とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第5節 ケルン対フランクフルト

 ここまで4連敗。12失点。ゴールはわずか1と最下位に落ち込んでいるケルンがホームにフランクフルトを迎えたゲーム。フランクフルトも1勝2敗1分で13位とけっして好調とは言えないが、ここまでの失点は3。ケルンは大迫が2トップの一角。フランクフルトは長谷場がダブルボランチの1人としてそれぞれ先発出場した。

 ケルンはやはりFWモデストが抜けた穴が大きい。代わりにマインツから加入したコルドバが大迫と2トップを組んだが、コルドバはどちらかと言えば大迫に似たタイプ。なかなか二人の連携を見ることができない。一方、長谷部はボランチの一角としてしっかりと全体のバランスを取っている。9分、FW大迫のポストから左SBラウシュがミドルシュート。大迫もしっかりと身体の強さを見せる。14分には右SBソーレンセンのフィードをFW大迫が収め、CBファレットと抑えながらFWコルドバに落とすが、CH長谷部がカットする。

 さらに長谷部は守備だけではない。20分にはフランクフルトの先制点の起点となる縦パスを送ると、ケルンのCBマロフのバックパスを右SHガチノビッチが奪ってゴール前に突進。GKホルンが飛び出すが、ガチノビッチを倒してしまい、PKを献上する。ケルンの選手たちは、足はかかっていないとアピールするが認められず。22分、CFアレがPKを決めて、フランクフルトが先制点を挙げた。

 26分にはOHボアテングがDFと競り合って落とすと、CH長谷部が右に展開。右SHガチノビッチがミドルシュート。GKホルンがナイスセーブで弾いたところを、右SBチャンドラーが詰めてシュートを放つが、枠を外した。一方、ケルンも27分。GKホルンからのフィードをFWコルドバが落とし、FW大迫がキープ。右SHビッテンコートのクロスにFWコルドバがボールを持ちこんで、GKに詰め寄られる中、左に流すと、左SHツォラーがシュート。しかしCH長谷部が予測よく回り込んで、このシュートをブロックする。

 33分にはCHヘーガーのクロスを受けようとした右SHビッテンコートをPA内でCBファレットが押し倒すが、これはPKを取ってくれない。ケルンはやや判定に泣かされた。42分、左SBラウシュの縦パスにFW大迫が走り込んで、左に流すが、FWコルドバにはCH長谷部がしっかりマーク。シュートはGKフラデツキーがセーブした。44分、ケルンのCHレーマンミドルシュートはわずかにバーの上。前半アディショナルタイムには長谷部のFKで攻め込んだが、ゴールならず。前半は1-0。フランクフルトのリードで折り返した。

 後半頭からケルンは左SHツォラーに代えて右SHリッセを投入。ビッテンコートを左SHに回す。1分、CH長谷部の縦パスに左SHレビッチが抜け出すが、シュートは打てず。しかし長谷部は攻守にわたってピッチ全体がよく見えている。4分、左SHビッテンコートから左に流して、FW大迫がシュート。絶好のチャンスだったが、やや弱い。GKフラデツキーがキャッチした。12分にはCHヘーガーの縦パスをFWコルドバが落としたところにCH長谷部がボール奪取。巧さが光る。16分にはCH長谷部のスルーパスに右SBチャンドラーが抜け出す。クロスはDFにクリアされたが、長谷部が攻守に効いている。

 15分、ケルンは右SBソーレンセンに代えてクリュンター。さらにCHヘーガーに代えてヨイッチを投入する。この時点で既に3人の交代を終えた。フランクフルトも18分、左SHレビッチに代えてデグスマンを投入。20分、FW大迫が右SHガチノビッチを良く抑えて、落としをCHヨイッチがミドルシュート。しかし枠を捉えられない。21分、FW大迫のポストからこぼれ球をCHヨイッチがミドルシュート。23分、右SHリッセのFKはGKフラデツキーがキャッチする。25分には右SHリッセのクロスに左SHビッテンコートがヘディングシュート。しかしこれもGKフラデツキーがナイスセーブ。さらに27分、FW大迫がCHフェルナンデスからボールを奪い、右SHリッセがミドルシュート。これもGKフラデツキーがキャッチする。ケルンが攻めるが、フランクフルトの守備が堅い。

 29分、フランクフルトはOHボアテングに代えて左SHボルフを投入。長谷部をCBリベロに下げて、3バックに変更。守りを固める。33分、FW大迫の落としから左SHビッテンコートがクロス。CB長谷部のヘディングクリアを拾った右SBクリュンターが縦パスを入れると、DFに当たってFW大迫のところにこぼれる。大迫、シュート。しかし浮かしてしまい、バーの上を通過する。結局その後もフランクフルトに守り切られ、そのまま1-0。フランクフルトが勝利した。

 ケルンはこれで5連敗。それでもこのゲームではPKの1点に抑えたし、攻撃のシーンも数多く演出した。大迫は地元紙の採点が最低とのことだが、収めはよくできているし、決定機も作った。ゲーム終了後、落ち込む大迫に対して長谷部が近付き、何やら会話。最後は背中を叩いてエールを送っていた。FWコルドバとの連携にはまだ時間がかかりそうだが、チームの調子はだいぶ上向いてきたように思う。次こそ勝利、そして大迫のゴールを期待したい。きっとやってくれるだろう。