とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

下呂へ温泉旅行。萩原ヤナがおいしい!

 「金曜日の午前中に出張しての研修がある。午後に帰社して仕事するのもしんどいから、休みを取って温泉旅行に行きたい」という娘の提案に乗って、下呂温泉に行ってきた。13時過ぎに最寄り駅で待ち合わせ。宿での夜の食事に備えて昼食は軽めにガスト。小牧東ICから中央道に入る。ナビは中津川IC経由を示すが、無視して東海環状道に入ると、次は美濃加茂ICで降りることを主張する。それも無視。結局、東海北陸道に乗って、郡上八幡ICで降りる。と、途中、通行止めで迂回路を指示。あっと思ったが、それほど大回りすることなく通過。濃飛横断自動車道が一部開通しており、比較的スムーズに下呂まで到着した。中津川ICや美濃加茂IC経由の方が早かったかもしれないが、少なくとも時間的には大差ない。距離と高速代だけが余分にかかった。でもまあ初めての道だから楽しかった。

 下呂温泉は「下呂観光ホテル本館」に投宿。他にもいろいろ候補はあったが、風呂のバラエティと価格で決定。一人9000円は安い。フロント前のロビーで休憩してお茶とお菓子。すると「お部屋までご案内しないプランなので、ここでご説明します」と男性フロントマンがエレベーターまで案内してくれる。なるほど、価格なりのサービス。それでも女性は好みの浴衣、好みのアメニティグッズを3点選択できる。部屋はまあ値段なり。それでも部屋の窓から川と下呂の町並みが見られて気持ちがいい。

 食事は19時からとしたので、それまでゆったりと温泉に浸かる。大浴場には露天風呂も付いていた。湯上りは休憩コーナーでコーヒー等のサービス。たくさんある雑誌や本を見ながら、妻たちを待つ。食事は入口でシイタケを3本取って、飛騨牛などと一緒に網焼き。おいしかったけど、ちょっとめんどくさい。豪華ではないけれど、適当におなかがふくれた。

 部屋に戻ると布団が敷かれていて、揺れるキャンドルの灯と共に冷酒の小さなボトルが置かれていた。それはさておき、次は予約貸切の露天風呂へ。フロントでランタンと風呂の鍵を貸してくれて、エントランスを出て外を歩く。かなり長い距離を階段で下り、ようやく川沿いの露天風呂に到着。8室ほどあるが、陶器製の大きな浴槽に置かれた「陶器の湯」を選択。まずは妻と娘が入って、私は外で待つ。それから娘と代わって入浴。緑の中で気持ちいい。しかし帰りはちょっと大変。宿に戻ったらまた汗が出てきた。それで再び大浴場へ入浴。そこで汗を流して部屋に戻った。その後、日本酒を飲んで、すっかり眠くなって睡眠。翌日、私のいびきがうるさかったと言っていた。

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 翌朝は7時に起きて、私はもう一度、朝だけ無料の露天風呂へ行く。こちらは4人ほどが入れる大き目の浴槽で、だが私一人で独占。明るい朝の緑の中で気持ちよかった。休憩コーナーに行くと、ちょうど妻たちも出てきたところ。でも私はもう一度大浴場に入ってから部屋に戻った。9時から朝食。朴葉味噌がおいしい。部屋に戻って荷物を整え、10時にチェックアウト。預けたクルマのキーに小さなホルダーが付けられていた。

 しかし既にかなり暑い。合掌村という案もあったが、暑いので涼を求めて、小坂の滝めぐりへ向かう。国道41号沿いに30分強もクルマを走らせ、小坂の町を右折して登っていくと「がんだて公園」に到着。正面に「厳立」(がんだて)と呼ぶ大きな岩がそびえる。柱状節理の割れ目が細かく美しい。自然保護協力金一人200円を支払って遊歩道を進むと、すぐに鉄製の階段。でも階段や通路はしっかり整備されていて、歩きやすい。徒歩5分ほどで「三ツ滝」が見えてくる。上段・中段・下段と3つの滝で構成され、歩くと次第に全貌が見えてくる。しかも滝の横の階段を登ると上段の滝の上まで登って見下ろすことができる。滝と滝の間の淀みには青く透き通った水が満々と貯えられ美しい。

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 遊歩道はしばらく行くと、溶岩台地を「からたに滝」まで歩く2時間半コースとの分かれ道に着くが、右折して川に架けられた行者橋を渡り、眼下の椹谷の流れを眺める。そこから林道に上がるが、多くの人は橋の所でUターンして今来た道を戻っていく。私も同様。下界では35度を超えたという暑さだったが、ここは別天地。川をのぞき込んでいると少し大きめの魚影が。イワナにしては大きい。鮎かもしれない。さらに川のせせらぎを聞きながら下っていくと、赤い筋の入った黒い虫が飛ぶ。ホタルだ。夜になればホタルの乱舞も見られるのだろう。

 駐車場に戻って案内所でひと休み。水槽に泳ぐアマゴを取って、1匹300円で天ぷらにしてくれる。おいしそうだったが、ここは我慢して、萩原のヤナへ向かう。その前に、林道をさらに走ると、さっき歩いた遊歩道の先「からたに滝」まで行けるというので走り始めたが、途中からどんどん狭くなり、すれ違いも困難な状況。もちろん路面はダート。仕方なく途中でUターンしてきた。行かない方がいいと思います。

 萩原の観光ヤナは41号沿いに7月15日にオープンしたばかり。アユの塩焼き2本にアユのから揚げかフライ。それに鮎飯などがついて2000円。さらに刺身がついたBコースが3500円だ。塩焼きはコンロの周りにアユを刺した棒を突き刺し、じっくりと炙る。その間に刺身とから揚げ、フライを平らげ、鮎飯も食べて、まだ塩焼きは完成しない。おじさんが時々棒の向きを変えて四方からじっくりと焼いてくれる。待たされてようやくありついた塩焼きは絶品。最初は骨を抜こうと思っていたが、「そのまま頭から食べられる」と言うのでガブリとかぶりつくと、これがうまい。さすがに遠赤外線でじっくりと焼き上げたので、頭はもちろん骨まで噛み砕くことができる。内臓の苦さと塩気のきついパリパリの皮、そしてジューシーな身がほろり。おいしい。もう大満足だ。

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 結局14時過ぎまでヤナにいて、帰りは国道41号を南下。途中、道の駅「美濃白川ピアチェーレ」でまた産直野菜を買い、土産物を買って、抹茶ソフトを食べて家路に着いた。帰りは途中で寄りたいところもあったので、美濃加茂を通り過ぎて下道で帰ったが、それはちょっと後悔。温泉で癒した疲れ以上の疲れを溜め込んでしまった気もするが、楽しかったので良しとするか。娘よ、ありがとう。また一緒に温泉へ行こう。