とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第1節 アーセナル対レスター

 プレミアリーグが始まった。レスターは開幕戦からアーセナルとの対戦。岡崎はバーディーとともに2トップで先発出場。他もCHジェームズとCBマグワイア以外は昨シーズンからのメンバーが先発に名を連ねている。フートとドリンクウォーターはケガで欠場。対するアーセナルは新加入のラカゼットがワントップを張る。何と、モンレアルを中央に置いて、左コラシナツ、右ホールディングの3バック。両WBに右ベジェリン、左オクスレードチェンバレンが張り出す構え。ボランチはジャカとエルネニー。サンチェスはケガで観客席、ジルーやウォルコットはベンチからのスタートだ。ベンチと言えば、ベンゲル監督が今季もまた指揮を執る。開幕戦からこれまでの4-4-2を捨て、3バックの布陣できたが、ベンゲル監督は新たなシーズンをどう戦っていくつもりなのか。アーセナルの今シーズンがどうなるか興味深い。

 開始2分、CHジャカのサイドチェンジから右WBベジェリンが戻し、CHエルネニーのクロスにCFラカゼットが強烈なヘディングシュート。アーセナルが幸先よく先制点を叩きこむ。新加入ラカゼットがさっそく結果を出した。しかしレスターも負けてはいない。高い位置からのプレッシングで押し込んで、4分には左SBフックスのスローインから右SHマフレズがボレーシュートを放つ。

 そして5分、ショートCKから左SHオルブライトンのクロスをCBマグワイアが折り返すと、FW岡崎がDFと競り合いながらヘディングで押し込む。ゴール。レスターがすぐに同点に追い付いた。レスターは7分にも左SHオルブライトンの縦パスにFWバーディーが抜け出して、クロスにFW岡崎が走り込む。トラップでDFをかわすが、最後はCBモンレアルに奪い取られ、アーセナルがそこからカウンター。左SHオクスレードチェンバレンが長駆ボールを運び、最後はミドルシュート。わずかにバーの上に外した。しかし続くGKシュマイケルゴールキックにFW岡崎がヘディングでフリック。FWバーディーが走り込む。CBモンレアルにクリアされるが、今シーズン、FWバーディーの調子は良さそうだ。同様にアーセナルでは左SHオクスレードチェンバレンの動きが切れている。

 その後はアーセナルがパスを回し、レスターは守ってカウンターを狙う展開。22分、右FWエジルが左FWウェルベックとのワンツーで走り込み、クロスにウェルベックがシュート。26分にも右FWエジルとのパス交換から左FWウェルベックがシュートを放つ。ウェルベックも調子よさそう。27分にはCFラカゼットの落としから左CBコラシナツがシュート。GKシュマイケルがナイスセーブで弾き出すが、3バックにしたアーセナルベンゲル好みの超攻撃的なサッカーを志向する。

 しかし29分、CHジャカにFW岡崎とCHヌディディでプレスをかけると、ジャカのパスを左SHオルブライトンが奪ってドリブル。クロスにFWバーディーがシュートを叩きこむ。ゴール。レスターが勝ち越し点を挙げた。33分には左SBフックスのクロスにFW岡崎がヘディングシュート。しかしこれは惜しくもポストの右。そのまま前半は勝ち越したまま終えたかったレスターだが、アディショナルタイム2分、右FWエジルの縦パスを受けたCFラカゼットがDFに囲まれ、倒れながら前にパス。DFに当たってコースが変わったボールを左CBコラシナツが落として左FWウェルベックがシュート。前半終了間際、アーセナルが同点に追い付いた。レスターの選手たちはコラシナツのオフサイドを主張したが、入れられず。だがその前の42分にはCHヌディディのPA内でのハンドを見逃してもらっているから、しょうがないかな。2-2で折り返した。

 同点に追い付いて息を吹き返したアーセナルは4分、右FWエジルミドルシュート。レスターも7分、右SHマフレズのフィードにFWバーディーが抜け出すが、GKチェフがナイス飛び出しでクリアする。互角の展開。そして10分、右SHマフレズのミドルシュートはGKチェフがナイスセーブ。しかし続くCKにFWバーディーがヘディングシュートを叩き込み、レスターが再びリードする。3-2。

 必死で反撃するアーセナル。14分、左FWウェルベックのクロスから左SHオクスレードチェンバレンミドルシュート。GKシュマイケルがナイスセーブ。17分、左FWウェルベックのスルーパスに右WBベジェリンが走り込みシュート。これもGKシュマイケルがファインセーブを見せる。攻めるアーセナルは22分、CHエルネニーに代えてラムジー。CBホールディングに代えてFWジルーを投入。コラシナツとモンレアルのCB、ベジェリンが左SBに回り、オクスレードチェンバレンを右SBに下げる4-4-2の布陣に変更する。

 23分、FWラカゼットのクロスにCHラムジーが飛び出してきてヘディングシュート。25分、左SBベジェリンのドリブルからFWラカゼットのクロスにCHジャカがボレーシュート。しかしGKシュマイケルが正面でキャッチする。押される展開にレスターが堪らず、FW岡崎を下げて左IHアマーティを投入する。ヌディディをアンカーに下げる4-1-4-1。しかしこれで前線のプレスが効かなくなり、DFラインも下がって、さらに押し込まれる展開に。

 29分、右SBオクスレードチェンバレンミドルシュートはわずかにポストの左。押し込むアーセナルは30分、左SHウェルベックに代えてウォルコットを投入。34分にも右SBオクスレードチェンバレンミドルシュート。さらに36分、CHジャカもミドルシュートを放つ。押し込まれた中でレスターは37分、右IHジェームズに代えてFWイヘアナチョを投入する。しかし押し込まれた展開は変わらない。

 そして38分、左サイド、エジルのCKのクリアを左SBベジェリンが拾ってクロスに右サイドががら空き。CHラムジーがシュートを叩きこむ。同点。さらに40分、CHラムジーのスルーパスに走り込んだFWジルーが戻すと、FWラカゼットがシュート。GKシュマイケルがナイスセーブ。しかし続くCHジャカのCKにFWジルーがヘディングシュート。これが決まり、ついにアーセナルが逆転した。4-3。その後はレスターも左SHグレイを投入して反撃を試みるが、守りを固めたアーセナルを崩せず、そのままタイムアップ。アーセナルが逆転ゴールで開幕戦を何とか勝利した。

 アーセナルにしてみればヒヤヒヤものの勝利ベンゲル監督の表情も終始硬いままだったが、レスターの采配ミスで勝利を得たと言っても過言ではない。あの状況で岡崎を代えるべきではなかった。岡崎の重要性は昨シーズンで十分思い知ったはずだったのに、やはりあの時間帯になると岡崎に代えて他の選手を入れたくなるようだ。シェークスピア監督、我慢が大事。レスターの次のゲームは昇格組のブライトンだが、その後にはマンUチェルシーと強豪が続く。アーセナルにはできれば勝っておきたかった。この結果が次節以降に引き摺らなければいいがと心配になる。岡崎とバーディーの2トップは今シーズンも絶好調と見た。しばらくは二人を中心に戦うべきではないか。