とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第2節 トッテナム対チェルシー

 開幕戦をニューカッスル相手に2-0と勝利したトッテナム。今シーズン、ホームとして戦うウェンブリーに初見参だ。一方のチェルシーはバーンリー相手に黒星発進。アザールが骨折で出場できず。ペドロもベンチスタート。代わりにウィリアンが先発した。ワントップにはコンテ監督との確執から移籍が噂されるディエゴ・コスタに代わり、新加入モラタが先発。布陣は3-5-2。クリステンセンを中央に左CBリュディガー、右CBアスピリクエタ。ダビドルイスをアンカーに置いて、カンテとバカヨコが中盤に並ぶ。一方のトッテナムは4-3-3。フェルトンゲンとアルデルウェイレルトのベルギー代表コンビによるCBに、右SBトリッピア、左SBデイビスが高い位置を取る。ワニャマをアンカーに左IHデンベレ、右IHダイアー。3トップはケインを中央にエリクセンとアリが自由にポジションチェンジする。

 5分、右CBアスピリクエタのクロスにFWモラタがヘディングシュート。トッテナムも10分、CFケインがミドルシュートを放つ。お互いよく動いて激しいサッカーを展開。15分、右IHダイアーのフィードに右FWアリが抜け出してシュート。19分、左IHデンベレがドリブルからミドルシュート。GKロリスがナイスセーブ。20分、右IHカンテのパスからCHダビドルイスがミドルシュート。21分、左SBデイビスのクロスに右FWアリがミドルシュートを放つ。トッテナムがパスを回して攻めていくが、チェルシーの守備も厳しい。

 押され気味だったチェルシーだが、24分、CHダビドルイスが倒されてFKを得ると、左WBマルコス・アロンソが狙う。ゴールこれが直接ゴールの飛び込み、チェルシーが先制点を挙げた。その後はトッテナムが反撃する。29分、右IHダイアーのスルーパスにCFケインがシュート。GKクルトワがセーブ。30分、右FWアリのパスからCFケインがミドルシュートを放つが、ポスト左に外す。ケインに今一つ精彩がない。一方、チェルシーはアンカーに起用したダビドルイスが大正解。守る時間が長い中、高めの位置でトッテナムの攻撃にスクリーンをかける。

 それでもトッテナムが次第にゴールに迫っていく。39分、CHダビドルイスのファールから左FWエリクセンのFKがゴール前に鋭く入っていくが、CFケインの足が届かない。42分、右FWアリのドリブルから、左に流してCFケインがシュート。しかしポストにはね返される。44分、左SBデイビスミドルシュートはGKクルトワがナイスセーブ。アディショナルタイムにはCBフェルトンゲンのクロスに、右IHダイアーがシュートを放つが、枠を捉えられない。前半は1-0。チェルシーのリードで折り返した。

 後半になってもトッテナムのペースは変わらない。開始早々、トッテナムが押し込んで、連続して3本のCKを得るが、ゴールが遠い。逆にチェルシーは7分、右WBモーゼスがドリブルからクロス。CFモラタがシュートを放つが、DFがブロックする。トッテナムが攻めるが、チェルシーの守備が堅い。トッテナムは23分、右IHダイアーに代えてOHソンフンミンを投入。ボランチにワニャマとデンベレが並ぶ4-2-3-1。

 しかしこの時間辺りから次第にチェルシーの攻めが形になっていく。25分、FWウィリアンのドリブルから左に流して、FWモラタがシュート。26分、右WBモーゼスのミドルシュートはわずかにバーの上。さらに28分、FWウィリアンのミドルシュートはポストを叩く。それでも攻め込むトッテナムチェルシーは人数をかけて守る。33分、チェルシーはFWウィリアンとFWモラタに代えてバチュアイとペドロを投入する。トッテナムも35分、左SBデイビスに代えて右IHシソコ。ソンフンミンを左SBに下げて、再び4-3-3の布陣。そして37分、右FWアリを左IHバカヨコが倒してトッテナムにFKを献上。すると左FWエリクセンの蹴ったFKにFWバチュアイがヘディングシュート。いやオウンゴール。ついにトッテナムが同点に追い付いた。

 さらに攻め込むトッテナム。43分、トッテナムのCKをGKクルトワがキャッチすると前にスロー。右IHカンテが受けて、長駆ドリブル。スルーパスにFWバチュアイが走り込むが、左IHデンベレが身体を寄せて奪い取る。そしてGKロリスがフィード。これを受けたCHマニャマにCHダビドルイスがチェック。左WBアロンソが左に流すと、FWペドロのスルーパスアロンソが走り込む。シュートはGKの右足元。しかしGKロリスがこれに反応できずゴールを許してしまう。チェルシーが勝ち越した。そしてそのままタイムアップ。チェルシーが終盤の粘りで勝ち越して、今シーズン初勝利を挙げた。

 守り勝ち。アザールが不在、モラタもまだチームに十分なじんでいない状況の中、ダビドルイスを中盤に上げることで守り切った。いかにもコンテ監督らしい勝利だ。開幕戦こそどうなるかと思われたが、今シーズンもチェルシーらしい守備の堅さは健在だ。あとは一刻も早くアザールの復帰が待ち望まれる。一方のトッテナムは攻め続けながらの敗戦。ケインにまだ昨シーズンのキレが戻っていない。またGKロリスの守備にも疑問符が付く。攻撃力が爆発すれば本当に強いと思うのだが。ウェンブリーとの相性も気になる。