とんま天狗は雲の上

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W杯欧州予選プレーオフ第2戦 ギリシャ対クロアチア

 ベルギーのいるグループHを2位で通過したギリシャ。対するクロアチアはグループIでアイスランドに先を越された。改めてメンバーを見ると、実に豪華。これでどうしてアイスランドに負けたかと思うのだが、プレーオフとなればやはり強い。その華麗な攻撃を観たいと思ったが、第1戦で4-1とリードした第2戦は無理をせず、しっかりと守る展開。ギリシャには何もさせず、きっちりとリードを守り切った。攻撃だけじゃない。守りもしっかりしている。

 クロアチアの先発はカリニッチのワントップに左SHペリシッチ、右SHマンジュキッチ。トップ下にモドリッチが据わり、ボランチはブロゾビッチとラキティッチ。CBにはロブレンがいる。対するギリシャは第1戦に代えてベテラン勢を揃えた。ワントップにミトログル、右SHクリストドゥロプロス、右SBトロシディス。CBにはパパスタソプロスとマノラスで組んだ。

 序盤からギリシャが攻める。12分、左SHバカセタスのクロスにOHゼカが飛び込むが、左SBストニッチがクリア。13分、左SHバカセタスがミドルシュート。17分、CHジィオリスの縦パスを右SBトロシディスが落とし、CBパパスタソプロスミドルシュート。ポスト左に外す。クロアチアは無理をしない。攻守の切り替えが早く、攻撃に人数をかけない。26分、CBラキティッチのFKは枠を外す。28分には左SHペリシッチがドリブルでDFを滑らせ、ミドルシュート。しかしこれは左に外れた。

 ギリシャも35分、36分とセットプレーを得るが、パスが不正確。いずれも簡単にクリアされる。41分、CHタフツィディスのスルーパスにCFミトログルが走り込み、左SHバカセタスへクロス。だがその前でOHゼカがフリック。左SBレツォスが走り込むが、GKスバシッチがクリアした。攻撃の連携もうまく行かない。43分、左SHペリシッチの強烈なミドルシュートがポストを叩く。前半はスコアレスで折り返した。

 後半もクロアチアが点差を考えた余裕のゲーム運び。ギリシャのカウンターにもクロアチアの守備陣が集中している。キャプテンのモドリッチがよく前線からプレスをかけて、ギリシャに思うように攻撃をさせない。ギリシャのセットプレーには人数をかけて守る。右SHマンジュキッチや左SHペリシッチも守りの意識が高い。13分、CHタフツィディスの縦パスを受けたCFミトログルが反転からミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。

 14分、ギリシャは右SHクリストドゥロプロスに代えてヤニオタス、左SHバカセタスに代えてフォルトゥニスを投入。だがクロアチアは時間をかけてパスを回す。33分、CFカリニッチに代えてクラマリッチを投入。ギリシャも最後の交代、CFミトログルに代えてペルカスを投入する。34分、CHタフツィディスから右に展開。OHゼカのクロスにタフツィディスがミドルシュート。右SBトロシディスがヒールシュート。GKスバシッチがセーブすると、はね返りをファーに送り、CFペルカスがシュート。ネットを揺すったが、最初のトロシディスのポジションがオフサイドだった。

 37分、CHタフツィディスの横パスから左SHフォルトゥニスがシュート。DFがブロック。42分、左SHフォルトゥニスのFKからCHタフツィディスがミドルシュートを放つが、GKスバシッチがナイスセーブ。アディショナルタイムには右SHヤニオタスのドリブル突破からクロスにCFペルカスがミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。結局このままタイムアップ。第2戦はクロアチアの思惑どおり、スコアレスドローで終えて、2戦合計3-1。クロアチアがW杯出場を決めた。

 クロアチアの華麗な攻撃は観られなかったけど、その強さはよく見えた。ギリシャは第1戦の前半13分にDFのミスからモドリッチにPKを決められ、先制されたのが痛かった。第1戦で4-1とリードされてしまえば、ホームで3点差をはね返すのは守備のギリシャには無理なタスク。クロアチアもW杯本戦ではフランス大会の3位以降、グループリーグ敗退が続いている。モドリッチが元気なうちに是非ともいい結果を残したい。