とんま天狗は雲の上

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皇后杯準決勝 日テレ・ベレーザ対浦和レッズレディース

 ベレーザには先日のE-1サッカー選手権に選出された日本代表が7人。レッズにも4人。加えて、ベレーザにはCB岩清水と左SB有吉、レッズにはシーズン途中からFW安藤が加入した。リーグ戦優勝のベレーザに対して、レッズは3位。面白いゲームが期待された。先発はベレーザが籾木をベンチに置いて、植木がFW。隅田を右SH、中里をCHはいつもの布陣だ。一方のレッズは安藤と吉良の2トップ。柴田が右SHに入り、ボランチは猶本と木崎で組んだ。

 序盤、レッズが前から厳しくプレスをかけていく。なかなか攻め込めないベレーザ。13分には左SB北川のクロスを右SH柴田が落とし、左SH加藤のクロスにFW安藤がシュート。枠は捉えられない。すると18分、中盤まで下がったFW植木が右に流すと、右SB宮川の縦パスに左SH長谷川が走り込み、クロスにFW田中がヘディングシュート。鮮やかにベレーザが先制点を挙げた。

 さらに23分、中盤の競り合いを抜け出したCH阪口がループでスルーパス。FW植木が抜け出しシュート。あっという間に追加点。2本のシュートで2点を奪った。レッズは全体的に前からプレスをかけるものの、ドゥエルの厳しさではベレーザの方が1枚上。阪口の強さが際立った。37分には右SH隅田のパスをFW田中が落とし、左SH長谷川がミドルシュート。41分にも右SH隅田がミドルシュート。44分にはCB岩清水のFKをCH阪口がヘディングで前に送り、FW植田がシュート。枠は外すが、阪口、岩清水のベテランがよく効いている。前半を2-0で折り返した。

 追いかけたいレッズは後半頭から北川に代えて、右SH清家を投入。木崎を左SB、柴田をボランチに下げる。必死に反撃するが、なかなかシュートまで行けない。11分には加藤に代えてFW菅澤を投入。吉良を左SHに回す。16分、FW菅澤がミドルシュート。17分、左SH吉良がミドルシュート。さらに18分、CH猶本の落としから左SH吉良がミドルシュート。前線でFW菅澤ががんばり、連続してシュートを放っていく。ベレーザも20分、左SH長谷川のスルーパスに走り込んだFW植木が戻ってミドルシュートを放つ。

 その後もレッズが必死に攻めていく。しかしベレーザの守備も堅い。29分、CH猶本のミドルシュートは強烈だったが、GK山下がキャッチした。そして36分、右SH清家がドリブルで中盤を抜け出し、CB清水もかわしてシュート。レッズがようやく1点を返す。だが、そこで慌てないベレーザ。39分には逆にFW植木がドリブルからシュートを放つ。40分には左SH長谷川の縦パスをFW田中がつなぎ、FW植木がシュート。続く右SH隅田のCKをFW田中が胸トラップから反転して強烈なミドルシュート。しかし枠を捉えることはできなかった。終盤はレッズがパワープレー。長いボールを前線に放り込んでいくが、ベレーザのヘディングも強い。結局そのままタイムアップ。2-1。ベレーザが決勝進出を決めた。

 やはりベレーザの強さは際立っている。田中や長谷川、隅田といった若手はもちろん、阪口と岩清水のベテランがチームを支えて、総合力で上回っている。もう一つの準決勝は、ノジマステラ神奈川相模原ジェフ千葉レディースを破って、初の決勝進出を決めた。田中美南田中陽子の対決も楽しみ。フレッシュな決勝戦を楽しみにしよう。