とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第24節 京都サンガ対名古屋グランパス

 前節モンテディオ勝利して5位に浮上したグランパス。しかし自動昇格への勝ち点差は9と大きい。アウェイとは言え、16位サンガには絶対勝利が欲しいところ。磯村と高橋が移籍し、シャビエルとイムスンギョムの加入が決まった。さっそくシャビエルが先発。布陣は櫛引と小林のCBに左SB和泉。青木と杉森が左右のSHに開き、シャビエルと押谷がFWで並ぶ4-4-2。対するサガンはオリスと闘莉王の2トップ。エクスデロと吉野がダブルボランチを組み、SHには若くて速い岩崎と小屋松が並ぶ。本多と石櫃の元グランパス選手が左右SBに開き、存在感を示す。

 ゲームは序盤からサンガが積極的に攻めてくる。3分、左SH岩崎が積極的にミドルシュート。GK渋谷がはね返すと、右SH小屋松の落としからFW闘莉王がシュート。DFが何とか身体を張る。グランパスもすぐに反撃。7分、右SH杉森がドリブルで仕掛け、FWシャビエルが左に展開。左SHお秋がシュートを放つ。GK菅野がセーブ。しかし11分、CHエクスデロのフィードをFWケヴィン・オリスがヘディングで降ろすと、FW闘莉王が身体をねじ込むようなヘディングシュート。サンガが先制点を挙げた。いかにも闘莉王らしいゴール。

 グランパスも19分、右SH杉森の縦パスにFW押谷が走り込み、クロスにCH田口がミドルシュート。しかしGK菅野がファインセーブ。その後もグランパスがパスを回して攻めるが、サンガもしっかり守る。なかなかこじ開けられないグランパス。すると34分、CHワシントンの縦パスをFW押谷がポストに入り、右足アウトでスルーパス。FWシャビエルが抜け出しシュート。これが決まり、グランパスが同点に追い付いた。

 しかし直後の36分、CH吉野の縦パスに左SB本多が走り込むと、クロスにFWオリスがシュート。CB小林がブロック。こぼれ球をFW闘莉王がシュート。これも小林が身体を張るが、こぼれ球を右SH小屋松が押し込んだ。あっという間に勝ち越し点を挙げられる。37分、CH田口のクロスに左SH青木がヘディングシュートを狙うが、枠に入らない。その後もグランパスが攻めるが、サンガの守備が堅い。前半はそのままサンガの1点リードで折り返した。

 後半に入るとグランパスは頭から杉森に代えてFWシモビッチを投入する。青木を左SBに下げ、和泉が右SH、押谷が左SHに下がる。だがなかなか決定機を作れないグランパス。10分、右SB石櫃のCKにCHエスクデロがヘディングシュート。GK渋谷がファインセーブで弾き出す。12分には右SB宮原のパスからCH田口がミドルシュート。DFの守備に枠を外すが、FKの判定。これをシャビエルが蹴るが、GK菅野がファインセーブで弾き出す。

 そして18分、CHエスクデロから右へ展開。右SB石櫃が駆け上がってシュート。GK渋谷が弾き出すと、続く石櫃のCKに一旦はFWシモビッチがはね返すが、右SH小屋松がヘディングで前に送る。DFとエスクデロが競り合ってこぼれたボールにFW闘莉王が身体ごと押し込むようなシュート。サンガがリードを広げる3点目を挙げた。石櫃、小屋松、闘莉王。いずれもかつてグランパスにいた選手。彼らの気迫の前にゴールを防ぎきれなかった。

 グランパスは25分、青木に代えて右SH玉田。さらに34分にはCB櫛引に代えて左SH杉本を投入する。ワシントンをCBに下げる。36分、CH田口から左に展開。左SH杉本のクロスのこぼれを右SH玉田がボレーシュートを狙うが、うまく当たらない。サンガは32分CHハソンミン、37分FWイヨンジェを投入。運動を補って守備を固める。さらにアディショナルタイムにはFW大黒も投入。アディショナルタイム3分、左SH押谷のクロスにFWシモビッチがヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。結局このまま3-1。サンガが勝利した。

 それにしても、サンガ戦はグランパスにとって鬼門。16位という順位が信じられないほど、グランパスから移籍した選手たちが気持ちの籠ったプレーをする。闘莉王の1点目、3点目、そして小屋松の2点目も、いずれも気持ちで押し込んだようなゴールだった。それを技術でかわそうとするが、結局押し切られた。これで6位後退。次もアウェイでロアッソ戦。今度こそ絶対勝利が欲しい。次は新加入イムスンギョムが先発するだろうか。失点を減らすことが必要だ。