とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

EAFF E-1サッカー選手権(女子) 日本対中国

 韓国に3-2と辛くも勝利した日本。一方の中国は北朝鮮に0-2と敗戦した。その北朝鮮は先に行われたゲームで韓国に1-0で勝利。日本としても絶対勝利して、最終戦は同じ勝ち点で北朝鮮と戦いたいところ。長谷川が肉離れで欠場する中、左SHには中島、右SH中里。そして中盤は隅田をアンカーに猶本と阪口を上がり目に置く4-1-4-1の布陣で来た。中里と隅田のポジションが逆じゃないかと思ったが、さすが高倉監督、大胆な采配。

 3分、左IH阪口がまずはミドルシュートで中国ゴールを脅かす。GK趙がファインセーブ。11分にはCF田中もミドルシュートを放つ。日本は守る場面では阪口が深い位置まで戻り、攻撃の場面では隅田も積極的に前に出る。中盤の3人がうまくポジションを入れ替えつつ、守備意識を高く、かつ攻めていく。そして20分、左SH中島がドリブルでボールを運ぶと、シュートかと見せかけてスルーパスにCF田中が抜け出しシュート。日本が先制点を挙げた。

 中国も反撃する。25分、左SB万屋のバックパスを受けたCB鮫島が横パス。CF李のプレスにCB三宅が慌てて出した縦パスをCH張にカットされ、ゴールに迫る。CB三宅が何とかブロックした。28分にはCH王珊珊の落としをOH王霜が左に展開。左SB劉のクロスにCF李と右SH唐が走り込む。CB三宅がクリア。その後も中国が攻める。37分、CH王珊珊がドリブルからミドルシュート。38分にはCB馬の縦パスを右SH唐が落とし、OH王霜が縦へ。唐のスルーパスに王霜が走り込むと、クロスはDFが触るが、そのまま唐がシュート。GK池田がナイスセーブ。しかしこぼれ球に唐が詰めてシュート。サイドネットに外した。41分には左SH許が仕掛けてDFを二人かわしてシュート。これもサイドネットにかける。シュートの精度のなさに助けられるが、前半の中盤以降は中国の攻勢に守勢に回った。

 すると後半頭から日本は猶本に代えてFW岩渕を投入し、4-4-2にする。猶本は攻撃的なポジションにいるのだが、うまくチームの連携に絡むことができなかった。もっとメリハリのある動きが必要ではないか。しかし中国は後半も前から積極的にプレスをかけてくる。5分、OH王霜がミドルシュート。日本も12分、右SH中里のポストから左に展開し、左SH中島のドリブルからクロスにCF田中がシュート。しかしGK趙がセーブする。逆に中国も13分、左SH許がドリブルからミドルシュートを放つと、16分にはCH王珊珊の縦パスを受けたOH王霜がミドルシュート。GK池田が横っ飛び弾き出す。日本も18分、FW岩渕のスルーパスにFW田中が抜け出すが、CB馬の足がかかりPA内で倒れる。しかしPKを取ってくれない。

 19分、日本は右SH中里に代わり、籾木を投入する。中里は右SB大矢と連携して守備の意識高くプレーしたが、有効な攻撃を見せることができなかった。その直後、中国はOH王霜がドリブルでCB三宅をかわし、ミドルシュート。GK池田が足を伸ばしてファインセーブ。何とか弾き返す。その後は次第に日本が攻める場面が増えてきた。27分、右SB大矢のクロスにFW田中がヘディングシュート。33分、足を攣った左SB万屋に代わり、宇津木を投入する。35分、右サイドから右SH籾木の落としをCH隅田が右に展開。右SB大矢のクロスにFW岩渕がヘディングシュート。しかしGKの正面。趙がキャッチした。43分には右サイドの密集の中から右SH籾木が斜めのパスを送ると、FW岩渕がドリブルからシュート。さらにCH阪口がボールを奪うと、FW岩渕がドリブルからシュート。しかしこれも枠を捉えられない。結局ゲームはこのまま1-0で終了。日本は2連勝を飾った。

 勝点6ながら、得失点差で北朝鮮が首位。次の北朝鮮とのゲームで勝てば日本が優勝。引き分け以下なら北朝鮮が3連覇を飾る。絶対に勝ちたい。本来CHの中里を右SHで使い、普段はトップ下を務める隅田をアンカーで起用した。中国の球際の強さに、競り負けることも多かったが、同時に大いに勉強になったはず。次の北朝鮮もたぶん身体能力が高いだろう。こうした経験を積んで、勝利を重ねて、自信を付け、実力を上げていきたい。次の北朝鮮戦が楽しみだ。