とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第6節 マインツ対ヘルタ・ベルリン

 3勝2敗で7位のヘルタに対して、マインツは1勝4敗の15位。ここまで10失点と守備が安定せず、厳しい戦いが強いられている。その中でも武藤は2ゴール。敗れたとは言え、前節ホッフェンハイム戦でのDF二人を抜き去ってのゴールは圧巻だった。マインツのワントップとして欠かせない選手になっている。このゲームでは3-4-3の布陣。守りを固める中で、武藤が前線を走り回り、ゴールを狙う。対するヘルタは4-2-3-1。左SHカルー、右SHにはレッキーが入り、原口の姿がないのが寂しい。結局このゲームでも最後までベンチを温めて終わった。

 開始4分、ヘルタはCHルステンベルガーのパスから左SHカルーがミドルシュート。しかし味方に当たってしまう。その後は両チーム、一進一退の展開が続く。ボールを保持してパスを回すのはヘルタだが、なかなかシュートまで行けない。一方のマインツは精力的なプレスから前へ速い攻撃を繰り出していく。そして20分、左FWマキシムがCBラングカンプに倒されて得たFKを左WBブロジンスキがシュート。壁に当たって続くCKを右FWデブラシスがニアでフリックすると、CF武藤がヘディングでDFと競り合う。しかしシュートは打てず。28分には右FWデブラシスがミドルシュート。36分、右WBドナーティのクロスにCF武藤がヘディングシュート。だが枠を捉えることはできなかった。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半5分、右WBドナーティのクロスにCHフライがヘディングシュート。しかしGKヤーステインがキャッチ。そして7分、ゴールキックからCBがつないだパスをCHラッツァがカットして、CHフライの縦パスをCF武藤が受けたところにCBレキクが体当たり。主審はPKを取らなかったが、マインツの選手の猛抗議にビデオ・アシスタント・レフェリーに確認してPKの判定。これを右FWデブラシスが決めて、9分、マインツが先制点を挙げた。

 ヘルタも12分、CHルステンベルガーのスルーパスにCFイビシェビッチが抜け出すが、シュートはゴール右に外した。その直後、14分にはFWマキシムに代えて、右FWエツナリを投入。デブラシスが左FWに回る。ヘルタも15分、CHシェルブレッドに代えてダリダを投入する。マインツは24分、CHフライに代えてセルダーを投入。26分、右WBドナーティのクロスのこぼれから左FWデブラシスがボレーシュート。しかし右に外す。

 ヘルタは27分、右SHレッキーに代えてエスバイン、OHドゥダに代えてシュトッカーを投入する。原口の出場ならず。31分、左FWデブラシスの縦パスをCF武藤が落とし、もう一度デブラシスの縦パスを今度はエツナリが落として、CHセルダーがシュート。しかしGKヤーステインがキャッチする。37分にはOHシュトッカーがミドルシュートを放つが、これはGKアドラーがナイスセーブした。41分にはCF武藤の落としから、左FWデブラシスが右に展開して、右WBドナーティがボレーシュート。しかし枠は捉えられなかった。直後の42分、CF武藤に代えてCHフィッシャーを投入する。45分にはCFイビシェビッチがCBベルを倒して一発レッドカード。アディショナルタイムは5分と長かったが、マインツがうまく時間を使って、そのまま押し切った。1-0。マインツがようやく2勝目を挙げた。

 内容的には悪くない。守備も3バックにして落ち着いた。これで一時の不調からは立ち直ったと思いたい。そしてその中でCF武藤はしっかりその存在感を示した。これで順位も14位まで浮上した。この後しばらくは中堅チームとの対戦が続く。武藤にはしっかりとゴールを挙げて、勝利に貢献してもらいたい。