とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第4節 マンチェスター・シティ対リヴァプール

 今季のプレミアリーグで好スタートを切ったのは、一にマンU、そしてリヴァプールとマンCだ。特にリヴァプールは前節、アーセナル相手に4-0と快勝し、今季は一味違うところを見せつけた。迎え撃つマンCもここまで同じく2勝1分。こちらはブライトン、ボーンマス相手の勝利で、無難な立ち上がりと言ったところ。勢いのあるリヴァプール相手にどんなゲームを見せるのか、楽しみにした。

 マンCはコンパニーがケガで欠場したが、代わりにダニーロが右CBで先発。ストーンズを中央に、左CBオタメンディの3バック。両WBはどちらも移籍組の右カイル・ウォーカー、左メンディ。GKも新加入のエデルソンが入る。FWにはアグエロと並んで、若いジェズスが先発した。そして何よりダビド・シルバのスキンヘッドにはびっくりした。対するリヴァプールはクラバンとマティプのCB。左SBモレノに右SBには若い18歳のアレクサンダーアーノルド。中盤はヘンダーソンをアンカーに左IHワイナルドゥム、右IHエムレ・ジャン。そしてフィルミーノを中央に、左FWマネ、右FWサラーの快速3トップだ。

 開始2分、右FWサラーのパスから左SBモレノミドルシュートを放つ。マンCも7分、左IHデブルイネがドリブルからミドルシュート。13分にはCHフェルナンジーニョミドルシュートがゴールを襲う。GKミニョレがナイスセーブ。マンCが積極的に攻めていく。リヴァプールも15分、CHヘンダーソンのクロスをCFフィルミーノが落とすが、GKエデルソンがセーブ。18分、右IHエムレ・ジャンのミドルシュートもGKエデルソンがセーブする。22分には右FWサラーがDFを抜いてドリブル。GKと一対一となるが、シュートはGKエデルソンがナイスセーブ。しかしサラーが快足ぶりを見せつけた。

 ところが25分、CHヘンダーソンのヘディングをCHフェルナンジーニョがヘディングで返して、中盤のルーズボールから左IHデブルイネがスルーパス。FWアグエロが抜け出してシュート。マンCが先制点を挙げる。デブルイネとシルバ、稀代のパサーを揃え、FWには抜け出しの速いアグエロとジェズス。マンCの長所が見事に発揮されたゴールだった。

 リヴァプールも負けずに29分、左FWマネのドリブルをCHフェルナンジーニョが倒して得たFKを右IHエムレ・ジャンが蹴るが、枠の外。31分には右IHジャンのドリブルから左FWマネのスルーパスに右FWサラーが抜け出してシュート。しかしこれもGKエデルソンがファインセーブで防いだ。マンCも34分、FWジェズスのドリブルからシュートはGKミニョレがセーブ。続く左IHデブルイネのCKをニアでFWジェズスがフリックして、CBストーンズがシュート。しかしGKミニョレがセーブした。

 そして37分、CBマティプのフィードに左FWマネが抜け出す。飛び出すGKエデルソン。しかしマネが振り上げた足がGKエデルソンに当たって、そのまま倒れてしまう。マネがレッドカードで一発退場。GKエデルソンもブラーボと交代する。そして長いアディショナルタイム8分間。48分、左IHデブルイネのクロスにFWジェズスがヘディングシュート。これはオフサイドだったが、続く51分、もう一度デブルイネのクロス。今度はジェズスが決めて、マンCが追加点を挙げた。2-0。前半はこのまま折り返した。

 後半頭からリヴァプールは右FWサラーに代えてオクスレードチェンバレンを投入する。エムレ・ジャンをCBの中央に下げて3バック。アレクサンダーアーノルドとミレノをWBに上げて、右IHにオクスレードチェンバレンを置く。3-5-1の布陣。一方、マンCも後半からストーンズオタメンディの2CB。右SBカイル・ウォーカー、左SBメンディの4-4-2に布陣を変更。ダニーロボランチに上げてフェルナンジーニョとダブルボランチにする。

 8分、左SBメンディのクロスにFWアグエロがシュート。これはオフサイド。しかしその直後、CHフェルナンジーニョのスルーパスにFWアグエロが抜け出し、GKを釣り出して横へパス。FWジェズスが決めて、3点目を挙げる。一人多い中で、高い位置からのマンCのプレスに、リヴァプールはどうしてもボールを前に運べない。13分には左IHワイナルドゥムに代えて右IHミルナーを投入。オクスレードチェンバレンを左IHに移す。マンCも12分、FWジェズスに代えてサネ。こちらは余裕の交代。

 20分、CHダニーロのスルーパスにFWサネが抜け出して、クロスに左SHデブルイネがシュート。22分、リヴァプールはCFフィルミーノに代えて19歳ソランケを投入。マンCもCB]オタメンディに代えてマンガラ。お互い、今後に向けた選手起用だ。27分、左SBメンディのクロスに右CBマティプがクリア。これがゴールに向かってあわやオウンゴールかと思ったが、GKミニョレがファインセーブ。しかし32分、左SHデブルイネの縦パスからFWサネが左に流し、左SBメンディのクロスにFWサネがシュート。4点目を挙げる。

 リヴァプールも何度かCFソランケを走らせ、カウンター攻撃を試みるが、マンCのDF陣に絡めとられる。38分、CHフェルナンジーニョのクロスをCBジャンがカットするが、こぼれ球をFWアグエロに奪われ、シュート。42分には、左SHデブルイネのスルーパスに抜け出したFWサネがクロス。FWアグエロのシュートはGKミニョレがナイスセーブ。そして46分、左SBメンディの大きなサイドチェンジから左SBカイル・ウォーカーが折り返して、FWサネが強烈なミドルシュート。サネにとっては存在感を示すうれしい2点目。合計5点目を挙げてゲームを閉じた。5-0。マンCが完勝した。

 マネの一発退場がゲームを決めた。正直、微妙な判定だとは思ったが、GKエデルソンがそのまま交代したので、やむを得ないところでもある。前半からマンCが押し気味で、リヴァプールはマネとサラーのカウンター頼みという感じだったが、その片方がいなくなっては万事休す。逆にマンCはジェズスの2ゴールは弾みになるし、ライバルのサネの奮起。そしてやはりアグエロが効いている。フェルナンジーニョのアンカーもさすが。メンディの攻撃力も披露と、いいところばかりが出たゲームだった。そして(何度も云うが)何よりダビド・シルバのスキンヘッド。デブルイネを主役に、アグエロとシルバが効いている。今季はマンCに要注意だ。