とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コンフェデレーション杯 グループA第2戦 ロシア対ポルトガル

 グループAの本命はやはりポルトガルだろう。ニュージーランドに1勝したとは言え、ロシアがポルトガルに挑戦するゲーム。ロシアは5-4-1と守りを固めてきた。ワントップはスモロフ。全員がロシアリーグの選手だ。対するポルトガルは、ベテランのナニとクアレスマをベンチに置いて、FWアンドレ・シウバと右SHベルナルド・シウバが先発。CBにはフォンテに代わって、ブルーノ・アウベスが先発した。

 序盤からポルトガルが攻める展開。8分、右SHベルナルド・シウバのサイドチェンジから、左SBラファエル・ゲレイロのクロスをFWクリスティアーノ・ロナウドがヘディングシュート。幸先よくポルトガルが先制点を挙げる。その後もポルトガルのプレスが高い。ロシアを押し込んで、ゲームの主導権を握る。ロシアの初シュートは24分、CHゴロビンの横へのドリブルからCHグルシャコフがミドルシュートを放つが、DFにブロックされた。25分には自ら倒されて得たFKをクリスティアーノ・ロナウドが蹴るが、GK正面。アキンフェーフがキャッチする。

 ほとんどポルトガルが支配する形でゲームは進む。32分、GKルイ・パトリシオからのフィードをFWアンドレ・シウバがヘディングで落として、FWクリスティアーノ・ロナウドがドリブルからシュート。GKアキンフェーフがナイスセーブを見せる。ロシアも41分、右SHサメドフのドリブルからCHゴロビンが走り込み、クロスにCFスモロフがシュート。しかしポスト右に外した。前半は1-0。ポルトガルのリードで折り返した。

 このまま後半もポルトガルが押し切るのかと思ったが、ロシアは後半頭に右WBシシュキンのポジションにサメドフを下げて、右SHエロヒンを投入する。すると前半と打って変わって、ロシアが前からプレスをかけてきた。5分、ポルトガルの右SBセドリックの縦パスにFWロナウドが走りこんで、戻したパスをセドリックがクロス。FWアンドレ・シウバが強烈なヘディングシュート。しかしGKアキンフェーフがスーパーセーブ。その後もロシアがパスを回して攻める。

 しかしポルトガルもペペを中心に守備が堅い。13分にはカウンターでFWアンドレ・シウバが持ち上がり、縦パス。右SHベルナルド・シウバのクロスにアンドレ・シウバがヘディングシュート。CBジキヤがブロックする。さらに右SBセドリックな強烈なミドルシュート。しかしGKアキンフェーフがナイスセーブ。ロシアも16分、CHグルシャコフから右に流して、右WBサメドフのクロスにCFスモロフがヘディングシュート。頭を振るが、届かない。

 ロシアが攻め込むがシュートが打てない中、ポルトガルが再三、カウンターで反撃する。18分、FWクリスティアーノ・ロナウドのドリブルから左SHアンドレ・ゴメスが上がり、クロスにロナウドがヘディングシュート。20分、FWロナウドのドリブルから、右SHベルナルド・シウバのクロスにロナウドがシュート。22分、左SHアンドレ・ゴメスのドリブルからFWアンドレ・シウバがシュート。ポルトガルが決定機を作っていく。

 ロシアは23分、左WBコンバロフに代えて左SHポロズを投入。ジルコフを左WBに下げる。25分、右WBサメドフの縦パスから右に開いたCFスモロフのクロスに、右SHエロヒンがシュート。CBブルーノ・アウベスがブロックする。その後は33分、ポルトガルがFWアンドレ・シウバに代えて右SHジェルソン・マルティンスを投入。ロナウドをワントップに上げる4-3-3。37分にはCHアドリアン・シウバに代えてCHダニーロを投入。ダニーロをアンカーにした4-1-4-1で守りを固める。ロシアも38分、左CBクドリャショフに代えてFWブハロフを投入。ジルコフを左CBに下げる攻撃的布陣で攻めていく。

 アディショナルタイム1分、右CBジキヤが駆け上がって、クロスはGKルイ・パトリシオがナイスセーブ。続くサメドフのCKにCBジキヤがヘディングシュートを放つも、バーの上。AT4分にはDFのフィードを右SHエロヒンが落とし、FWスモロフがミドルシュートを放つが、わずかにポストの右。結局、前半序盤に取った1点を守り切って、ポルトガル勝利した。

 ポルトガルの次はニュージーランド戦。メンバーを落としても勝利するだろう。一方、開催国ロシアはメキシコと決勝トーナメントを賭けたゲーム。このゲームの後半のように前半から積極的にいければ、勝利の可能性もないわけではないが、たぶんメキシコの方がよりしたたか。厳しい戦いになるだろう。