とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第8節 シュツットガルト対ケルン

 ケルンは第7節まで終えて勝ち点わずか1。1分6敗とひどい不調に陥っている。代表戦ではさすがの動きを見せた大迫だが、ケルンでは前節ライプチヒ戦でようやく初ゴール。もっともこの間のチーム得点もわずか2点。モデスト移籍の穴が埋められない。一方、失点は7試合で15失点。守備がうまく行っていない。このゲームではハインツとソーレンセンのCBコンビ。大迫はツォラーとともにFWで先発した。今節の相手は10位シュツットガルト。残念ながら、浅野はベンチスタートだった。

 開始1分、FW大迫のポストプレーから、右SHヨイッチのクロスに左SBラウシュが積極的にミドルシュートを放つ。5分には右SBクリュンターのクロスにFW大迫がボレーシュート。序盤からケルンが積極的に攻めていく。シュツットガルトは11分、右FWブカレロから左に流して左FWドニスがミドルシュート。わずかにバーの上に外れる。シュツットガルトの布陣は3-4-3。長身のテロデをワントップに、ブレカロとドニスが絡んで攻撃を作っていく。

 12分、CKの流れから左SBラウシュのクロスをGKツィーラーがパンチング。こぼれ球を右SHヨイッチがミドルシュートを放つ。17分には左SBラウシュのクロスにFWツォラーが走り込み、中につないでFW大迫がシュート。しかしGKツィーラーがファインセーブ。右手1本で止められた。しかしこの時のプレーでCBカミンスキーが足を痛めて、右WBベックと交代。パバールが左CBに入る。

 25分、左SBラウシュのパスのこぼれ球からFWツォラーがシュート。27分、CHレーマンが強烈なミドルシュート。わずかにバーの上を越える。しかしこの時間あたりから次第にシュツットガルトも押し返してきた。32分、右FWブレカロのパスから右WBベックがクロス。左FWドニスがシュート。34分、左FWドニスのドリブルをCBソーレンセンがファールで止めて得たFKを右FWブレカロが蹴ると、CBバトシュトゥバーがヘディングシュート。ポスト左に外す。ケルンの守備が不安定だ。さらに36分、右WBベックのクロスにこぼれ球を右FWブレカロがミドルシュート。DFブロックのこぼれ球を左FWドニスがシュート。GKホルンがファインセーブ。はね返りをブレカロがヘディングで狙うが、これもDFがはね返した。

 そして38分、中盤でCHエズジャンからCHマンガラがボールを奪うと、CFテロデがドリブルで運び、スルーパスに左FWドニスが走り込んでシュート。ついにシュツットガルトが先制点を挙げた。ヘクターの負傷欠場も影響してか、ケルンの守備が軽い。前半はこのままシュツットガルトの1点リードで折り返した。

 前半終盤から攻撃の形が作れなくなったケルンは後半頭からFWピサーロを投入。エズジャンを下げて、ヨイッチをCH。ツォラーを右SHに回す。8分、FW大迫のポストプレーから落としをCHヨイッチがミドルシュート。後半も序盤はケルンが攻めていく。シュツットガルトも10分、右FWブレカロがミドルシュート。GKホルンがナイスセーブ。ケルンは11分、右SBクリュンターのクロスからFWピサーロがシュート。15分、FW大迫が倒されて得たFKをCHヨイッチが蹴ると、FWピサーロがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。

 16分、シュツットガルトは右FWブレカロに代えてアコロを投入する。20分、左FWドニスが自ら倒されて得たFKで直接ゴールを狙うが、GKホルンがファインセーブで弾き出す。ケルンも21分、CHレーマンミドルシュート。そしてその直後、CHヨイッチに代えてFWギラシを投入。大迫をCHに下げる。24分、右FWアコロがドリブルで仕掛けると、CFテロデの落としからシュートを狙う。27分には左SBラウシュに代えて若いハンドヴェルカーを投入する。

 そして32分、CBハインツの縦パスをCH大迫がCHマンガラに寄せられつつもしっかりと収めて左に展開。ビッテンコートと左右を入れ替えていた左SHツォラーがドリブルで持ち上がり、CBハインツがミドルシュート。これが見事に決まり、ケルンがついに追い付いた。

 その後はお互いオープンな攻め合いが続く。シュツットガルトは35分、左FWドニスを代えてギンチェクを投入。攻めの圧力を強める。36分、CBパバールの縦パスを受けた左FWギンチェクがDFと競り合ってこぼれ球を拾った右FWアコロのパスからギンチェクが抜け出してシュート。しかしGKホルンがナイスセーブ。そして43分、左SBハンドヴェルカーのクロスをFWピサーロが受けて横にドリブル。PA内に走り込んだFWギラシにパスを送ると、左WBアオゴと縺れて倒れる。主審はいったんPKのジェスチャーをした後で、ビデオ・アシスタント・レフェリーを要請。長い確認時間だったが、結局、PKを取らず。レフェリーボールでゲームは再開された。

 そしてアディショナルタイム49分、右FWアコロがドリブルで仕掛けると、DF二人を抜いて、さらにCBハインツを剥がしたところでシュート。左SBハンドヴェルカーの足に触ってコースが変わったシュートがゴールに転がり込む。シュツットガルトが劇的なゴールを挙げた。ケルンも51分、右SBクリュンターのクロスにFWギラシがシュートを放つが、GKツィーラーがファインセーブ。続くCKもチャンスにならずタイムアップ。シュツットガルトがホームでは21年ぶりにケルンに競り勝って、勝利を挙げた。

 シュツットガルトのFW陣、ブレカロ、ドニス、そして決勝点を決めたアコロといずれも能力は高い。浅野も競争が大変だ。一方の大迫はFWから最後はCHとポジションを代えつつも最後までピッチに立ち、いずれのポジションでもよくボールを収めて、高いポスト能力を示した。今のケルンで欠かせない選手。だがゴールが欲しかった。これで7敗目。次節は昇格組17位のヴェルダー。今度こそ勝利が欲しい。