とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第5節 マンチェスター・ユナイテッド対エバートン

 開幕3連勝と好調なスタートを切ったマンUも第4節はストーク・シティに対してドロー。そして第5節はルーニーが移籍したエバートンとの対戦。代わりにエバートンからはルカクが移籍してきた。エバートンは開幕戦ストーク勝利し、第2節はマンC相手にドローと順調なスタートを切ったかと思ったが、そこから連敗。ELではアタランタにも敗戦し、現在3連敗中。しかもいずれのゲームも無得点で複数失点。強豪相手だったとはいえそろそろ立ち直しが必要だ。

 マンUの先発はルカクのワントップに右からマタ、ムヒタリャン、ラッシュフォード。中盤はマティッチとフェライニを並べて、右SBバレンシア、左SBヤング。ジョーンズとバイリーのCBだ。対するエバートンルーニーのワントップに右FWデイビス、左FWシギュルズソン。中盤にシュナイデルランとゲイェを並べて、右WBマルティナ、左WBベインズ。CBには右からキーン、ウィリアムズ、ジャギエルカと3人が並ぶ。

 序盤からマンUが攻勢をかける。そして4分、CHマティッチのサイドチェンジのパスから右SBバレンシアが見事なボレーシュートを突き刺し、マンUが先制点を挙げた。その後も攻め続けるマンUエバートンはCFルーニーがよくポストになってボールを収めるが、そこから次が続かない。それでも15分を過ぎるあたりからようやくエバートンのパスがつながるようになってきた。21分、CHゲイェの縦パスをCFルーニーがポストになってダイレクトで右に展開。右WBマルティナのクロスをルーニーがダイレクトでシュート。わずかにポスト左に外す。しかし26分、右CBキーンからCHシュナイデルランへのパスを右SHマタにカットされ、CFルカクがシュート。CBウィリアムズとGKピックフォードが必死に守ると、シュートは枠を外した。

 29分には右WBマルティナのクロスに右FWデイビスがダイビングヘッド。GKデヘアがナイスセーブ。ただしこれはオフサイド。それでもCFルーニーに収まるようになって、エバートンのパスが回り出す。マンUも38分、CFルカクの落としから左SHラッシュフォードのスルーパスルカクが走り込むが、CBジャギエルカがクリア。続くCKからCBバイリーのヘディングシュートはDFがブロック。先制点こそ与えたが、15分過ぎからは互角のいいゲームになった。

 後半1分にはCFルーニーから右に展開。右FWデイビスのクロスにルーニーがシュート。GKデヘアのナイスセーブで防がれる。マンUも9分、右SHマタのクロスをCFルカクが胸でトラップするが、弾んだボールを左CBジャギエルカが先にクリア。お互い熱い戦いが続く。16分、マンUは左SHラッシュフォードに代えてリンガードを投入。しかし直後の16分、エバートンは右WBマルティナのクロスに左FWシギュルズソンが持ち込んでシュート。これもGKデヘアがセーブする。

 マンUも19分、右SHマタのFKが直接ポストを叩く。エバートンは21分、右FWデイビスに代えてCFラミレスを投入。ルーニーが下がり目のOH。25分、左SBヤングが持ち上がって、クロスに左SHリンガードがシュート。しかし枠を捉えられない。後半はエバートンの方がボールポゼッションが高い。マンUは後半、CFルカクがボールを触る場面がほとんどない。29分、左SHリンガード。31分、CHマティッチとミドルシュートを放つが、これも枠を外す。

 そして31分、エバートンはCHゲイェに代えてFWルインを投入。シギュルズソンをCHに下げて、ゴールを狙いにいく。マンUも右SHマタに代えてOHエレーラを投入。リンガードを右SHに回し、ムヒタリャンが左SHに入る。さらに37分、エバートンルーニーを下げて、OHミララスを投入する。オールドトラッフォードの観客はチャントを歌ってルーニーを送り出した。

 しかし直後の38分、CBウィリアムズの縦パスをCHフェライニがカット。CFルカクが前に運ぶと、左に流して、左SHムヒタリャンがシュート。マンUが追加点を挙げた。ベンチから憮然と見守るルーニーマンUは37分、左SHムヒタリャンに代えてマルシャルを投入。するとまた直後の44分。CFルカクのFKは、一旦は壁にはね返されたものの、CHマティッチのクロスを右SHリンガードがフリック。CFルカクが押し込んで3点目。

 エバートンアディショナルタイム46分、FWラミレスが強烈なミドルシュートを放つが、GKデヘアがファインセーブ。続くCKをCHシギュルズソンが蹴って、CBキーンがヘディングシュート。しかしDFがブロックすると、そこからマンUがカウンター。左SHマルシャルの落としを右SHリンガードが受けて、縦パスにマルシャルが走り込む。DF二人をかわしてさらにゴール前に詰め寄ると、CHシュナイデルランが戻ってクリア。しかしこぼれたボールが手に当たった。ハンドの判定。そしてPK。47分、これをマルシャルが決めて、マンUがダメ押しの4点目。そしてタイムアップ。終わってみれば4-0。マンUの圧勝でゲームは終わった。

 ルーニーが交代した後の8分間で3失点。ゲーム終了後、ピッチを見つめるルーニーの姿が悲しそう。ルーニーを代えていなければ、CBウィリアムズの縦パスもルーニーが収めてくれていたかもしれない。エバートンにおけるルーニーの重要性がよくわかる。しかしそれまではエバートンもよく戦っていた。内容的にはマンUを上回っていたかもしれない。リーグ戦も次はボーンマス、バーンリー、ブライトンと中堅チームが続く。今度こそ勝利をしてくれるだろう。ルーニー以外にも逸材はそろっている。彼らの奮起を期待したい。