とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第10節 レスター対エバートン

 今週のプレミアリーグは、レスターを観ようか、トッテナムマンUのゲームを観ようか、迷ったけれど、ピュエル新監督が就任して岡崎がベンチスタート。今後の岡崎の使い方が気になるレスターのゲームを観ることにした。レスターはバーディーのワントップにトップ下にマフレズ。右SHグレイ、左SHチルウェルで、中盤から後ろはいつものメンバー。対するエバートンは20歳のキャルバート・ルーウィンをワントップに、ルーニーがトップ下。右SHレノン、左SHミララスとベテランで固め、ボランチは19歳トム・デイビスセネガル代表ゲイェのコンビ。右SBには20歳のケニーで左SBはベインズ。CBはウィリアムズとジャギエルカとベテランで組んだが、全体的に若手とベテランをうまく配合した先発だ。

 3分、右SHグレイがミドルシュート。8分、OHマフレズのCKをCHイボーラがフリックしてCBモーガンがシュート。序盤はレスターが積極的に攻めていく。9分にはCHディディの縦パスに右SHグレイが抜け出して、クロスに左SHチルウェルがシュート。そして18分、自陣深い位置から右SHグレイがドリブルを始めると、途中でDFをかわしてさらに持ち上がり、右に流して、OHマフレズのクロスにCFバーディーがシュート。レスターが先制点を挙げた。

 22分にもCHディディの縦パスにCFバーディーが抜け出して、クロスにOHマフレズがミドルシュート。GKピックフォードがセーブするが、レスターが縦に速い攻撃でエバートンを圧倒する。エバートンはトップ下のルーニーが中盤まで下がっては何とかボールを捌き、ゲームを作ろうとするが、ゴール前が足りない印象。ようやく27分、OHルーニーのスルーパスに右SHレノンが抜け出し、クロスを入れるが、CFキャルバート・ルーウィンの前でDFがクリアする。そして29分、左サイドに回ったSHグレイが切り返してクロスを入れると、右SBケニーのクリアがゴールに飛び込む。ゴール。レスターが追加点を挙げた。2-0。

 30分を過ぎてようやくエバートンの攻撃が見られるようになってくる。37分、OHルーニーのパスから左SHミララスミドルシュートはGKシュマイケルがナイスセーブ。44分、OHルーニーの落としからCBジャギエルカミドルシュートを放つが、枠を外した。前半は2-0で折り返した。

 後半頭にエバートンはレノン、ミララスの両ベテランを下げて、アンカーに19歳バニンギメ、FWにセネガル代表ニアセを投入する。トム・デイビスを右SH、ゲイェを左SHに開くダイヤモンド型の中盤にニアセとキャルバート・ルーウィンの2トップだ。するとゲームは前半と打って変わってエバートンが圧倒的に攻める展開となった。

 14分、OHルーニーのパスから左SHゲイェがミドルシュート。17分、右SHトム・デイビスのクロスにFWニアセがオーバーヘッドシュート。19分、CHバニンギメの縦パスにFWキャルバート・ルーウィンが抜け出して、クロスにFWニアセが走り込む。しかしCBモーガンが手前でクリア。続くCKを左SBベインズが蹴ると、GKシュマイケルのパンチングをCBウィリアムズがヘディングで前に送り、CBジャギエルカがオーバーヘッドシュート。GKシュマイケルが抑えたが、エバートンの攻勢が続き、レスターはほとんど攻めることができない。

 22分、右SBケニーのクロスにOHルーニーがヘディングシュート。25分、左SHゲイェの縦パスからFWニアセがシュート。だがこれもCBモーガンがブロックする。レスターは守備陣の活躍で何とかゴールを防いでいるが、クリアしたボールがことごとくエバートンに渡る。ボールを持っても、エバートンの寄せが速く、奪われる。25分位から岡崎をライン際にスタンバイさせるが、エバートンのセットプレーが続き、なかなか交代をすることができない。エバートンが先に29分、OHルーニーに代えてシグルズソンを投入する。レスターはようやく30分、OHマフレズに代えてFW岡崎を投入。

 32分、FWニアセがミドルシュート。なかなかエバートンの勢いは収まらない。レスターは38分、左SHチルウェルに代えてオルブライトンを投入。これでようやく中盤にタメができるようになる。そして前線へのボールにFW岡崎が走り込む。41分、CHイボーラの縦パスにFWバーディーが走り込み、クロスにイボーラが走り込む。だがうまく合わせられず、DFにクリアされた。44分にはFWキャルバート・ルーウィンのシュートをCBモーガンがブロック。こぼれ球を左SBベインズが狙うが、これも枠を捉えられない。結局このまま2-0。レスターが勝利して2連勝。ピュエル新監督の初陣を白星で飾った。

 メディアは、先発から外れた岡崎を、新監督の構想では守備要員かと危惧する記事もあったが、このゲームを観る限りでは、岡崎のいないレスターはやはり前からの守備力に問題がある。後半、グレイとマフレズの右サイドを、OHルーニーや左SHゲイェが自由に使って、崩していた。岡崎とオルブライトンが出場した後半30分以降、ようやくゲームが落ち着いた状況も観られただけに、次のストーク戦でピュエル監督がどんな先発メンバーを揃えるのか。メンバーが変わったわけではないので、このチームにおける岡崎の役割は依然大きいはず。次節の以降が楽しみだ。