とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第31節 柏レイソル対川崎フロンターレ

 水曜日の天皇杯ではクリスティアーノの一発に屈して、準決勝進出を阻まれ、今季一つ目のタイトルを逃したフロンターレ。首位アントラーズに勝ち点差2に迫るリーグ第31節は絶対勝って、初タイトルを狙いたいところ。相手は2ゲーム続けてレイソル。だが、季節外れの台風による雨でピッチは最悪。30分遅れでゲームが始まった。天皇杯では先発メンバーを落として、それが仇となったが、今度はほぼ現状でのベストメンバー。CBを奈良とエドゥアルドで組んで、谷口をボランチで起用。家長を左SHに起用し、右SHは三好が先発した。一方のレイソル天皇杯のOH中川に代えて、ディエゴ・オリベイラをFW起用。ボランチは小林祐介に代えてベテランの栗澤が先発した。

 4分、左SHハモン・ロペスのクロスに右SH伊東がシュート。フロンターレも11分、GK新井のフィードを右SH三好が受けて、クロスをOH中村憲剛が左に流すと、左SH家長がシュート。しかしGK中村航輔がナイスセーブ。水を含んで重いピッチに、フロンターレはなかなかパスが繋がらず、攻めていけない。逆にレイソルはシンプルにゴール前へロングボールを入れていく。14分、左SHハモン・ロペスのミドルシュートはわずかにバーの上。36分、CFクリスティアーノも長い距離のFKを思いっきりロングシュート。GK新井がパンチングではね返す。フロンターレも37分、CH森谷がぬかるみの中から蹴り上げたパスをCF小林悠が落として、OH中村憲剛ミドルシュート。前半はスコアレスで折り返した。

 前半、なかなか思うように攻められなかったフロンターレは、後半頭から森谷に代えてFW森本を投入。家長をFWに上げて2トップ。中村憲剛ボランチに下げ、右SH小林、左SH三好と布陣を変更した。1分、FW森本のパスを左SH三好が落とし、CH中村がミドルシュート。しかしレイソルDFがブロックする。そして3分、ぬかるみで止まったボールの処理を一瞬、CB奈良が躊躇すると、すかさずCFクリスティアーノが奪ってドリブル。クロスに左SHハモン・ロパスがシュート。レイソルが先制点を挙げた。さらに7分、左SHハモン・ロペスがコーナー近くからクロスを入れると、FWディエゴ・オリベイラがシュート。あっという間に追加点を挙げた。

 2点のビハインドとなったフロンターレは8分、三好に代えてFW知念を投入。家長を左SHに回す。9分、CB中谷を振り切って、FW知念がドリブルで上がると、ゴール前に絶妙のクロス。だがFW森本があと一歩、合わない。11分にはCH中村のスルーパスに左SH家長が走り込んで、クロスにCH谷口が走り込むが、シュートは打てず。こぼれ球を右SH小林悠がシュートするも、枠を捉えられない。さらに14分、CH中村憲剛の縦パスをFW知念が落として、FW森本がシュート。しかしこれも枠の外。15分、CH中村のクロスをCH谷口がヘディングで落として、FW森本がヘディングシュート。しかしGK中村航輔がナイスセーブ。17分、FW森本から右に展開。右SH小林がつないで、右SBエウシーニョが駆け上がると、クロスに左SH家長がヘディングシュート。しかしこれも枠を捉えられない。

 後半は攻めたてるが、ゴールが遠いフロンターレ。それでもようやく25分、左SH家長の戻しのパスから、左SB谷口のクロスにFW知念がヘディングシュート。ようやく1点を返す。レイソルは29分、CH栗澤に代えて細貝を投入し、守備を固める。同時にまた雨が強くなってきた。ピッチのそこら中でボールが止まる。だがこうした環境の中ではレイソルが強い。35分、CFクリスティアーノのCKからCB中山がヘディングシュート。GK新井がキャッチする。逆にフロンターレはパスがつながらず、なかなか攻められない。それでも41分にはGK新井のフィードをCH中村憲剛がフリック。左SH家長が前を向いて右に流し、FW森本がシュート。しかしバーの上。ゴールが遠い。43分、左SH家長に代えて板倉を投入。そして45分、左SB車屋のクロスに右SH小林悠が気持ちのヘディングシュート。これが決まり、ようやくフロンターレが同点に追い付いた。

 先にゲームが進んだアントラーズコンサドーレ相手に勝利した。フロンターレが優勝を狙うためにはどうしても勝利が欲しい。アディショナルタイム47分、FW知念がドリブルでボールを運び、右に流して、FW森本がシュート。GK中村航輔がナイスセーブ。はね返りをCH板倉がシュートするが、これもゴールならず。逆に48分、レイソルはFWクリスティアーノのCKにCB中山がヘディングシュート。49分にはFWディエゴ・オリバイラのクロスに左SHハモン・ロペスが走り込むが、GK新井がセーブ。しかしここでタイムアップ。2-2。雨の中の死闘は引き分けで終わった。雨中のゲームの戦い方はレイソルの方が一枚上だった。

 これで首位アントラーズとの勝ち点差は残り3試合で4。絶体絶命に追い込まれた。それでもアントラーズの残りゲームはレッズ、レイソルジュビロと上位チームが続く。1勝1敗1分ならまだ可能性がある。フロンターレもガンバ、レッズ、そして降格圏争いのアルディージャと決して楽な相手ではないが、もう全勝しかない。その前に来週4日にはルヴァン杯の決勝戦がある。これもセレッソ相手は楽ではないが、ここで何としても勝利して、初タイトルを得れば、その後のリーグ戦にも勢いがつく。まずは次のルヴァン杯を手中に収めたい。