とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第19節 川崎フロンターレ対ジュビロ磐田

 5連勝で7位まで順位を上げてきたジュビロ。迎え撃つフロンターレも3連勝と好調だ。結果5-2とジュビロが快勝したゲームだが、結果を知ればこそ、その内容を観たくなった。観終わった感想を先に言えば、得点で考えるよりはずっと好ゲーム。後半10分からの6分間だけ、フロンターレ守備陣に穴が開いていた。

 ジュビロフロンターレ、ともに最近のベストメンバーを揃える。序盤からお互い早いプレス。8分、中盤でルーズになったボールをジュビロの左FWアダイウトンフロンターレの左SB車屋が走り込むが、一瞬早くアダイウトンが奪い取ると、右FW中村俊輔がダイレクトで縦パス。これをCF川又がポストに入ってヒールで送り、CH川辺が走り込みシュート。電光石火、ジュビロが先制点を挙げた。

 しかしフロンターレも12分、OH中村憲剛のCKをCBエドゥアルドがヘディングシュート。GKカミンスキーが弾いたところをCHエドゥアルド・ネットがシュート。すぐにフロンターレが同点に追い付く。24分にはCH川辺の縦パスをCF川又が受けて、反転からシュート。わずかにDFに当たって得たCKを中村俊輔が蹴ると、右WB櫻内がヘディングシュート。これが決まり、ジュビロが勝ち越した。

 ゲームはフロンターレが圧倒的にボールを保持。パスを回して攻め手を探すが、ジュビロは高いDFライン、狭い中盤からプレスをかけて、シュートカウンターを狙う。30分、OH中村憲剛のCKに右SH小林悠がヘディング。こぼれ球をCB谷口がシュートするがポストに嫌われる。39分にはCH大島から左に展開。左SB車屋のクロスに右SH小林がヘディングシュート。わずかに右に外す。さらに44分、OH中村憲剛のFKをCF阿部とCB大井が競り合って、こぼれ球を右SH小林悠がスルーパス。阿部が走り込みシュートを放つが、GKカミンスキーがナイスセーブ。前半はお互い攻め合い、守り合う。拮抗した展開だったが、ジュビロの1点リードで折り返した。

 後半2分、フロンターレのCKの流れから、CF阿部の縦パスにCB谷口が走り込んでクロス。CBエドゥアルドが飛び込むが、DFが競って、こぼれ球をOH中村俊輔がクリア。これを左FWアダイウトンがDFと競って、CF川又がドリブル。最後は右に流して、アダイウトンが上がるが、ゴール前をフロンターレDFが固めてクリアされる。お互い攻守に早い攻防が続く。

 7分には右CB高橋のFKをCF川又が落として左FWアダイウトンがシュート。そして10分、右CB高橋のクリアをCF川又が収めて、落としをCH川辺がドリブル。GKと一対一から股を抜くシュート。ジュビロが3点目を挙げた。12分、CH大島のミドルシュートはGKカミンスキーがナイスセーブ。フロンターレは13分、左SH登里、CHエドゥアルド・ネットに代えて、右SH家長、CH森谷を投入する。小林悠をCFに上げて、阿部が左SH。

 しかし直後の14分、フロンターレがパスを回すが、右SH家長のバックパスが合わない。CF川又が奪うとすぐにミドルシュート。DFに当たってはね返ったボールを左FWアダイウトンがシュート。ジュビロ4点目。さらに16分、自陣深い位置からのスローインがルーズに弾んだところを左FWアダイウトンがうまく抜け出し、落としたパスにCF川又が走り込んでシュート。ついにジュビロが5点目を挙げる。わずか6分間の3ゴール。ジュビロの前への意識がすばらしい。

 しかし21分、OH中村憲剛ミドルシュート。枠は外したが、サポーターに拍手を求めて、まだあきらめていないことをアピール。25分、OH中村憲剛のクロスにCF小林悠がヘディングシュート。バーを叩く。28分、中村憲剛のCKの流れからCH川辺が右サイドに大きくフィード。左FWアダイウトンが走り込み、クロスを入れると、CHムサエフが走り込む。しかしクロスには合わせられず、GKチョンソンリョンと交錯。このプレーでムサエフが2枚目のイエローカード。退場を命じられた。一人少なくなったジュビロ

 フロンターレは30分、CH大島に代えてFW森本を投入する。ジュビロも32分、アダイウトンに代えてCH松浦。ボランチを埋めて、4-4-1で守る。36分にはCH川辺が遅延行為でイエローカード。これが累積4枚目で次節、ムサエフとともにダブルボランチが欠場となってしまった。フロンターレは37分、右SBエウシーニョのクロスを右SH櫻内がクリア。これにFW森本が詰めてシュート。1点を返す。

 38分、CH川辺に代えて上田。42分には左SB宮崎に代えて小川大貴。守備を固めるジュビロアディショナルタイムは6分間。フロンターレが攻め続ける。AT1分、左SH阿部のミドルシュートはポストを叩く。AT2分、CBエドゥアルドのシュートはライン上でCB森下がはね返す。AT3分、抜け出したFW森本のシュートは枠を外す。AT4分、中村憲剛のFKのこぼれから左SH阿部がミドルシュート。これもポスト。AT6分、CH森谷のミドルシュートはGKカミンスキーがパンチング。さらにスルーパスに抜け出した右SH家長のシュートはポストの右。そしてタイムアップ。5-2。ジュビロが好ゲームを勝ち切った。

 しかし点差ほどには両者に差はない。フロンターレもいいゲームをしていた。ジュビロはこれで6連勝。次はムサエフと川辺が不在だが、相手は17位のサンフレッチェ。しかも川辺はサンフレッチェからのレンタルのため、もともと出場できない。累積の出場停止をここで使えるのはラッキーかもしれない。その次はベガルタ。そしてガンバ、セレッソと続く。この連勝がどこまで続くのか、。楽しみだ。