とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第17節 柏レイソル対鹿島アントラーズ

 前々節のヴァンフォーレ戦で引き分けるまで8連勝。前節もコンサドーレ勝利して10戦負けなしを続ける首位レイソルアントラーズも大岩新監督が就任して以来、3連勝。レイソルとの勝ち点差は1ゲーム消化が少ない中での4。CB植田が欠場で三竿健斗が出場。FWには久しぶりに金崎が先発した。対するレイソルはいつものメンバーだ。

 序盤からレイソルが前からのプレスをかけていく。5分、CH手塚のCKをCB中山がヘディングで落として、OH中川が走りこむ。直前でDFがクリア。アントラーズも前への意識は高い。ゲームは次第に膠着した状態になっていく。21分、FW金崎に対してCB中山がうまく身体を寄せてボールを奪い取ると、そのままドリブルで上がり、CFクリスティアーノのクロスにOH中川。しかしCHレオ・シルバが奪い取る。するとレイソルもCH手塚がカットして左SH武富のポストから右SH伊東が落とし、手塚がミドルシュート。枠は外したが、レイソルらしい厚みのある攻撃を披露した。

 そして24分、CH大谷から右に展開。右SH伊東純也のクロスを左SH武富がシュート。しかしうまく当たらず左サイドにこぼれたボールを、左SB輪湖がクロス。CFクリスティアーノがポストになって落としたボールをCH大谷がシュート。これが決まり、レイソルが先制点を挙げた。次から次へと人が現れ、パスをつないでいく、いかにもレイソルらしいゴールだ。

 アントラーズも26分、右SB西のスローインを右SHレアンドロが胸で落として、FWペドロ・ジュニオールミドルシュート。34分、レイソルは右SB小池のフィードに走り込んだ左SH武富のパスからCFクリスティアーノがシュート。わずかにポスト右に外す。さらに39分、アントラーズはFWペドロ・ジュニオールのスルーパスに右SHレアンドロが走り込みシュート。しかし左SB輪湖がブロック。続くCKに左SB山本修斗がヘディングシュートするも、競り合いの中で枠は捉えられない。42分にも右SHレアンドロミドルシュートを放つが、枠の外。前半はレイソル1点リードで折り返した。

 後半2分、まずレイソルが攻勢をかける。CFクリスティアーノがOH中川とのワンツーで走り込み、切り返しからミドルシュートを放つ。GKクォンスンテが弾いたところにOH中川が走り込み、足を振る。ボールに当たらず、GKクォンスンテの左手を蹴ってしまう。こぼれたボールはコロコロとライン際に。CH永木がぎりぎりクリアした。しかしこのプレーでGKクィンスンテが手を負傷。曽ヶ端との交代を余儀なくされる。

 その後はアントラーズが反撃する。そして8分、FW金崎が左サイドのPA角付近から切り返してミドルシュート。突然のタイミングをずらされたシュートにGK中村航輔が反応できず。手を弾かれてゴールを許す。さらに11分、今度は左サイドやや遠めからのFKをCH永木が蹴ると、そのままゴール右隅に決まる。GK中村はやや飛び出し過ぎ。手を伸ばしてジャンプしても届かなかった。

 これで一気に逆転したアントラーズだったが、レイソルも負けていない。17分、右SH伊東のスルーパスに右SB小池が走り込むと、GK曽ヶ端も飛び出したところをかわしてクロス。CFクリスティアーノが難なく蹴り込んで、レイソルが同点に追い付いた。その後も勢いを増すレイソル。18分のCFクリスティアーノミドルシュートはポストのわずかに左。19分、OH中川に代えてディエゴ・オリベイラを投入。すると24分には左SB輪湖のフィードに走り込んだCFクリスティアーノがドリブルでCB三竿をかわし、クロス。右SH伊東が走り込むも届かず。そのままシュートを打った方が確率は高かったかも。

 しかしレイソルが追加点を挙げられずにいると、27分、左サイドPA外でボールを持ったFWペドロ・ジュニオールが仕掛けて、CB中谷をかわし、切り返してミドルシュート。足を伸ばした右SB小池に当たってコースが変わり、ゴール右隅に飛び込んだ。ゴール。アントラーズがまた1点をリードする。

 すると29分、レイソルは左SH武富に代えて大津を投入。アントラーズも左SH中村充考に代えて土居を投入する。32分、左SH大津がFWディエゴ・オリベイラとのワンツーからミドルシュート。36分、右SH伊東のパスからFWクリスティアーノがつないで、ディエゴ・オリベイラがシュート。GK曽ヶ端がセーブ。38分、左SH大津のドリブルからクロスにCFクリスティアーノミドルシュート。37分にはレイソルはCH手塚に代えて小林。アントラーズも39分、右SHレアンドロに代えて右SB伊東幸敏を投入する。

 44分、右SB小池のフィードにFWクリスティアーノが走り込み、クロスにFWディエゴ・オリベイラが左に流して左SH大津が走り込む。しかし、右SH西がクリア。アントラーズ勝利への意識が高い。アディショナルタイムは長い6分。しかしアントラーズがうまく時間を使って最後まで戦い切る。タイムアップ。3-2。アントラーズレイソルの連勝を止める貴重な勝利を挙げた。

 これで首位セレッソまでの勝ち点差は2。消化試合を考えれば実質首位に躍り出たとも言える。大岩体制になって選手の意識が変わった。レイソルに対して恐れることなく常に前を向いて攻めていった。ラッキーな部分もあるが、それも高い意識が勝利を呼び込んだとも言える。レイソルの次戦は首位セレッソアントラーズは4位ガンバとの戦い。お互い熱い夏の戦いが続く。どちらを見ようか、来週も見逃せない。