とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第19節 ガンバ大阪対セレッソ大阪

 先週の前倒しで行われたレッズ戦に勝利して4連勝。首位の座を着実に固めているセレッソ。対するガンバは連敗して6位に後退。セレッソとの勝ち点差も9に広がり、これ以上の敗戦は許されない。吹田スタジアム最高の観客を集めて、大阪ダービーは大きく燃え上がった。セレッソはCB山下がケガで木本が先発した以外はいつものメンバー。対するガンバは遠藤とアデミウソンをベンチに置いて、今野と井手口のダブルボランチ。FWは長沢に移籍後初出場、ファンウィジョが先発した。

 2分、右SH藤本のFKにCB三浦がヘディングシュート。セレッソも4分、CHソウザのクロスにOH山村がシュート。互角の戦いが続く。7分、CHソウザの縦パスを受けたCF杉本がドリブルからミドルシュート。ソウザ、山口の中盤に支えられて、CF杉本が躍動する。ガンバは初出場のファンウィジョが期待に違わぬ溌剌とした動きを見せる。14分、藤本のCKにCH今野がニアに走り込みヘディングシュート。しかしGKキムジンヒョンがストップ。しかしこぼれたところをFWファンウィジョがシュート。枠に入らない。15分には右SH藤本のスルーパスにFWファンウィジョが抜け出すが、オフサイド。しかし抜け出し、ポストプレーともによくできる万能型のFWだ。

 しかしゲームは次第にセレッソ・ペースとなってくる。20分、左SH柿谷のFKをOH山村が落とし、CH山口がミドルシュート。GK東口がナイスセーブ。26分、左SB丸橋のクロスのこぼれ球を右SH水沼がミドルシュート。これもGK東口がキャッチする。29分にはガンバの右SH藤本がミドルシュートを放てば、直後にCHソウザがミドルシュートセレッソがパスを回してゲームの主導権を握るも、ガンバもしっかり守って、膠着したまま前半を終えた。

 後半に入って、セレッソが攻め込むと、次はガンバが反撃。お互い積極的に攻め合う。そして6分、GKキムジンヒョンのフィードをOH山村がヘディングで落としてCF杉本がドリブル。DFを振り切ってシュートを決めて、セレッソが先制点を挙げた。セレッソらしい強さを見せた。

 しかしガンバはあきらめない。11分、右SH藤本のCKは直接ゴールへ向かう。GK]キムジンヒョンがナイスキャッチ。13分、右SH藤本のFKをCB三浦がヘディングで戻して、FW長沢がヘディングシュート。しかしわずかにポストの右。セレッソも19分、左SB丸橋から右に展開。右SH水沼のクロスにCF杉本がヘディングシュート。バーを叩いた。そして20分、左SB藤春が左サイドを上がると、クロスにFWファンウィジョがニアに飛び込む。ヘディングシュート。これが決まり、ガンバが同点に追い付いた。

 すると勢いはガンバ。直後の21分、ガンバは右SH藤本に代えて左SHアデミウソンを投入する。23分、CH井手口のCKのこぼれ球を左SB藤春がミドルシュート。26分、FWファンウィジョのポストプレーからFW長沢がシュート。そして32分、FWファンウィジョがドリブルで駆け上がると、左SHアデミウソンが抜け出す。何とかDFが止めると、続く井手口のCKにCB三浦がヘディングシュート。ついにガンバが逆転した。

 追いかけるセレッソは38分、左SH柿谷に代えてFW澤上を投入。ガンバも36分、FWファンウィジョに代えて右SH米倉。アデミウソンをFWに上げる。41分には右SBオジャソクをキムジョンヤに交代する。そして直後の41分、セレッソが攻め込み、CH山口のクロスをGK東口がパンチングではね返すと、それを拾ったFWアデミウソンがそのままドリブル。DFをかわしてシュートを放つが、GKキムジンヒョンがファインセーブ。しかしはね返りをCH井手口がシュート。これもGKキムジンヒョンがはね返したが、FW長沢が落として最後はアデミウソンがシュート。3月以来の久しぶりのゴール。ガンバがダメ押しの3点目を挙げた。

 セレッソアディショナルタイムにCF杉本がシュートを放って最後まで反撃するが、キムジョンヤを右CBにして3バックで守り切ったガンバの前にゴールならず。3-1。ガンバが起死回生の逆転勝利を挙げた。

 雰囲気が素晴らしい。36177人の観客の前でホームのガンバが期待に応えた。ファンウィジョが今後に期待を持たせる活躍をした。セレッソもいつものゲームで勝利を目指したが、ガンバの気迫の前に屈した。しかし期待に違わぬダービーだった。アントラーズは着実に勝利ジュビロが6連勝。ヴィッセルポドルスキーが2ゴールの活躍。これでJ1リーグはますます大混戦。どのゲームも見逃せない状況になってきた。