とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第22節 セレッソ大阪対浦和レッズ

 J1リーグは先週・今週と中休みの中、レッズのスルガ杯出場のため、前倒しで行われたJ1リーグの一戦。セレッソがまさかの首位を走っていて、絶好の組合せとなった。セレッソは清武欠場中の最近のベストメンバー。対するレッズも武藤に代えてズラタンを先発させた以外はいつものメンバー。興梠のワントップも変わらない。

 序盤はホームのセレッソが積極的に攻めていく。4分、CHソウザがミドルシュート。そして6分、CKの流れからCHソウザの縦パスがDFに当たって右に流れると、右SH水沼が反転からクロス。中でぽっかり残っていたCF杉本がシュート。セレッソが先制する。レッズのDF陣はCKクリア後のケアが全くない。集中力を欠いていた感じ。直後の8分、今度は左SH柿谷のクロスにCF杉本がヘディングシュート。すぐにセレッソが追加点を挙げる。さらには10分、OH山村から左に流し、左SH柿谷の斜めのクロスにCF杉本がシュート。右ポストを叩く。レッズDF陣のマークが甘い。12分には右SH水沼がミドルシュート。GK西川のセーブから、続くCKの流れで水沼がシュート。ネットを揺すったが、これはオフサイド。しかし波状的にセレッソが攻めていく。

 レッズの反撃は18分、右CB森脇のクロスを左FWラファエル・シルバがヘディングで落とし、CF興梠がボレーシュート。GKキムジンヒョンがナイスセーブで弾き返すが、右FWズラタンが詰めてシュート。1点を返す。打ち合いの様相か。だが、レッズのマークが相変わらず甘い。27分、中盤でボールを奪ったCH山口がレッズDFが詰めてこないのを見ると、すかさずミドルシュート。GK西川の手をかすめてゴールに決まり、セレッソが突き放す3点目を挙げた。

 さらに攻め込むセレッソ。29分、CHソウザの縦パスからCF杉本が切り返してミドルシュート。32分、CH山口から右に流して、右SH水沼のクロスを左サイドから左SH柿谷が折り返す。DFに当たってこぼれたところを水沼がボレーシュート。しかしこれはうまく当たらず、GK西川がキャッチした。そして35分、左SH柿谷とCHソウザで左サイドに起点をつくり、CF杉本の落としを拾って左SB丸橋が駆け上がると、スルーパスにCF杉本が抜け出しシュート。GK西川がファインセーブで弾き返したボールを左SB丸橋がいったん右サイドへ送ると、右SH水沼のクロスに丸橋が胸トラップからシュート。決定的な4点目を挙げる。

 レッズも43分、右WB関根のドリブルからCH柏木がスルーパス。関根が抜け出してシュートを放つが、GKキムジンヒョンがファインセーブ。こぼれ球に詰めた右FWズラタンのシュートは枠を外した。それでもアディショナルタイム。左FWラファエル・シルバが電光石火なミドルシュート。これが決まり1点を返して4-2。前半は両チーム6点を奪い合う点の取り合いで折り返した。

 攻撃はともかくとして、守備がユルユルのレッズは後半開始早々、森脇に代えてCB那須を投入。遠藤を右CBに回す。また宇賀神に代えて右WBに駒井を投入。関根を左WBに回す。2分、CH山口がミドルシュート。レッズも6分、右WB駒井のクロスから左FWラファエル・シルバがシュート。GKキムジンヒョンがキャッチする。後半はレッズがサイドから積極的にクロスを入れて攻めていく。セレッソも11分、CF杉本がミドルシュート。18分にはGKキムジンヒョンのゴールキックをCF杉本がポストプレー。右に流して、右SH水沼のクロスにCF杉本がヘディングシュート。これは枠を捉えられない。

 セレッソが15分過ぎくらいから、山村をCBに下げて早くも守備を固める。両WBも下がって5-4-1の布陣。レッズはパスを回して隙を伺うが、再三クロスを入れてもはね返されるばかり。攻め手がない。38分、左WB関根を梅崎に交代するが、効果なし。40分、CH柏木のCKにCB那須がニアに飛び込んでヘディングシュート。しかし枠の外。アディショナルタイムにはCH柏木の縦パスにCF興梠がオーバーヘッド気味のボレーシュート。しかし枠を捉えられず。逆に終盤は左WB田中裕介、右SH関口、CH木本と選手を交代して守備を固めたセレッソがそのまま逃げ切った。4-2。セレッソの大勝だ。

 これでセレッソは4連勝。着実に勝ち点を伸ばし、首位を独走する。アントラーズとの一騎打ちになるそうな雰囲気。だがフロンターレレイソルも虎視眈々。次は6位ガンバとの大阪ダービー。面白いカードが続く。一方のレッズは他チームに研究尽くされ、攻撃力と守備力のバランスを欠いている感じ。でもそれってグランパスの現状と重なって見える。どうすれば立ち直れるのか。監督交代が近いかもしれない。