とんま天狗は雲の上

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J2リーグ第40節 ファジアーノ岡山対名古屋グランパス

 残り3試合、自動昇格に向けて全勝したいグランパス。第40節の相手は12位ファジアーノ。FWにはFC東京などで活躍した赤嶺と大竹が入る。前節は首位ベルマーレ相手に1-1のドローゲームを演じており、油断ならない相手だ。グランパスはFWに押谷を起用した他はいつものメンバー。いつものようにパスをつないで攻めていくグランパスに対して、ファンジアーノのプレスが厳しい。

 12分、中盤のプレスの中、CH田口の縦パスをFW大竹がカットして、FW赤嶺の落とし、大竹の縦パス、CH渡邊のスルーパスに右CB片山が抜け出していく。CBワシントンが何とかブロックした。その直後にはグランパスもFW玉田の落としから右SH青木がミドルシュートを放つ。一進一退の攻防が続く中、次第にグランパスがペースを取り戻していく。13分にはFW玉田がミドルシュート。GK一森がパンチングではね返す。こぼれ球をグランパスが拾うと、右SH青木が左SH佐藤とのワンツーで走り込み、シュート。しかしこれもGK一森がブロック。さらにはFW玉田の落としからCH田口がミドルシュート。今度はDFにブロックされた。グランパスが波状攻撃を仕掛けるが、ファジアーノの守備も堅い。

 しかしこれですっかりグランパス・ペース。15分、左SH佐藤の縦パスに左SB和泉が走り込み、クロス。だが走り込んだ押谷の足が合わない。17分、右SH青木のスルーパスに左SH佐藤が抜け出してシュート。GK一森がナイスセーブ。25分、CH小林のスルーパスにFW玉田が抜け出すが、GK一森がセーブ。28分、FW押谷のクロスに右SH青木が合わせられない。再三、シュートチャンスを迎えるがどうしてもゴールが遠いグランパス

 29分、右SH青木のクロスをFW押谷がフリー。左SB和泉が切り返してシュートを放つも、ポストの左に外す。ファジアーノは31分、右CB片山のロングスローのクリアを左CB喜山がロングシュートを放つ。これがファジアーノの初シュートだった。そして37分、CH小林の縦パスをFW玉田が戻し、CH小林がスルーパス。左SH佐藤が走り込んで、クロスに右SH青木がミドルシュート。これが決まり、ようやくグランパスが先制点を挙げた。前半は1-0で折り返した。

 ファジアーノは後半頭からCH渡邊に代えて右WB澤口を投入。関戸をアンカーに塚川と石毛がIHに並ぶ3ボランチにして中盤を厚くする。するとお互い落ち着いて拮抗したゲームとなる。パスをつないで攻め込むグランパス。集中した守りからカウンターを狙うファジアーノ。6分、ファジアーノはDFのフィードをFW赤嶺が落とし、FW大竹が左に展開。左IH塚川が走り込む。グランパスは右SB宮原が必死に戻る。結局クロスはDFがクリアした。グランパスも7分、左SB和泉の落としからCH田口がミドルシュート。しかしGK一森が抑える。

 11分、グランパスはFW押谷に代えてシモビッチを投入する。押谷もけっして悪かったわけではないが、攻撃に変化を付けたかったのだろう。ファジアーノは15分、FW大竹に代えてオルシーニを投入。その直後、グランパスはCH小林の縦パスを受けた右SH青木が反転からミドルシュート。わずかにバーの上を越える。

 16分、FWシモビッチに対するCBのプレーに笛が鳴る。当然グランパスのFKかと思ったら、シモビッチがファールを取られた。続いて17分、左SB和泉と左IH梶川が交錯。和泉のファールが取られ、PA手前でファジアーノのFK。続けての微妙な判定に嫌な感じがしたが、左WBパクヒョンジンのFKはGK武田がキャッチした。ナイスプレー。しかしその後もファジアーノの攻勢が続く。21分、右CB片山のスローインにCB篠原がヘディングシュート。グランパスは30分、CH田口の縦パスをFWシモビッチが落とし、右SH青木がミドルシュート。しかしGK一森がキャッチする。1点のまま、なかなか追加点が取れないグランパス。こうなるとこのところ14試合続けて失点をしている守備が気になる。

 ファジアーノは39分、左IH梶川に代えて俊足の三村を投入する。40分、左WBパクヒョンジンのクロスにFW赤嶺がDFに囲まれながらシュート。わずかにポストの右。41分には左IH三村のクロスがゴール前を通過する。ヒヤヒヤするシーンが続く。42分、左SH佐藤に代えてCBイムスンギョムを投入。イムスンギョムはファジアーノのFWオルシーニをマンマークする。43分、左WBパクヒョンジンがミドルシュートアディショナルタイム50分には左IH三村のミドルシュートがポストを叩く。しかしゴールは成らず。そしてタイムアップ。最後はヒヤヒヤだったが、1-0。グランパスが逃げ切った。

 しかしV・ファーレンホーリーホックに勝利。勝ち点差2は変わらない。残り2試合、グランパスは勝ち続けるしかない。次はFC千葉。次節も気持ちの籠ったゲームを期待したい。