とんま天狗は雲の上

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天皇杯準々決勝 川崎フロンターレ対柏レイソル

 Jリーグでは首位アントラーズに勝ち点差2と迫り、リーグ優勝の可能性も見えてきたフロンターレ。次節は5位レイソルとの対戦だが、その前に天皇杯でもレイソルと当たる。これまで準優勝はあっても未だタイトルのないフロンターレだが、リーグ戦だけでなく天皇杯、そしてリーグ杯とそれぞれタイトルの可能性を残している。その一つ、天皇杯は昨年、決勝でアントラーズに敗れてタイトルを逃している。ここはレイソル相手に2連勝して、リーグ、天皇杯、いずれも優勝への望みをつないでいきたい。

 とは言っても優先するのはやはりリーグ戦。中村憲剛小林悠をベンチに休ませ、森本がワントップで先発。家長をトップ下に置いて、左右のSHは知念とハイネル。また右SBは田坂が先発した。一方のレイソルは大谷がケガでキムボギョンをボランチに下げて、代わりにトップ下は中川。他はレギュラーメンバーを先発させた。

 序盤からレイソルのプレスが早い。6分、CFクリスティアーノミドルシュート。序盤からレイソルが攻めていく。フロンターレも10分、CH森谷の縦パスからCF森本がシュートを放つ。だが、なかなか攻撃陣にパスが入らない。レイソルは18分、OH中川がミドルシュート。GK新井がナイスセーブ。フロンターレはケガのチョンソンリョンに代わって、GK新井が先発した。25分には右SH伊東が長躯ドリブル。右サイドを突破してクロスにCHキムボギョンが詰めるが、シュートはうまく合わせられない。28分、今度はCHキムボギョンのドリブルからCFクリスティアーノがポストに入り、DFのチェックにこぼれたボールをキムボギョンが拾ってシュート。今度は枠を外す。32分には左SHハモン・ロペスのクロスにCFクリスティアーノがシュート。しかしこれも枠を捉えられない。

 フロンターレは35分、OH家長がハーフライン手前からドリブルを開始して、DFをかわし、PA手前でシュート。しかし左サイドネットをかすめた。なかなか攻撃が形にならないフロンターレは36分、家長を右SHに回し、知念をFWに上げる。レイソルは40分、右SB小池が上がって、クロスにCFクリスティアーノが強烈なシュートを放つが、GK新井がビッグセーブで弾き返した。44分には家長とハイネルの左右を入れ替える。アディショナルタイム46分、右SHハイネルの縦パスを受けたFW知念がDFを背負いながら前を向いてシュートを放つが、これもDFがブロック。前半はスコアレスで折り返した。

 前半は、色々と布陣を変更して攻撃の連携を模索したフロンターレだったが、ついに後半頭からCF森本に代えてOH中村憲剛を投入した。SHは家長を右、ハイネルを左に戻す。するとようやくフロンターレのパスが回り出す。だがレイソルもきっちりと対応。逆にプレスを強め、また前に出てくる。8分、OH中川がミドルシュート。左SHハイネルがドリブルで走ると、右SH伊東が追いかけてノーファールで止める。CFクリスティアーノのカウンター・ドリブルにはCB奈良がしっかりとついていって自由にさせない。お互い見応えのあるマッチアップが続く。そして16分、CHエドゥアルド・ネットの縦パスをOH中村憲剛が戻すと、これをCFクリスティアーノがカット。シュートはCBエドゥアルドが止める。しかし続くSCKからCHキムボギョンの落としを受けてCFクリスティアーノが中に持ち込みミドルシュート。これがゴールファーサイドに吸い込まれ、レイソルが先制点を挙げた。

 フロンターレは19分、左SHハイネルに代えて登里を投入。すると21分、右サイドに開いたCF知念の落としから、右SB田坂のクロスに左SH登里がシュート。だがGK中村航輔がスーパーセーブ。バーの上に弾き出す。レイソルは23分、CFクリスティアーノの長いスルーパスに右SH伊東が抜け出してシュート。しかしこれはポスト右に外れる。25分、フロンターレはついに、CF知念を小林悠に交代する。何とか追い付き、追い越そうとするフロンターレ。だがパスがつながらない。

 逆に30分、CFクリスティアーノがドリブルで走ってシュート。レイソルがしっかりと守備をして、カウンターでクリスティアーノを走らせる。対してパスミスを繰り返すフロンターレ。逆にレイソルがパスを回して時間を使う。40分位からフロンターレは家長をFWに上げて、中村憲剛を右SHに下げる。だがレイソルの守備を崩せない。アディショナルタイム49分にはまたもCFクリスティアーノがドリブルでボールを運び、シュート。さらにCKで時間を使う。結局このままタイムアップ。レイソルが1-0、フロンターレを破って、準決勝進出を決めた。

 フロンターレにとっては残念な結果。だがこの日のレイソルは良すぎた。タイトルの一つが消えてしまったことは残念だが、リーグ戦での優勝が一番の目標だ。この敗戦を引き摺ることなく、日曜日のレイソルとの再戦に万全の態勢で臨むように準備をしていきたい。2連敗はあり得ない。次は絶対勝利して、アントラーズを追いかけ、捕まえよう。