今節は優勝争いとは別に、ACL出場権を巡る3位争いも注目だ。3位セレッソ対5位マリノス。4位レイソル対6位ジュビロ。中でもセレッソが華麗な逆転劇を演じて3位を守ったゲームを観戦した。セレッソは先のルヴァン杯でもフロンターレを破って初タイトルを取った。清武の復帰と活躍が印象強かったが、このゲームでもまた清武が活躍した。代表への復帰・活躍を期待したい。ということでセレッソはルヴァン杯と同じ先発。清武は左SHで先発した。対するマリノスは齋藤学、山中らがケガで欠場し、マルティノスやウーゴ・ヴィエイラ、オーストラリアのプレーオフに選出されたデゲネクもベンチスタート。伊藤翔がワントップで先発し、バブンスキーと遠藤が左右のSH。CBには中澤と栗原の両ベテランが入った。
前半序盤はお互い攻め合う一進一退の展開。マリノスが高いプレスをかけてくる。そして13分、左SHバブンスキーが中に切れ込んでミドルシュートを放つと、ファーサイドのポストに当たってゴールに転がり込んだ。ゴール。マリノスが先制点を挙げた。しかしこれで目覚めたか、その後はセレッソが攻勢をかける。20分、FW杉本が反転からミドルシュート。29分、CH山口がミドルシュート。そして32分、左SH清武のスルーパスにFW杉本が走り込みシュート。GK飯倉がナイスセーブで弾き返した。
33分、右SH水沼のフワッとしたスルーパスに走り込んだCHソウザがヘディングシュート。これはポストに当たって外れたが、その後もセレッソの攻勢は続く。セレッソは左SH清武が中盤まで下がってゲームを作る。39分、CHソウザのミドルシュート。そしてアディショナルタイムの46分、左SB下平からCH中町へのパスをCH山口が鋭い出足でカットすると、FW杉本が落としたボールを山口がポスト。CB中澤が競ってこぼれたボールをFW柿谷がシュート。前半は1-0。マリノスのリードで折り返した。
しかし後半も前半の勢いのまま、セレッソの攻勢が続く。10分、右SH水沼のクロスをGK飯倉が弾いたところを、左SH清武がボレーシュート。しかしDFがブロックする。そして19分、左SB丸橋のパスに走り込んだ左SH清武がそのまま前に蹴り出してDFをかわしシュート。ついにセレッソが同点に追い付いた。するとさらに22分、FW柿谷のパスに左SH清武が芸術的なヒールスルーパス。これに右SH水沼が走り込みシュート。あっという間にセレッソが逆転ゴールを挙げた。さらに25分、左SB丸橋による右サイドからのCKにFW杉本がニアに走り込んで、ヘディングシュート。これが決まり、何と6分間で3点目。3-1とセレッソがマリノスを突き放した。
マリノスは26分、CF伊藤翔に代えてウーゴ・ヴィエイラを投入。セレッソも28分、清武に代えてCB山村を投入。3バックにして、中盤は山口をアンカーにソウザを左IHに上げる3-5-2に布陣変更し、守備を固める。マリノスは40分、右SH遠藤に代えて前田を投入。だがプレスが衰え、引いて守るマリノスに対してセレッソはパスを回してゲームを支配する。そして42分、丸橋のCKにFW杉本がヘディングシュート。GK飯倉がはね返すが、こぼれ球にCBヨニッチが詰めてシュート。ダメ押しの4点目を挙げた。そしてタイムアップ。4-1。セレッソが快勝した。
清武が帰ってきたセレッソは強い。攻撃力高く、守備も堅い。これでACLプレーオフ出場圏内の3位を死守した。ところでACLへの道はもう一つ、天皇杯がある。こちらもセレッソ、レイソルとマリノスが準決勝まで進出している。リーグ戦での3位争いからこぼれ落ちそうなマリノスにはまだ天皇杯が残っている。また、セレッソかレイソルのいずれかが優勝すれば、4位でもACLプレーオフ出場が可能となる。ジュビロ、ヴィッセルを含めて、ACL出場権への戦いはまだまだ続く。
