とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

近頃の「緊急通報」ってどうかしてる?

 TVを見ていると突然「ピロピロピロン!」と音が鳴って、画面上部に「緊急通報」の文字が現れる。この夏、突然の雨が多く、先日はわが家の隣の町内に「避難勧告」が発令された。この程度の雨なら経験的に大丈夫。隣の町内はあそこに斜面地があるからだろうと想像し、「次はうち!」と思うこともなく、まあ大丈夫だろうと寝てしまった。翌日になって、隣の町内はおろか、市内どこも被害の情報はなかった。けっこうなことだ。

 「緊急通報」があって、表示を見ると、ずいぶん遠い地方での地震ということもよくある。こんな通報ばかりだと、そのうち、警報が鳴っても気にしないんじゃないかと思ってしまう。

 先週の月曜日、14日の朝に家でTVを見ていたら、突然、警報が鳴って「緊急通報」の文字が現れた。何だろうと思ったら、「GNP四半期速報年率4%増」の文字が。えっ、それって「緊急速報」で通知すること? そんなの定時ニュースで知らせればいいこと。経済に関心のある人なら、自ら内閣府のHPを確認するかもしれない。でも大方の国民には、緊急速報で知らせるほどの意味があるとは思えない。政府が自ら、「緊急速報」の価値を落としているように思う。

 意味がない「緊急通報」と言えば、「スポーツで優勝」の通報がある。まさにそのスポーツ中継を観ている時に、優勝が決まった瞬間、「緊急通報」が入る。スポーツなど関心のない人には関係のない情報なので、他のチャンネルで別番組を見ていた人に「緊急通報」する必要はないと思うが、まさにそのスポーツを観戦していたチャンネルで「緊急通報」が流れると、思わず「知ってるよ!」と声が出る。意味が分からない。だけでなく、録画保存しようと思っている時などは、まったく迷惑だ。

 「緊急警報放送」についてはWikiでも解説があるけど、災害などに限っているようだ。じゃ、先日のGDP速報はどういう基準、どういう仕組みで流されるものなんだろうか。あまりに安易に放送されているようで気になる。