とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第27節 名古屋グランパス対松本山雅

 J2は11日(金)にゲームがあって、土曜日にこのゲームが1試合。他チームのゲームを終えて5位グランパスと13位松本山雅グランパスは3位まで勝ち点差1。2位アビスパまでは12なので、勝って3位進出。そして少しでも2位との勝ち点差を詰めておきたいところ。前節は4点をリードしながら、愛媛FCに怒涛の4失点を許し、同点に追い付かれる展開。その後、3点を奪い返して7-4で勝利したが、攻撃はともかくとして、右CB宮原、右WB青木の右サイドを何度も崩されたのは大きな反省点だった。はずなのに、またも右CB宮原と右WB青木。そしてCBには8日に移籍してきたばかりの新井を起用する。何と! イムスンギョムを左CBに置いて、左WBには前節に次いで先発の秋山。前線はCFシモビッチの下に佐藤とシャビエルが控える3-4-3の布陣。対する山雅も同じ3-4-3。高崎ワントップの下に、山本とセルジーニョが積極的に動き、左WBには秋山と同様、特別指定選手の下川が入った。

 8分、左CBイムスンギュのパスをCH岩間がヘディングでカットして、左FW山本が抜け出しシュート。11分、CH岩間がミドルシュートを狙うが。右に外す。13分、左WB下川が切り返しで右WB青木、右CB宮原、CB新井をかわしてミドルシュート。これもわずかに右に外れる。序盤からCF高崎に当てて、両シャドーが積極的に動いて攻めていく山雅。20分にはCHパウリーニョのFKをFW山本がヘディングで戻し、CF高崎がボレーシュート。さらにスローインからCHパウリーニョミドルシュートを放つが、GK楢崎がキャッチする。

 22分にはCH岩間のサイドチェンジから、左WB下川のクロスに右FWセルジーニョが飛び込むが、触れず。26分、左WB下川のクロスに、FW山本がヘディングシュート。DFに当たり、枠を外す。山雅はプレスも厳しい。なかなかグランパスが攻め込めない。ところが33分、CH田口が右WB青木とパス交換、さらにCFシモビッチとパス交換。そして右WB青木からシモビッチに出したパスを落とすと、DFに当たりこぼれる。右FWシャビエルが走り込むと、左WB下川ともつれて、下川の足に当たってゴールに転がり込む。ゴール。グランパスが運のいい先制点を挙げた。シャビエルのファールと言われても仕方ないゴールだった。そして35分、CH小林のフィードに右FWシャビエルが走り込むと、クロスを走り込んだ右WB青木がつないで、左FW佐藤がシュート。すぐにグランパスが追加点を挙げた。これが実質グランパス初めてのシュート。山雅にとっては悪夢のような2分間だった。

 するとようやくパスが回るようになったグランパス。38分には右FWシャビエルのサイドチェンジから左CBイムスンギョムがドリブル。最後は右FWシャビエルがミドルシュート。山雅も45分、左WB下川のクロスにこぼれをCF高崎がミドルシュート。しかし枠に決まらず。前半は山雅が押した内容だったにも関わらず、グランパスが2点リードして折り返した。

 後半も山雅が序盤、攻めていく。4分、左FW山本のスルーパスに右FWセルジーニョが走り込み、クロスをCHパウリーニョが落として右WB田中隼磨ミドルシュート。GK楢崎が正面でキャッチ。しかし6分、CB飯田からCHパウリーニョへのパスにプレスをかけると、左CB當間へのパスを右FWシャビエルがカットして、CFシモビッチとのワンツーで抜け出してシュート。グランパスが後半早い時間に3点目を挙げた。

 山雅も必死に反撃。9分、CHパウリーニョのクロスにCF高崎がヘディングシュートを放つが、GK楢崎の正面。それでも11分、セルジーニョのCKからファーに流れたボールをCB當間が押し込む。山雅が1点を返した。しかし攻撃が止まらないグランパスは、13分、右WB青木がミドルシュート。16分には左WB秋山がドリブルで持ち上がり、クロスをCH田口が落とす。CH小林の縦パスをCFシモビッチが落としてCH田口がミドルシュート。両WBが積極的に攻め上がって起点となり、全員攻撃で攻めていく。

 山雅は17分、CHパウリーニョに代わり宮阪。さらに20分、CF高崎に代えて三島を投入する。しかし21分、CFシモビッチがCB飯田を背負って前を向くと、ドリブルで抜け出して、クロスを右FWシャビエルが横に流し、左FW佐藤がシュート。グランパス4点目。

 山雅も24分、左FW山本のスルーパスに左WB下川が上がってクロス。DFブロックのこぼれ球を山本がミドルシュートを放つが。ポスト左に外す。グランパスは25分、右CB宮原のスルーパスに右FWシャビエルが走り込んでシュート。GK鈴木がナイスセーブ。グランパスは26分、左FW佐藤に代えて和泉を投入。ポジションは同じ左FW。28分、右CB橋内のパスを左WB秋山がカットするとそのまま駆け上がり、CFシモビッチの落としから秋山がシュート。バーを叩く。

 山雅は31分、このゲームよく動いたFW山本に代えて右FW工藤を投入する。36分、右FWシャビエルの落としからCFシモビッチの縦パスに左WB秋山が上がって、横パスから右FWシャビエルがシュート。山雅も直後の36分、CF三島のポストプレーから右FW工藤が落とし、CH宮阪がシュート。GK楢崎がキャッチする。41分にはCH小林のクロスからCH田口がシュート。グランパスの攻撃が止まらない。そして43分、トップ下辺りにいた右WB青木が前線に走り込むと、そこへ右FWシャビエルから長い縦パス。そしてシュート。グランパスが5点目を挙げる。

 山雅はアディショナルタイム4分、CB當間のフィードをCB飯田が落とし、右FW工藤がPA内でドリブル。これに付いていったCB新井が倒してPKを献上。セルジーニョが決めて2点目を入れるが、これでタイムアップ。5-2。グランパスが爆発力を発揮して快勝。3位に順位を戻した。

 右WB青木と右FWシャビエルが絡んだ右サイドの攻撃。そして左WB青木の積極的な攻め上がり。グランポスの攻撃がようやく形になってきた。しかし前半30分過ぎまでの攻めあぐねは、山雅の決定力不足に助けられたとは言え、危ない場面も少なくなかった。序盤から攻め込むのではなく、落ち着いて受け止めて、それから攻撃ということかもしれないが、移籍後初出場のCB新井も必ずしも盤石ではなかっただけに、不安が残る。次節は16日(水)にアウェイでゼルビア戦。5月のホームゲームでは終了間際のシモビッチのゴールで勝利したが、けっして楽勝ではなかった。今度こそグランパスの攻撃力を見せ付け、また守備の安定も見せて、快勝してほしい。そしてその次のアビスパ戦に挑みたい。