前節、アーセナル相手に2-2の引分けながら、見事なゲームを見せてくれたチェルシー。それから10日近く経っているが、その間に行われたFA杯、リーグ杯ともにスコアレス・ドローに終わり、そろそろ勝利が欲しいところ、一方のレスターは6日にFA杯を戦って、中6日。そのコンディションの違いがゲーム内容に影響したか？ チェルシーは前節のクリステンセンに代わって左CBリュディガーを起用した3-1-4-2。中盤はカンテをアンカーに、右IHファブレガス、左IHバカヨコという布陣だ。対するレスターはモーガンとシンプソンがケガで、代わってCBドラゴビッチがマグワイアと組み、右SBにはアマーティが先発した。岡崎は前節に続いてFWで先発した。
序盤、チェルシーがパスをつないで攻めていく。3分にはCKの流れから、IHファブレガスのクロスにFWモラタがシュート。しかしDFがブロックする。しかししばらくするとレスターが押し返してきた。8分、左SHオルブライトンのフィードに走り込んだ左SBチルウェルがクロス。FW岡崎が走り込んでシュートを放つが、ふかしてしまう。難しいシュートだった。
しかしその後もレスターの勢いが止まらない。9分、左SBチルウェルのクロスにFWバーディーがシュート。10分、CHジェームズのスルーパスにFWバーディーが抜け出してシュート。ポストの左。11分、FWバーディーのクロスにFW岡崎が飛び込んでヒールシュート。しかしDFがブロックした。続くCKにCHディディがドンピシャのヘディングシュート。しかしこれはGKクルトワがナイスセーブ。はね返りをCBドラゴビッチがシュートするが、DFがブロックした。攻め込むレスター。チェルシーも12分、FWアザールのスルーパスに走り込んだ右IHファブレガスが角度のないところからシュートを狙うが、これはGKシュマイケルがナイスセーブで弾き出した。
レスターのプレスが早く、チェルシーはなかなか攻撃の形が作れない。FW岡崎もよく中盤まで下がってプレスをかける。チェルシーは33分、CBケーヒルが股裏を痛め、クリステンセンに交代した。その直後、FWモラタがドリブルで持ち上がると、ライン際からシュート。これもGKシュマイケルがナイスセーブした。レスターは38分、FWバーディーのパスを受けたFW岡崎が反転からシュート。DFブロックのこぼれを左SHオルブライトンがシュートするが、ポスト左に外す。チェルシーも42分、右IHファブレガスがミドルシュートを放つが、GKシュマイケルがナイスセーブ。レスターがペースを握った前半だったが、スコアレスのまま折り返した。
後半になってもレスターの動きがチェルシーを上回る。12分、右SHマフレズがドリブルで中へ切れ込みミドルシュートを放つ。押されっぱなしのチェルシーは13分、早くもFWアザール、右IHファブレガスに代えて、左FWペドロと右FWウィリアンを投入。中盤はバカヨコとカンテが並ぶ3-4-2-1。すると、ペドロとウィリアンが積極的に仕掛けて、ようやく攻め込む場面が増えていく。17分、左FWペドロがミドルシュート。18分、右FWウィリアンの仕掛けに左SBチルウェルがファール。イエローカードをもらう。そして23分、左FWペドロからのサイドチェンジに右WBモーゼスと左SBチルウェルが同時に足を伸ばし、チルウェルがモーゼスの足を踏み付けてしまう。痛恨の2枚目イエローカード。レスターが一人少なくなってしまった。
レスターは岡崎をワントップに、オルブライトンを左SB、バーディーを左SHにして対応。さらに28分、岡崎を左SBフックスに交代して、今度はバーディーがCFに上がる。攻めるチェルシー。30分、右FWウィリアンがミドルシュート。33分、右WBモーゼスのクロスからCHバカヨコがミドルシュート。34分、CBリュディガーがミドルシュート。しかし身体を張るレスターの前に、なかなかゴールが遠い。レスターは37分、CFバーディーに代えて左SHグレイを投入。オルブライトンを右SHに回す。40分、左FWペドロのシュートはGKシュマイケルがキャッチ。アディショナルタイム、PA前の左WBアロンソのFKもGKシュマイケルがファインセーブで弾き出した。そしてタイムアップ。結局、ゲームはスコアレス・ドローで終わった。
レスターにしてみれば、チルウェル退場の前は、圧倒的に攻め続けており、この間にゴールが欲しかった。しかしそれ以降はしっかりと守り切り、アウェイで勝ち点1を確保したのはよかったのではないか。それ以上に攻めあぐねたチェルシーが心配。これで3ゲーム続けてノーゴール。リバプールに得失点差で抜かれて、4位に転落した。一方のレスターは8位キープ。岡崎はようやくピュエル監督の信認を得て、先発の椅子を確保してきたようだ。次はゴールを期待したい。
