると、CBモレノがヘディングシュート。これが決まり、メキシコが同点に追い付いた。そしてタイムアップ。2-2。両チームの初戦は痛み分けで終わった。

 しかし面白かった。やはりJリーグよりは速さ・強さ・巧さで優っている。それでもまだまだ両チームとも余裕をもってプレーしていた。引分けは両チームにとって納得の結果。グループAの残りのチームはロシアとニュージーランド。開催国ロシアとの対戦が鍵になりそうだ。両チームの闘志に感服した。