とんま天狗は雲の上

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J2リーグ第36節 レノファ山口対名古屋グランパス

 2連勝して4位のグランパス。だがJ1自動昇格の2位まで勝ち点差5。3位のV・ファーレンとの勝ち点差も4あって、逆に6位との勝ち点差はわずか2。J1昇格のためには勝ち続けねばならない。対するレノファはJ3降格圏内の21位。第9節では0-2で敗戦しているだけに、必死の戦いをする相手を甘く見るわけにはいかない。グランパスの先発は前節と同じ。ポジションも前節の後半以降と同様に、シャビエルをFWに上げて、佐藤寿人を左SHに置いた。

 序盤からグランパスがパスを回して攻めていく。しかし3分、左SB和泉の横パスをCH高柳がカットしてミドルシュート。7分にも和泉のパスがミスになるなど、時々パスの連携が乱れてヒヤッとする。それでも10分、CH田口の縦パスをFWシャビエルがヒールでスルーパス。FW玉田が抜け出してシュート。グランパスが先制点を挙げた。

 その後は完全にグランパス・ペース。13分、CH田口の縦パスを左SH佐藤が落として、田口がミドルシュート。17分にはFWラモスの落としのパスをFWシャビエルが奪って、シュートを放つ。GK村上がファインセーブで弾き出した。18分、右SH青木がCH小林とのワンツーで抜け出すが、これもGK村上がよく飛び出してクリアする。その後もCH田内、FWシャビエルがFKのチャンスを得るが、ゴールならず。レノファも26分、左SH池上のFKからゴール前に迫るが、シュートは打てない。

 レノファはグランパスがボールを持つと早めに下がって守備を固める。それでグランパスもパスを回してもなかなか崩しきれない展開。だが、30分過ぎあたりから次第にレノファも前からプレスをかけてきた。33分、FWラモスの縦パスにFW岸田がドリブルで抜け出すが、最後はCBワシントンが競り勝ってクリアする。そして36分、FWシャビエルから右に展開すると、右SB宮原のクロスにニアで左SH佐藤がヘディングシュート。わずかに触ってゴールに飛び込む。元サンフレッチェ・コンビでグランパスが追加点を挙げた。

 レノファも39分、CH高柳の落としからCH三幸がミドルシュート。GK武田がナイスセーブ。41分にはDFのフィードにFWラモスが抜け出して、クロスにFW岸田がシュート。フリーからの狙い澄ましたシュートだったが、わずかにポスト左に外す。結局、前半を終わって2-0。グランパスのリードで折り返した。

 後半もグランパスがパスを回していく。5分、右SH青木がミドルシュート。レノファも10分、左SH池上のCKにCBルシアッティがヘディングシュート。GK武田がキャッチした。そして13分、CH田口のFKが壁に当たって得たCKをシャビエルが蹴ると、CH田口がうまくスペースに走り込んでヘディングシュート。グランパスが3点目を挙げた。15分には右SH青木が倒されて得たFKを早いリスタート。FW玉田が抜け出してシュートを放つが、GK村上がナイスセーブを見せる。さらに16分、GK武田のフィードをレノファのDFが背中に当てて、これを拾ったFW玉田がFWシャビエルとのワンツーからシュートを放つ。しかしこれもGK村上がナイスセーブ。玉田の2点目は遠い。

 レノファは18分、ボランチの二人、三幸と高柳を揃って交代。佐藤健太郎と小野瀬を投入する。するとその直後、自陣でボールを持ったCH小野瀬がドリブルで持ち上がる。グランパスの中盤が戻り切れずフリーにすると、そのままミドルシュート。これが決まり、レノファが1点を返した。グランパスは久しぶりの無失点試合とはならなかった。さらに20分、右SB前がミドルシュート。GK武田がナイスセーブで抑えたが、レノファがゴールを挙げて、前から攻めてくる。24分にもCH佐藤健太郎ミドルシュート

 グランパスは21分、玉田に代えて左SH杉森。28分には佐藤寿人に代えてFW永井を投入する。レノファも左SH加藤を投入。32分、左SH杉森のドリブルからFW永井につなぐが、シュートは打てず。レノファは40分、FWラモスがミドルシュート。45分にはCH小野瀬がミドルシュートを放つが、いずれも枠を捉えられない。逆にグランパスは無理をせず、パスをつなぐ。それでも時々ミスが出てヒヤヒヤするが、時間が減るにつれ落ち着きも増し、最後はFWシモビッチを投入して逃げ切った。3-1。グランパスが勝利した。

 これで今節引き分けた3位V・ファーレンとの勝ち点差は2。しかし2位アビスパも勝利して、勝ち点差5は変わらない。そしてグランパスはいよいよ次節、首位ベルマーレとのゲームが待っている。3連勝の勢いをホームに持ち込んで、絶対勝利と行きたいところ。もう一つも負けられない状況に追い込まれているのだから。